第2話 おっさんの回想②

呼ばれた先に行き、係の人の指示に従う


「こんにちわ!このたびはVRMMO DifferentWorldへお申し込み並びに本日はわざわざ足を運んでいただきありがとうございます!」


 見た目は二十歳前後であろう赤いポロシャツを着た可愛らしい感じの女の子が元気に愛想よく挨拶してくれた。


 「では、まずこの用紙に必要事項を記入していただけますか?わからないところがあれば何でも聞いてくださいね!」


 といわれたので素直に はい と返事をし、ありきたりな 氏名・年齢 特技などを書いた。

 俺の 書きました という言葉を聞き不備がないか確認してもらい


 「天海あまがい 天たかし様ですね? 上から読んでも下から読んでもってやつですね

 それではデータを取りますのでこちらのカプセルにお入りください。」


言われるままにカプセルに入ると 床がクルクルと360度周り全身をスキャンされてるようだった


「お疲れさまでした こちらが天海様のデータカードとVRギアになります。

一つのギアに1キャラしか作ることができませんのでじっくりキャラメイクしてお楽しみいただければと思います。それでは、本日はありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」


と最後まで愛想よく礼儀正しく接してもらえてよかったなぁと思い妻と長男と合流しランチを食べて家路についた。

 夜、息子が寝た後 妻に教えてもらいつつギアの設定をし後は被ってキャラを作るだけまでにし寝た。


 翌日、仕事が休みだったが息子が学校なので朝いつもどおりに起きて家族で朝食をとり息子を送り出したあと妻と一緒にキャラメイクでもしようと思ったが妻が家事をしてからやるから先にやってみててと

言ってきた。

 終わるまでまってるよという俺に対し、どうせ俺が不慣れであたふたしてる間に結局妻のほうが早く

ログインできるから先でいいといわれ先にやることにした。


 ドキドキしながらVRギアを頭に被り電源を入れたら ゲームタイトルが目の前にデカデカと出て

次に内蔵している個人データと照合という言葉のあとキャラを作れる画面に切り替わった


キャラ作成画面ではライザ〇プのCM並みに俺がクルクル回っており視界の右側に種族とかなんかいろいろな項目があったとりあえず上から順番に妻に倣った通り選んでいってみた


種族はヒューマン・獣人・エルフ・魔人・魚人 とあった 無難にヒューマンにしておいた

だって・・・・おっさんに獣の耳としっぽや・・・・魔人は肌が黒くてなんか体に銀のラインが走りまくってたしで・・・選べなかった。


身長は少し見栄を張り5センチUPさせて175㎝にしておいた


あとは目だったり髪型だったり筋肉量等あったがめんどくさかったのとどんくらいやればいいのかわからなかったのでそのままでOKした。


今後変更できませんがよろしいですか?の問いにYESを選んだ


それではお楽しみくださいの画面表示を見てログインした


ここまででどれくらいの時間がたち妻もやっているのかどうかもわからなかったが

キャラメイクが終わったら自動で1度ログインするようである。


そして

画面が暗くなり遠くから徐々に明るくなりまぶしさで目をつぶってしまった

光が落ち着き、目をあけるとそこには

中世ヨーロッパのような街並みがあった。


 部屋の中でゲームをやってるはずなのに

日差しや風を肌で感じるし手で顔や体、地面や建物の壁を触ってると確かに感触があった


「おぉ・・・これがVRMMOってやつかぁ・・・・すげぇなぁ・・・・本物の世界みたいだ」


とつい感嘆の声をだしてしまった。


そして街を見渡すと、ここはどうやら街の中心部で広場となっているようで結構な人数がここにいた。


ログインしてみたもののこのゲームは何をやればいいのやら・・・・よくわからんなぁと思って

妻を探してみたがどうやらまだ来てないようだ、俺と違いキャラ作りに気合いれてんだろうなぁと

苦笑していると

空にでっかいディスプレイみたいなものがでて一人の確実に俺より年上なおっさんが表れてこう言った


「プレイヤーの方々!DifferentWorldへようこそ! 現在ログインしている方は町の中央の広場にお集まりください!」


βの間は不具合などもあるらしいのでそれの説明かなととりあえず邪魔にならないような場所で人が集まり説明が始まるであろうことを待つことにした

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