第7話 おっさんの仲間

早朝の命がけの特訓を終わらせてギルドにつき

ギルドに入ってすぐ右側にある空港の手荷物を預かるところのような場所へいく


「よぉ!アマガイ 今日も買い取りかい?」


 と元気にかけられた声に お願いします と返し、台の上に今朝狩ったものを載せていく

ちなみにギルドに使用料を払えばある程度のものが入るどさ袋的なマジックアイテムをリースしてくれる

ので、それに入るだけ入れてきている。


「今日の獲物はっと・・・魔物がウォーラビットが10匹、エルウルフが8匹、マヒマヒが15匹か

あとは・・・お?キラービーが30匹と巣があるじゃねぇか!」


とテンションをかちあげて言っているこの人はギルドの買取センターのセンター長をやっている

ランゼさんだ


「うちでバラして部位ごとの買い取りでいいか?」


と問われたので 全部買取でおねがいします。 と答えた


「結構な量だし・・・なによりキラービーの巣をほとんど無傷でもってきてるから今日はいい値がつくぜ? バラす分の手数料はかかるけどな」


と無駄に暑苦しくニカッとわらってくるので かまいませんと答えると 査定が終わるまで時間つぶして来いと言われたのでギルド併設の食堂へ向かう。


食堂のほうへ近づくと


「あっ!アマガイさん こっちこっち!」

「おせぇーんだよっ!」


と、可愛らしく元気な声と暑苦しさが声だけで伝わるほどの野太いでかい声に


「あぁ・・・すまん 今行くよ」


と返しその声のほうにあるテーブルへ向かうと、10名ほどが集まっていてワイワイ朝食を食べている。

俺が所属しているチームのメンバー達だ


「おはようございます!アマガイさん!アマガイさん!なにか食べますか!?」


と先ほど俺を呼んだ声の主 メイちゃんが俺に元気に聞いてくる、朝食はもうとったと伝えたら

だったら飲み物をもってきますとカウンターへ注文しにいってしまった。

メイちゃんは中学1年らしい、職業は非戦闘系の僧侶である。

ヒールやアンチポイズンというけがの回復や毒を消すスキルをつかえるしっかりもので優秀な子だったりする。


「あいかわらず おっせぇんだよ」

「まぁまぁ・・・いつものことだし」

「そうですよ それにライルさんと違ってアマガイさんは早朝トレーニングしてるんだから」


と上からライルと呼ばれている暑苦しさ満載の男は背も高くガチムチだ、こっちに飛ばされる前は

週4でジムに通うビルダーなマッチョメンだ

戦闘職の重騎士というものになっていてでかい盾とでかい斧で戦う脳筋野郎である。


次に、まぁまぁとなだめてくれた男は慧けいといい職業は狩人で弓を使う細身で優しい男であるが大学3年生で一応むこうに5年の付き合いの彼女がいるらしい。


最後にライルと俺を比べてい居た子は係員で取り残された子でヨーコといい高校生でボーイッシュな感じの子だ。


うちのチームは戦闘職持ちが俺を含め7名、非戦闘員が5名からなる12名のチームである。


 この首都ジャスニアの周りにもいくつかダンジョンがあり、すでに小さいダンジョンはクリアされているらしい。

 だが、クリアされてもダンジョンがなくなるわけでもなく、ただ最下層の奥にいるダンジョンボスがいなくなるだけということらしい。


 そしてこの首都の近くで一番でかく未だクリアされていないダンジョンがジャスニア遺跡と呼ばれているダンジョンでぶっちゃけどんだけ深いかわからないらしい。


 「じゃぁ予定通り今日はこれから初心者向けダンジョンに行ってみようか、もぅクリア済みのダンジョンだがダンジョンがどんなものか経験するために行ってみよう」


「みなさん 無理だけはしないでくださいね」


と俺に飲み物をわたしてきたのはギルドの食堂で働き始めたチームメイトのアルさんだ

アルさんはメイちゃんの実の母親でメイちゃんに付き合ってやったゲームでいきなりこっちにとばれた

俺と似た境遇の人だ・・・ちなみにおっとり美人さんだ


あと今日の予定を言ってきたのはこのチームのリーダーで最年長45歳ブルーノさんだ

ブルーノさんも俺と同じで妻子持ち息子一人、娘が一人いるらしい職業は剣士で片手剣を使うらしい。


チームを組んだのは1週間前だが全員でダンジョンへ向かうのはこれが初めてだ

それぞれ準備期間として1週間与えられ毎日朝と夜の飯時に情報交換しあっていたのだ

まぁ

一緒に組んでギルドの依頼を受けていたメンバーもいるようだが俺は一人で魔物のこと職業のことスキルのことなどをしらべてスキルを増やしたりをしていたので、チーム戦どころか人と組んで戦うの事態

初めてのことだ。


「とりあえずそれぞれ準備し30分後 門へ集合してくれ」


では、一次解散というブルーノさんの号令をうけみんなそれぞれ準備のため宿に戻るようだ


俺も宿に戻ってダンジョン用の荷物を取りに行こうと思ったら


「・・・・アマガイさん・・・また・・・無茶なトレーニングしてたんですか・・・」


とメイちゃんが悲しそうに声をかけてきた え? というと 俺の腹を指さしていた


しまった・・・・着替えるのを忘れていた 服の腹の部分が何度も剣で刺されたように切れていて

血が乾いて黒くなっていた。


「いや・・・これは・・・・あのぉ」


しどろもどろで、言い訳をかんがえていると


「あらあら・・・・だめですよ?・・・・死んだらもともこうもないんですよ?」


と穏やかに言われ すいません と声のほうを振り向くと・・・・・

笑顔で困ったわ みたいなポーズをとりながらのアルさんが居たが・・・目が!・・・目が笑ってねぇ

ってか

座ってる?・・・・射殺すような目だよ!


「・・・・すいません・・・早く帰りたくて・・・少し無茶したみたいです」


次からしちゃだめですよ? と 聞き分けない子供に諭すようにいわれ


はい気を付けますとだけいい そそくさ逃げるようにその場をさり

出口で売った魔物の金をうけとり


ギルドをでて宿に帰ることにした。

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