書籍化記念SS
「ケイタ殿! 大変じゃ!」
「どうしましたバルドさん?」
「私たちが出ているこの小説が書籍化されるのじゃ!」
「へ?」
「惚けておる場合ではない! 書籍化じゃぞ? もっと喜ぶがよいのじゃ!」
「おお、すごい……ですね?」
「うむ! 書籍バージョンは私の出番が大幅増加なのじゃ!」
「なるほど、メインヒロインなのに妙に影が薄くなりましたしね」
「うるさいのじゃ! うふふふふふ、ケイタ殿とイチャイチャするシーンも大幅増なのじゃ!」
「そ、それは、うん、いいことですね」
「何を照れているのじゃ? いまさらじゃろうに」
「そ、それがですね、このシーンは……しかも挿絵付きで」
「ん? んなーーー!?」
「こ、これは、確かにすごい……」
「むむむ、しかしこれは……」
「作者の人がバル度大増量といった意味がよくわかりましたねえ」
「とりあえず、作者を叩き斬ってくるのじゃ!」
「バルドさん、それはやめて! 編集さんの陰謀らしいし!」
「ふん、書いたのは作者じゃろうに。それもノリノリだったそうではないか?」
「それも含めて男のサガです。それに、もっと魅力的になったバルドさんが見れて俺は嬉しいなあ」
「なっ! にゅふ、にゅふふふふ、にゅふふふふふふふ」
「ふう、何とかごまかしたか」
「それはそうと、ケイタ殿」
「うお、もう復活した!?」
「なにやら新しいレーベルでの発売のようじゃの?」
「そうらしいですね。しかもスマートニュースで毎日1話ずつ連載するみたいですよ?」
「ほう、あの25万ダウンロードのアプリか! すごいことじゃの!」
「ええ。作者がプレッシャーで吐いてましたから」
「そんなもん、なるようにしかならんのにのう?」
「まあ、難しい問題ですよ。俺も新しくお店を開くとき、売れなかったらどうしようって俺もプレッシャーだったしね」
「そういうものか。じゃが私はケイタ殿の才能を信じておったからのう。全く心配しておらなんだぞ?」
「うーん、まあ、作者が決めたことではありませんしね。出版社の判断ですし」
「あんだけプロモーションしてもらって、私の露出をいろんな意味で上げておるしな。さらに美麗イラスト付き。これで売れんかったらウソじゃろ」
「まあ、そうですねえ」
「カエデやトルネもいい感じで描かれているらしいぞ」
「ルークとリンさんの夫婦ドツキ漫才もきっちり描かれましたしね」
「うむ、書籍版タイトルは「もし異世界ファンタジーでコンビニチェーンを経営したら」じゃ」
「もしドラ風ですねえ」
「発売は3月31日なのじゃ!」
「書下ろしかなり多めです!」
「「ということでコンビニハヤシをよろしくお願いします!」」
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