第3話ランフィル・エルフィオーレ

「そんで?暇だからってクソみたいな理由で俺を呼び出したアホは俺に何させようっていうんだよ?あ?」


「どんどん黒くなってくねー君は……我は俗に言う悪魔だよ。魔族と言ってもたくさん種はあるが、筋力、魔力、耐力、どれを取っても魔族の頂点に立つ種族のトップだよ我は……言っちゃえば君くらい小指だけで消滅させられるからね」


その時の俺は誰にも負ける気がしなかった。そう、目の前の悪魔の話を聞いて俺は他の追随を許さない程素晴らしい土下座をしていた。


「調子乗ってごめんなさい。なんでもしますから命だけは助けてくださいぃ」


「君ってプライドとかないのかい……まぁいいよ。我を侮辱したことは許そう。もとより怒ってないしね。

話を戻そう、我が君にして欲しいこと、それはずばり!」


「ずばり?」


「我の旅のお供になってくれ」


「は?」


「我の旅のお供になってくれ(キリッ」


き、気持ち悪い


「な、なんでだ?仮にも魔族のトップが旅とかダメなんじゃないのか?」


「確かに、我は魔族のトップである魔王だが、たまには遊びたいじゃん?」


その時、部屋の扉が乱暴に開かれた。


「おぉい!魔王様ぁ!今のさぁ聞き間違いかなぁ?遊ぶとか聞こえてきたんだけどよぉ!あぁん?」


「ランフィルちゃん!!この部屋我の私室だよ!?防音だよ!?なんで聞こえちゃってるの!?」


「魔王様が自室にこもっていたので何を企んでるのかと思い、透聴しました。それは置いといて!魔王様、何を考えてらっしゃるのですが!貴方は魔族の王なのですよ、もっと誇りと自覚を持ち(ry」


(おい、魔王、この人誰?めっちゃ美人やん)


(彼女はランフィル・エルフィオーレ、エルフ族の長の娘で私の秘書だ。普段はとてもお淑やかだが仕事のことになるとめっちゃ怖い)


(それは見てればなんとなく分かるけど……)


「聞いてますか!!魔王様!」


「は、はい!」


俺はこれからどうなるんだよ………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

召喚された先にいたのは魔王様でした 朝ごはん @asagohann014

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ