あまりにも

死にたいと君が言った

ああそうだねと私は笑った


次の日君は死んだ

私が止めていたら死ななかっただろうか


死にたいと母に言った

ああそうだねと母は笑った


次の日僕は死んだ

僕は母に必要とされていなかった


私は嘆いた


僕は笑った


あまりにも滑稽な自分を責めた


あまりにも馬鹿らしい自分を笑った


百合の花が散った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

なんだか涙が出そうな時、 ryu @ryuryuryu_1010

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ