14話 僕たちの魔法少女は天才かもしれません(おまけ:ステータス画面)

部屋決めが決まった。まぁ寝場所ですね。

 ベッドが二つだけだったので、俺は地べたで布団だ。

 地べたのほうが気楽でええわ。窓際を陣取った。

 設楽さんは一人部屋ですね。女の子だし。

 ラッキースケベは期待してませんよ。もちろんです!


 間取りを変えて、寝る準備を整えて、机に集まった。


「明日から狩りですね」

「そうだな、楽しみだな」

「ナイフしかないですけど、大丈夫ですかねぇ……」

「まぁなんとかなるだろ、ははは」


 先生はご機嫌だ。


「あとは食べれそうなものは採取しましょう。

 おばあちゃんに見せれば判断できそうですし」

「そうだな」

「はは、先生なんか楽しそうですね」

「いや~交渉とか苦手なんだ、今日は息が詰まったよ」


 クラーク村長は難敵だったからなぁ。クレーム対応とかしたことない人にはきついだろう。

 俺は……自分のミスで死ぬほど頭下げたことあるしな。

 あの時のことを思い出すと、胃が縮むけど、その分怒っている相手には慣れた。


「僕も、今考えるとかなり緩んでましたからね。事前に情報収集しとけばよかったです。

 それはそうと、明日は朝一から行きましょうか、早いほうがいいですし」

「ぅえ゛」


 設楽さんの苦い声。


「……朝弱い?」

「うん」

「頑張ろう」


 まぁ、明らかに朝弱そうだもんなぁ。

 第一印象の目の下のクマが忘れられない。

 でも、異世界だったらネットとかも無いし、規則正しい生活で健康になるかもな!


「しかし暗くなってきたね」


 もう夜だ。時間的には一九時とかだろうか。


「ライト……カンテラとかあるんですかね?」


「ん」

 突然優しい灯りが灯った。


「え?」「お」


 設楽さんの右手指先が光だしだ。


「な、なんで」

「ちょっと練習した」

「いやいや、天才魔術師か?」

「天才……ニヤニヤ」


 笑顔がぎこちないぜ! 可愛いけど!


「ど、どうやってるの?」

「指先に魔力集めて、いろいろやったらできた」


 男性陣もやってみる。


「魔法陣に吸われないように」

「ふ~む」

「手の平いっぱいに魔法陣あるから、吸われる……」

「右手でやりなよ」

「あ、そか」


 右手でチャレンジ。魔力を集めるってどうやるんだろ。

 魔法陣に集中させるよりやりづらいな。


「多分振動か、摩擦で光ってる」


 設楽さんからのアドバイス。


「そっち方面か」


 先生は納得した感じ。

 いやいやどっち方面だよ!

 ちょっと理解力に差がありすぎませんかねぇ!?


「お、ちょっと光ったな」

「ど、どうやったんですか」

「ん~ひしめき合わせた感じだな」

「イガイガさせるんだよ」


 二人はレベルアップに勤しんでいる。

 なんか左手から右手に光を繋げやがった。

 おいおい、初期ステータス弄ってるだろこれ……。

 俺の魔力ステータス上げてくれ!


 結局光らせるのに一時間ぐらいかかった。

 そして魔力使いすぎるとヘトヘトになることも気づいた。

 だって、そのまま眠りについちゃったからね。


 『発光』ライティング習得



―――

 本文短くなったのでステータスを書いてみます。

 書いてみたかっただけです。


ステータス

 名前:赤井秀介

 種族:人

 称号:異世界に来た男性

 魔法:『着火』『発光』

 スキル:交渉力Lv3 コミュニケーション力Lv3


ステータス

 名前:設楽蒼

 種族:人

 称号:異世界に来た女性・魔法少女?

 魔法:『治癒』『発光』

 スキル:コミュニケーション力Lv0


ステータス

 名前:金子太一

 種族:人

 称号:異世界に来た男性

 魔法:『探知』『発光』

 スキル:体力Lv3


 体力はスキルじゃないけど、一応体力は高いので書いときました。

 空欄だとかわいそうなので。

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