第3話 おっさんの回想③

広場の端で待っていると、どんどん人が集まってきた、その人たちは色々な種族が入り混じっていたので同じプレイヤーだとわかった服装は自分も含めて男女別だが同じ中世ヨーロッパの町人みたいな格好だった。


 体感で30分程待ったかなと思った頃、また空にディスプレイが浮かび先ほどのおっさんが出てきた

そして、右下のほうで何かを確認し終えると


「現在ログインしている約380名の集合が確認できましたので、これよりこれからやることへの説明をさせていただきます。」


 と両腕を広げ無駄に神々しく言い放った。

 たぶん説明を聞けばいかな俺でも今後このゲームでなにをやればいいのかわかるだろうと再び、おっさんに注目した。


「まず、ここは始りの街です。皆さんは現在種族は決まっていますが、ゲームによくある職業というものが決まっていないと思います。

 そこでこれよりお一人ずつに係の者を付けますので係の者の指示に従い自分に向いている職業などを決めてください。

 職業等きまりましたらそのまま係の者がそれぞれの種族のいる街の説明をしますのでそこで行きたい街を選択してください。

 それを係のもへ伝えると係の者が一緒にその町まで移動し各町で皆様へこの世界での身分証などを渡してくれますので、それをもらいうけ始めてそこから冒険がはじまることとなります。」


 ここまで質問等ありますか?と聞いてきたが誰も何も言わないので質問無しと判断したようで


「それでは只今より皆様一人一人へ専属の係の者が伺いますのでよろしくお願いいたします。

ではプレイヤーの皆様、新たな世界をお楽しみください。」


といいディスプレイが消えたの確認し視線を空から下げたらいつのまにか目の前に赤いポロシャツを着た

データカードを作った時の元気な子がニコニコ立っていた。


「うぉっ!」


とついびっくりしたら彼女はクスクス笑いながら


「天海様 早速のログインありがとうございます 私が担当のアカネと申します。短い間ですがよろしくお願いします。」


とペコリとあいさつしてくれた

こちらこそと当たり障りなく挨拶したらアカネさんは


「まず天海様は・・・職業等決める前に・・・・この世界でのキャラ名をお決めください・・・・」


と少し言いづらそうに言ってきた。


「やっぱ本名はまずいかな?」


という問いに問題なければ本名のままでも大丈夫だと思いますよと言われ

結局

アマガイとカタカナ表記にすることにした


「では、アマガイ様 キャラ名も決まりましたので職業から決めていきましょう!アマガイ様が現在選べる職業はこちらですね!」


と左手からパッドみたいなディスプレイをだし見せてくれた。


剣士(?)・侍(?)・盗賊・海賊・農民・地方公務員の6つだった・・・・・ん?


「ち・・・・地方公務員って・・・?」


と困惑する俺にアカネさんは


「このあと選んでいただく街で国営の施設で働ける安定した職業ですね!」


とニコやかに言ってきた


「な・・・なんか・・・・ファンタジーな世界観台無しな職業に聞こえるのが不思議だ・・・・」


安定しているいいお仕事ですよ?とコテンと頭を傾ける仕草は可愛らしいが、せっかくなので違う職業にしようと思う、それに職業欄には魔法使い系の職業がないのも気になる


「このゲームは魔法がないのかな?それとも俺に魔法適正がないだけ?

それと、剣士と侍の横の(?)ってなにかな?」


あぁ!と手をポンと叩いてから答えてくれた。


「この世界では、アマガイ様が想像しているような魔法はありません。

せいぜい傷を癒すとか毒を中和するという類くらいですね、司祭等が使えます。

そのかわり、各職業+個人の資質というか相性で属性スキルというものがあります。

これは武器に火・水・土・風の4大属性のどれかを付けて攻撃したりというものです。」


どれか?1つしか属性はつけれないのかな?という俺の問いに相性があるので稀に2つ《ダブル》や3つ《トリプル》とか稀に4つ《オール》な方々もいるらしいです。


「あぁ、あとですね4大属性にはそれぞれ光と闇があります。火ならば光属性の火・闇属性の火などと

それぞれ分かれています、なので実は全8種の属性になるんですが普通は光属性ならば闇属性をとれなかったりで相対しちゃう感じなんで4種類とされてます。」


さて、ほかにご質問がなければ職業を決めましょう!とニッコリ笑っている。


職業はあとで変えれるのかな?という問いについて返れますよぉ

といわれたのでとりあえず剣士って面じゃないし侍でいいやと侍に決めた


「え?!・・・地方公務員じゃなくていいんですか?!!!」


と驚愕しているアカネさんに対して


「行く街ですが、暖かくてそこそこ大き目なところがいいです」


スルーですかぁ!?と言いながらも対応している街を探してくれたその中でなんとなくここだなという場所をえらんで移動することにした。


「では、確認です アマガイ様はヒューマンで職業は侍、向かう街は東の大国ジャスニアの首都ジャスニアです!ではいきます!!」と


俺の手をにぎりながら言い切ると転移というものを俺事したようだ。

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