第11話


1





宗介は警戒しながらコンテナの中へ入っていく。


外とは打って変わって、コンテナ内は静かだった。


宗介はゆっくり中へ行っていく。


その時、目の前にサバイバルナイフが飛んできた。


ギリギリで避けると、宗介は矢筒の矢に手を掛けて構えた。



『お前がナイトイーグルか』コンテナの闇の奥から人が歩いてくるのが確認できた。


【JACK(ジャック)か】


『だったらどうする?』



宗介は素早く矢を放った。


JACKは軽く避ける。


JACKは両手をブーツのところまで下ろすと素早くスナップをかけて2本のナイフを投げつけた。


宗介はそれを横回転ジャンプで交わした。



そして再び対峙する。


JACKは羽織っているジャケットを広げた。


ジャケットの裏地には大量のナイフが貼り巡らされていた。


『お前は弓矢で、オレはナイフ、どっちが勝つか・・・だな』




JACKは裏地からナイフを取り出すと宗介目掛けて投げつけた。







陸奥港の周辺にパトカーが1台と人員輸送車が止まっていた。


中から数名の警察官及び防弾チョッキを着た、機動隊が降りて来ていた。


警官たちは会話をすることなく指の合図だけでそれぞれ配置に着いた。



人員輸送車から最後に降りてきた男は口笛を吹かせていた。


『僕にはやっぱり似合わないなー この服は』


男はカモフラージュのためではあるが警察の制服姿には難色があったようだ。



携帯が着信を告げる。




『はーい、こちらQUEEN(クイーン)、ご心配なく 必ず回収しますので』


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