第1章 

第5話 おっさんの現状

「ふぅ~」とため息をつきこのウルルッシュに飛ばされた時のことを思い出してみたが

アカネさんは無事に地球に帰れて妻にあってくれただろうかと心配と不安がよぎる。


 それにだ!ちゃんと賠償金はらったんだろうな!あのクソGM野郎はっ!と怒ってみるが残念ながら

確認のすべがないので今やれることをやろうと気持ちを切り替えることにした。


 ちなみにあのあと宿を探そうと思ったが靴を履いていなかったし服装も浮いていたので一度ギルドに戻り、リリさんに服などの日用雑貨が売っている店や武器や防具が売っている店、おすすめの安宿を教えてもらった。

 リリさんの反応はあれ?さっきとなんか違いません?って程度だった。

 その後、日が傾いていて暗くなってきたので日用雑貨だけ買って紹介してもらった宿に泊まった。

当然・・・・まったく寝れなかった。


 翌日は朝早くから街中を俺と同じプレイヤーを探して歩いたりギルドに行って情報を集めたりして数名のプレイヤー達と接触した。


 そして情報を交換したが少し俺と違う条件の人もいた。

どうやらあのクソGM人を見て条件を変えていやがった!

 話を聞いて地球に帰りたいといった人には俺と同じ条件を出し、元から帰る気がなくここに残るといったやつらには、初期装備と少しの金を渡していた。


 問題は残ると決めたやつらはいいとして、帰りたいといったやつらのほうだ。

実は接触したプレイヤーの数と同じくらいの取り残された係の人たちが居たんだ・・・・・

女性プレイヤーには男性の係員、男性プレイヤーには女性の係員がそれぞれ専属で1名ついていたようだ

 問題は係員の人たちは、こちらに来た時に身体能力等は上がったようだがプレイヤーと違い職業などが選べないのである。つまり男性のほうは多少戦闘はできるがスキル等がないので係員の人たちは実質

非戦闘員なのである。

 そしてプレイヤーの中にも戦闘系の職業がない人たちもいた。

 この地球の5倍あるといわれるウルルッシュに点在するダンジョンすべてをクリアしないと帰れない

この共通認識のもといくつかのグループに分かれて攻略とほかの大陸や街にいるプレイヤーと接触し協力体制を整えて攻略していこうという話でまとまった。

 戦闘系職業の人たちが攻略し非戦闘系の人たちが後方支援と他地区のプレイヤーの捜索と接触という形をとった。

ただ慣れるまでこの街をしばらく拠点にして動くということで一致した。


 グループ分けが地味に苦労した。

理由は、係員の人たち特に女性は帰してやるから体で誠意をみせろと脅されたり

実際襲われてしまった子もいたらしい、それでも帰れたのならまだいいが・・・・やることやって

さっさと自分がかえって置き去りにされた子すらいた。

逆に女性プレイヤーでも非戦闘系の職業の子などは男性係員に暴力を振るわれ殺されそうになって

係員を向こうに飛ばし自分が取り残された子などもいた。


 そういった経緯でグループ分けやグループの代表を決めるのは地味に苦労したわけである。

とりあえず俺も戦闘系の職業なので気の合いそうなやつらのいるグループにお邪魔させてもらっている

俺のいるグループは平均年齢が少し高めのグループなので地味に落ち着いていて意外とスムーズに進んでいると思う。


 ただ、中には攻略のためだけに組んで人間性無視したグループなどもあり殺伐とした攻略組もあるし

俺はチートもってるから一人で勝手にやらせてもらうわというやつや

ハーレムライフ(゜∀゜)キタコレ!!とわけわからんやつもいたので

そういうやつらはソロで頑張ってもらうことにした。


 そんな感じでここに転移させられて2週間がたっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る