第07夜 クイズゲーム
理科系の大学の学園祭にやってきた。
ここは抗議を受ける教室の中だ。
特にこれといった装飾はされていないが、椅子や机は片付けられておりそこそこのスペースが広がっている。
今、この部屋では、ホバー移動する乗り物の体験ができるそうだ。
面白そうだと思ったので、私も参加してみることにした。
ホバー移動できる乗り物はひとり用のゴムボートのような見た目をしており、床に空気を吹き付けることによって空中に浮かぶ仕組みのようだ。
短いアームのようなものも一本備え付けられている。
今、この教室の中には合計3台のホバー移動できる乗り物が可動していた。
そのうちに私の番が回ってきたので乗り込むと、ボートは床から1メートルほど空に浮いた。手元のレバーで操作するも、感度が良すぎてなかなか思うように動かせない。
少しレバーを動かしただけで、機体が大きく移動してしまうのだ。
そうこうしていると、天井付近に備え付けられていたモニターに、クイズの問題が表示された。
同時、糸に吊るされたハガキサイズの紙が5~6枚降りてくる。
その紙にはクイズの答えが書かれていた。
クイズゲームがはじまったのだ。
機体に備え付けられたアームのようなもので、正解の紙をとれということなのだろう。
クイズの答えはわからなかったが、私はとりあえずどれかの紙をとろうと機体を動かした。
他の2台のボートも同じような動きをしている。一種の早押しクイズのようなものなのだろう。
しかし移動するだけでも難しいのに、細かなアームの操作などできるわけがない。
結局、紙は手に入れることができそうになかった。
そしてクイズの内容は覚えていない。
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