第31話
翌日:M県警
『移送には合意したが、ZACKが来るとは聞いてないぞ』
野上優作は不機嫌な素振りを見せた。
『QUEENは重要参考人だ、我々の施設が適切です』佐渡が穏やかな口調で諭した。
『あんたらねー、オレたちの間では評判悪いぞ、九十九の一件もあるしな(”CROW-the origin-”参照)』
『評判とか云々でやってませんから』ブラックカイトがつぶやく。
野上はくわえていたタバコを地面に投げつけて、そして踏み潰した。
『QUEENの移送って、どういうこと!』
滝沢瑞穂が姿を表した、その表情は怒りに満ちていた。
『瑞穂、なんでここに・・?』
『QUEENはまだ、検察の取り調べを受けてないわ』
『あとはこちらでやります』佐渡が答える。
『QUEENはJACK殺し及び、他にも多くの罪を犯しているわ・・これは陸奥で起こった事件です、我々が捜査しなければいけないんです』
『KINGがQUEENを狙ってくるかもしれないんだ、危険だ』野上が瑞穂を止めに入る。
『このままZACKへ行ってしまったら、すべてがウヤモヤに終わるわよ・・佐伯巡査のことも・・』瑞穂は野上を睨みつけてつづける。
『・・・・』野上は何も言えなかった。
『まぁ、いずれにせよ QUEENはZACKで取調べます』佐渡は最後通告し、その場を去っていった。
『なんなの!あの態度!』滝沢瑞穂は野上の方を振り向き怒りを表した。
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