第10話 おっさんの努力の成果

 その後、数回の戦闘を終え1階をあらかた周り次の階層へと続く階段の前まで来た。


「マッピングしたものと購入した地図の1階部分を照らし合わせてみよう」


 ブルーノさんがいいニーニャがマッピングした紙を慧が購入した地図を広げて見比べてみる。


「んー距離などの正確さはまだ荒いけど大体あってるとおもうんだけど?」


という慧の発言にブルーノさん、リオン、リュートが頷く。


「では、ここは少し開けて安全そうだし休憩がてら荷物の確認と装備の点検をやろう」


ブルーノさんの指示に従いみんなで小さな輪になって回復薬等の残りや装備の点検を簡単に済ませていく

ついでに、水分補給と簡単な携帯食を少し食べていたら


「ね?ね? 皆のプレイヤーLVと職業LVって今どんくらい?」


というニーニャの問いに、ブルーノさんが今後の参考に確認しようといってきた


「まず、いいだしっぺの私から!プレイヤーLVは22 職業は盗賊でLVは5 ちなみに冒険者ランクはEランクね」


とニーニャがいい ライルが3サイズを言い忘れてんぞ?とからかったら胡坐をかいてる股間すれすれにあの棒状の投げナイフがサクッと刺さって蒼い顔して冗談だと言っていた


「次は私が言おうか プレイヤーLVは26 職業LVは剣士で5だ」


とブルーノさんがいい


「んじゃ、次俺ね プレイヤーLVは20で剣士4だ」


リュートがいい


「私はLVは28で剣士5です」


とリオンがいい ニーニャがリオンに負けたーとうなだれた


「僕はLV19で狩人LV4ですね」


低くて申し訳ないと慧がいい


「がっははっはっはぁ 満を期して俺だ! LV30で重騎士LV5だ!」


とライルがいい うそぉーーー!!とニーニャがライルに負けて悲鳴をあげた

信じられないと何度も正直に吐け!とライルにつかみかかかっていた


「俺もいっていいか?」


という俺の問いにニーニャが ごめんごめんと誤ったのでいうことにした


「では、俺のLVは44 侍のLVは7だ」


・・・・・全員絶句していたがやがて


「う・・・うん アマっちゃんだし・・・・それくらいは・・・・ね?」


とニーニャが周囲に同意を求め


「ですね・・・アマガイさんですし・・・さすがとしか言いようがないですね・・・」


とリオンが同意しそれに続いて他の奴らもそれぞれ あぁ・・・うん・・・まぁアマガイだしと

納得したようだ

毎日後天的スキルGET及びLVあげのために狩りしてたからなぁと思いつつ周囲の生暖かい視線に耐えていると


「そろそろ・・・・次の階層に行こうか」


というブルーノさんの声でみんな次の階層に続く階段を下りていく



2階層目につくとそこは1階層と同じような作りだった。


「ではここも右伝いに歩いて行ってマッピングを行おう、どんな魔物が出るかわからんから注意するように!」


 ブルーノさんの号令に 了解 と全員頷き 歩き始めると いきなり


「前方になにかいるよ!」


とニーニャがいうと即時に全員戦闘形態に移行した、数度の戦いで支持を出したり受けたりせず動けるようになってきた。


そして全員でじりじり近づいていくと


「ぐっほぐっほ」


という独特な鳴き声みたいなものが聞こえよく見てみると120㎝くらいの緑色をした人型のようなものが居た。


「ゴブリンが5匹だな」


ライルがいいながら盾を構えて近づいていく慧が射程範囲に入った瞬間 弓をいって左にいたゴブリンの右足を貫いた、最初の頃と弓の弾道が違ってきて味方に当たらぬような配慮もみえる。


 突然となりにいた仲間に矢が刺さり動転しているのか騒いで陣形などもなく動き回っているので

ニーニャとリオンが飛び出した!俺も後に続いて飛び出し


「シッ!」


と数本の投げナイフをニーニャが投げそれの2本がそれぞれのゴブリンに刺さる

ナイフが刺さって動きが止まったゴブリンをそれぞれ俺が鉈で切りリオンが心臓をレイピアで一突きにする。


足に矢を受けたゴブリンにいつの間にか2本の短剣をもったニーニャが詰め寄り首を掻っ切ってた


残りの2体をライルが盾で押して動きを止めブルーノさんとリュートがそれぞれ仕留めていた。


倒しきったら慧を見張りに立て皆で消えずに残った部位や魔石を回収する。


「だいぶこのチームも形になってきたね」


というリュートの意見にブルーノさんをはじめニーニャやライルが頷いていた。


「この調子で2階もさっくさくいっちゃおう!」


とニーニャが調子に乗った時 カチッとニーニャが何かを踏んだ音がした

とっさに やばい と動き出し ニーニャを押し倒した。


サクサクサクっと壁に槍が突き刺さる立っていたら今頃ニーニャは串刺しだった


「あぶなかったなぁ 勘だったけど とっさに動けて良かったよ・・・・まだまだ反射神経いけるかこれ?」


と俺が言うとニーニャが震え泣きながらそのまま抱き着いてきた


「こ・・・こわい!・・・ありがとう・・・・アマっちゃんが助けてくれなかったら私・・・私!」


と胸に顔を押し付け震える声で言ってきた


「もぅ大丈夫だ 全ダンジョンクリアしてダーリンのとこに帰るんだろ? こんなことで負けんな」


と俺はやさしくニーニャの頭を撫でた 少しして落ち着いたのかニーニャがもぅ大丈夫と俺から離れ

ありがとうといい起き上がった。


「よし!ニーニャも大丈夫になったようだし先に進もう 皆も油断するなよ!」


とブルーノさんがいい 皆が再度気を引き締めた。



「ニーニャさんいいな・・・・・(ボソ)」

「うへへへへっ 悪いねぇ リオン」


なぜか寒気がした。

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