第4話
私の恋人は癌だった。
癌であることをずっと黙っていた彼は、よくひどい扱いを受けていた。
私も結構不気味なので、酷い扱いを受けていた。
とはいっても、優しくされることもよくあった。
好ましく思われないことが多かった。
彼は〇〇の看護婦に勧誘され、しつこかったと、道端でその人を見かけた時逃げ出していた。
〇〇については、本当に色んな人がいたようだ。
どのような境遇の人でも受け入れていたようだった。
でも自分は興味が全く持てなかった。
一度そのような勧誘に会ったときも、まるで夢の中の話のようだし、何かを決めつけてかかっていて自分はそうではないと思うような事が多くて、敏感すぎる感覚も、厳しすぎる潔癖感もなんだか辛かった。
けれど人は何だが筋が通っていたり、強いやさしさや深い言葉を持っていた。
ところで、人は年齢を重ねると、どんな人でも言葉が深くなっていく。
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