第18話








◇陸奥市内某所 一室




『よくやった、QUEEN』



『ナイトイーグルを殺れなかったのが心残りですがね』


QUEENは黒色のスーツを着こなし黒いネクタイを締めた出で立ちで”KING(キング)”の前に立っていた。


『ナイトイーグルはもはや街のヒーローではない』


『計画の実行はいつになりますか?』


『まだ、最終準備が必要だ』


『それまで僕はどうしましょうか?』





『得意の能力を使ってナイトイーグルを追い詰めろ』










◇陸奥警察署



QUEENは一人で署内へと向かおうとしていた。


警察署の正面玄関に立っていた制服警官が制止する。


『こんな夜分に何の用です?』


『少しばかり警官を貸してもらおうと思ってね』


『おい、君!何言ってるんだ!待ちなさい!』制服警官はQUEENを制止しようと近づいた。


QUEENは振り返ると制服警官の額に人差し指を当てた。



『僕は今から警察官を数人貸してもらうんだから、君は僕が指を鳴らすと息さえもしないで静かに待ってなさい』


そう言うとQUEENは指を鳴らした。


するとその警察官はピタっと動きを止めた。


そして警察官はQUEENが言った通り、息を止めていた。



『素直でよろしい』




QUEENはそう言うと署内奥へと歩いていった。




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