第06夜 雪の砂漠
砂漠に雪が降ったかのような景色が見える。
だだっ広い風景だ。寒くはない。
ここは死後の世界らしいが、これといってそれらしき要素は見当たらなかった。
(どうして死後の世界だと思ったのかは不明)
明るさは、暗くもなければまぶしくもない。
空は氷のような水色のグラデーションになっていて、白い星が僅かに瞬いているようにも見える。
幻想的ではあるが派手すぎず、静かで落ち着いた雰囲気だ。
ここは重力が月のようで、少し飛んだだけでもふわっと浮くことができる。
少しずつ進んでいくと、景色に変化はないが、本物の砂漠のように辺り一面砂だらけというわけでもなく、所々にアーチ状の小さな橋や古風な電灯が点在していことがわかる。
そのどちらも黒い色をしていて、白い砂漠の中ではそれなりに目立ち、この風景に不思議なアクセントをあたえていた。
そのうちに、黒いスーツに黒いシルクハットをかぶった人物と出会って、なにかを話したような気はするが、覚えていない。
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