No.04
色々苦労したのだ。何千もあるのだ。苦労するに決まっている。だから、体感では2、3時間程度探していた。まぁ、結局絞ったんだ。1度置いたら変えられない仕組みになっていたので、結構困ったのだが、な。
さて、紹介していこう。
一つ目が、
アルティメットスキル「全能力耐性」
(この世界の六種類の属性の全てに八割方の耐性が付くもの。ありとあらゆる攻撃にこの耐す性がはたらくので、精神攻撃、直接攻撃も含む)
である。とりあえず、という感じで選んだ。余裕でこれ、だろう。みたいな。とにかく梱包は根本的なコンボ、みたいな。みたいな、みたいな。何言ってんのかわかんなくなっちゃった、みたいな。
二つ目が、
ユニークスキル「芸術性能センス」
(芸能感覚にセンスが付与される。音楽や美術、文学などにも全てを含めた芸術の感、と呼ばれるもの)
これが一度置いて後悔しちゃったひとつ。これ置く必要あったんだっけか……。とか、思っちゃった。テキトーにぽいって、置いてみたら外れないのなんの。あたち、ビックリしちゃったよ!
三つ目が、
ユニークスキル「支援者」
(支援者と呼ばれ、己を助ける者が現れる事がある。仲間を手に入れたい人にはオススメのスキルだYO!)
なんか、この説明文面白かったんだよ。つい、気になった上に悪いようなスキルではないと思い、創季君は、メチャ感動して、ぐうたらライフ成功……!!?と言うことで仲間に助けて貰おうという結論に至った訳だ。、
四つ目が、
ユニークスキル「自己検索機能」
(自己の思考で調べたいことについての検索結果が出る。人口音声を完備し、使用者によってはその人口音声がなつくことも。なつけば自分が調べたいと思ったことについてすぐに出てきたりする)
なぁんか、滅茶苦茶便利だなぁと感心して、見つけた瞬間走ってきて速攻入れた。これぞ、我の探してたスキルなのじゃっ!並に。
五つ目が、
アルティメット・アブソリュートリィ・スキル
「階級最強上昇(レベルカンスト)」
(自身の階級(レベル)を最大限まで上昇させる。)
これは、幾らステータス全上昇と言っても、流石に上限があった。俺のレベルは1の為、上昇しても×4程度だったのだ。だが、こちらのチートスキルでカバー。最強なのであるッ!
六つ目が、
ユニークスキル「魔法習得」
(魔法を詠唱なしに発動できる)
魔法を使いたくなったので、どうしようかなあと思って入れてみたのがこれである。詠唱自体を覚えている必要があるそうな魔法を詠唱なし発動!夢のようなスキルである!
七つ目の、
アルティメットスキル「絶対才能:剣」
(絶対的な才能を持つ。この場合は、剣の才能)
剣を使いたくなった。まぁ、さっきのと同じ理由だ。
八つ目、ラストは、
ユニークスキル「超速再生」
(欠損した箇所さえもすぐに治る)
やべぇ、忘れてた。これ、これ。これでむてきになれるんよね。
さて、この程度でスキルを決めると、また、光に包まれ、俺の部屋の、ベッドの上。スマホとミンティアを手にしていた。
(……ええとつまり、俺って、何すりゃいいんだろ。全くわかんねえけど、とにかく漠然としないことは、魔界?に行くこと?なんかなぁ。意味不明だわ。そんなの行く気になんないからこのミンティア使ってグダグダ過ごせると思うんだ。うん。ならば……、まぁ取り敢えずソシャゲすっか)
*翌朝*
「んー、と。んじゃあ、学校行ってみるかなぁ。まぁ、倉木にも見せてえしな、この力。まだスキル?とかは使ってねえけど」
そう思って、通学用バッグを準備し、制服に着替えて、カップ麺でも食ってから家の扉を開け、心は快晴に高校へ向かった。
高校に向かうバスの途中、高校まであと二つの駅、という所で、井波奏音さんに再び出会った。
「……あれ?昨日の方ですね?おはようございます!」
と、乗ってきた奏音さんはそう言って挨拶してくれた。どうやら、近くの女子高に通っているのか、その高校の制服を着ていた。
「あぁ、はい。井波奏音さん……おはようございます」
随分畏まった挨拶になってしまった。
「井波でいいですよ。もしくは奏音でも。あの、一つ質問していいですか?昨日聞きそびれたんですが、貴方のお名前は?」
そう厨二さんは問うてきた。名前は井波とでも呼ぶことにする。あんまり会いそうでも無さそうだからだ。
「黒羽創季、15歳だ。創まる季節、と書いてな。あぁ、井波、と呼ぶがいいかな?」
「創季、創季君ですね。私は高2だから君より年上ですね。じゃあ、タメ口でもいいですか?」
そう聞いてくれたが、前に記した通りであり、
「これ以上会うこともないと思ってますので。昨日はありがとうございました。では、高校、頑張ってください」
そう言い切り、丁度バスが高校前に着いたので、バスを降りた。それでは、倉木に会いに行くかな。
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