6話「さんにんのさーばる」
落ち着く色をした草に、逞しく聳え立つ木々。鬱蒼と茂った緑は洞窟のようで、私達を別の世界へと案内してくれているように思えた。
道中で寄ったさばくちほー、こはん、へいげんでは、様々な出会いと触れ合いがあった。特に印象に残っているのは、こはんに生息している三人のアメリカビーバーとオグロプレーリードッグが作った巨大な家だ。端から端まで移動するだけで息が切れる程広かったそれは、六人で住むには些か大きすぎた。解体しようにも手が足りないため、完全にお手上げ状態になったところにやってきたのが私達だった──
「遂にここまで来たね……」
真剣な面持ちを見せるサーバルは、目の前に右側を指す看板が沢山ある場所でそう呟いた。
「じゃぱりとしょかんはもう目の前だよ。アトラクションを楽しんでいくかどうかを決めてね」
運転席という椅子に座っていたボスは、三人に選択を迫った。
「ここを右に曲がるとクイズが楽しめるんだけれど……二人はやりたい?」
サーバルは、ボスの言葉にそう追記を加えた。
「楽しいんでしょ? なら行くしかないぞー!」
私が頭を回し始めた時には既に、ターバルは答えを導き出していた。この即断即決さは私も見習うべきだろう。
「スーバルはどうしたい?」
そんなの、決まっている。
「私も行くわ!」
私達は三人で一つ。誰かが欠けるなんて絶対に嫌!
「決まりだね! 私はもう答えを覚えちゃっているから、静かに二人の後を着いていくことにするよ!」
こうして、私達は右側にあるアトラクションに参加することとなった。
木とその根っこによって構成された穴を進むと、開けた場所に出た。
「すっごーい……」
ビーバーらが作っていた家のようにも思える空間には、後から配置されたと思われる異質の物体が根の間にはめ込まれていた。
「これは?」
「それは問題。二人は読める?」
顔を近付けてそれを見る。
「んー? これって、読めるものなのかー?」
顔を左右に振って色々な角度から文字を見るターバルだったが、あの様子だと、結局読めずじまいだったようだ。対する私はと言うと──
「……はいちどに……ぱいぶんのみず……?」
何故か意味が分かる文字が幾つか存在した。しかしながら、何と書いてあるのか分からないものも多数見受けられた。それも読めればこの文章を理解できるのだろうが、私にはこれが限界だった。
「すっごーい! スーバルも文字が読めるんだね!」
「スーバルは頭のいいフレンズだからなー!」
ターバルは、何故か誇らしげにそう口にした。
「でも、読めないものもいっぱいあるわ……」
「読めるものもあるってことに変わりはないよ!」
「……そうね、ありがとう」
私には一部の文字が読める。不完全なものだけれど、それも私の才能らしい。ここまで来て、自分の知らなかった力を見付けられるなんて夢みたいだ。運動ができるターバルにはできなくて、鈍くさい私にはできること。きっと多くはないだろうけれど、他にもそんなものがあればいいな、なんてね。
「どう? 答えは分かる?」
「「全然」」
サーバルは微笑み、私達を右方向へと案内した。
また同じような空間があった。だが、ここには私達の他に四人のフレンズがいるという相違点もあった。問題の前に集う彼女らの身体は緑色で、見覚えのある外見をしていた。
「セルリ──」
絶叫しそうになったターバルの口を慌てて塞ぐ。幸い、相手はまだこちらに気付いていない。どうすれば気付かれずに倒せるだろうか。私がその手段を模索していると、サーバルは察した。
「大丈夫だよ、スーバル。フレンズ型のセルリアンは悪くないって、ウソが言っていたでしょ?」
「そう言えば……」
直後、四人のセルリアンは三人のサーバルキャットの存在を認知した。
「あ」
「フレンズだ」
こちらを指差す四人に敵意はない。ウソの発言は事実だったようだ。
「こんにちは!」
元気なサーバルの挨拶におじぎを返した四人は、問題の方を振り返って平坦な声でこう質問してきた。
「これが何か分かる?」
「手がかりだと思うんだけれど」
「それはね……」
サーバルは、問題のことを一から説明し始めた。
「……ということなの! 文字は私も読めないんだけれどね」
「問題」
「文字」
「正解」
「左右」
セルリアン達は、もう一度問題を読み直していた。
「読めない」
「分からない」
「意味不明」
「理解不能」
六人の頼みの綱であるサーバル先生の導きによって、私達はこの迷宮を突破した。
「出口だー!」
差し込む光にテンションを高くしたターバルは、両手を上げてそれに吸い込まれていった。その様子を見ていた四人のセルリアン達も、ターバルを真似て駆けていった。
「スーバル、私達も……」
「サーバルお先~!」
「あっ、ずるいよー!」
真っ白な光の奥にある新緑の平原。大樹を囲う家のようなもの。ここがじゃぱりとしょかん。私達の目的地──!
「よくぞここまで辿り着きましたね」
「褒めてあげましょう」
背後から聞こえる落ち着いた二つの声。その主が、飛行しながら我々の前へと移動してきた。
「アフリカオオコノハズクの博士です」
「助手のワシミミズクです」
回り込んできた影はそれだけではない。
「同じくアフリカオオコノハズクの天才だよ」
「ワシミミズクの賢者でーっす! いぇい!」
「二人も同じ種類のフレンズと出会っていたんだね!」
サーバルの問いに、博士はこう答える。
「はい。そして、その原因も既に究明済みです」
それに、助手がこう続く。
「我々は賢いので」
この様子ならば、わざわざ現状を説明する必要もなさそうだ。早速、本題に入るとしよう。
「原因について、詳しく教えてほしいの」
博士は眉一つ動かさずに、
「付いてきてください。あなた達に見せたいものがあります」
と、としょかんの方へと向かった。その後を、助手と天才が続く。
「おっ、あれを見せるんだねぇ……」
含み笑いを浮かべる賢者は、ずっとこちらを見ながら更にその後ろに並んだ。
「一体何を見せてもらえるんだろう……」
「私、文字とか読めないぞー?」
「……行けば分かるわよ」
私達は、図書館までの道中で自己紹介をしながら歩みを進めた。
としょかんの中は、壁でも形成するかのように無数の本が並べられていた。大きさ、色、文字と思しきものがそれぞれ異なっているため、これらは全て別の本であるということが窺える。
「こちらです」
博士が見せてきたものは、文字と写真が記された書物だった。
「何だこれー?」
「何かを作っている……?」
「さっすが、スーバル先生! 何て書いてあるのか理解できるんだなー!」
「違うわ。写真を見て、そう思っただけよ」
生憎、この書物には私にも読める文字がそこまで書かれていない。きっとこの文章が、傍にある写真の説明をしているのだろうが……
「どうです、博士?」
「文字は読めないようですね、助手」
いきなりそう結論を出した二人に、賢者は早計だといった旨を伝える。
「そうと決めつけるにはまだ早いんじゃない? ねぇ、君。その文章を読んでみてくれないかな? 分かるものだけでもいいから」
言われた通りにやってみると、博士らはあることに気が付いたらしかった。
「ちょっと、その本を見せてください」
私の手から本を取り上げた博士は、それを他の三人の仲間にも見せた。何度も頷いたりヒソヒソと話し合ったりして、四人はこう考えを纏めた。
「スーバルは、ひらがなが読めるようですね」
「対して、カタカナと漢字は理解できていないようです」
「数字も同様だよ」
「つまりスーバルは、少なからずヒトの知性を秘めているというわけだ!」
ヒトの知性……? 私は、サーバルキャットではない……ということだろうか。
「しかしながら、どうも不可解です」
「あなたはサーバルキャットのフレンズです。なのに、ヒトの知性を保有している」
「発想を逆転させてみましょう。あなたは、どこまでサーバルキャットの能力を有しているのでしょうか?」
「ついでだから、サーバルやターバルのデータも収集しておこう」
私は、自分にできることとできないこと──二人に勝っているところと劣っているところを事細かに説明した。四人は概ね理解したようだったが、実際にこの目でも見てみたいと、実技を要求してきた。彼女らの提案に承諾した私達は、図書館の周りに生えている木の前まで案内された。
「さぁ、この木を引っ掻いてみるのです」
「みるのです」
最初に行動に移ったのはターバルだ。
「にゃにゃにゃにゃにゃー!」
ターバルの渾身の一振りの前では、硬い木もジャパリまんのように真っ二つだ。それが倒れたのを確認した博士は、後の用途についての考えを述べた。
「この木はビーバーにでも売りつけましょう」
「今度はジャパリまん以外のものと交換してもらいたいです」
一つ隣の木の傍に立たされたサーバルは、ターバルと同じように腕を斜めに振り下ろす。
「みゃみゃみゃみゃみゃー!」
倒れこそしなかったものの、木の腹には力強い傷跡が刻まれていた。
「ほう……」
興味深そうにそれを見つめながら、天才はそう声を漏らした。
「サーバル君、君は先日の『サンドスター』で誕生したわけではないんだよね?」
「うん! 私は結構前からここにいるよ!」
サーバルの発言に嘘はないということは博士達が証明できる。天才は感謝の言葉を述べ、次の観測を開始した。
「ふー……」
先の二人と同一線上に立たされた私は、一際弾む鼓動を抑えるように大きく息を吐いた。
「緊張することはない。君は君らしくしていればいいんだよ」
どうやら、感情を読まれてしまっていたらしい。天才から適切なアドバイスを与えられた私は、言われた通りに右腕を上から下へと移動させた。
「はぁっ!」
木は、ゴツゴツした皮の下を暴かれた。その姿はとても同じものとは思えない程滑らかで、白みを帯びていた。
「……協力、感謝する」
すぐに観測を切り上げようとする天才に、私は異議を申し立てた。
「ま、待って! もう一度……もう一度だけやらせて!」
ターバルは木を折った。サーバルは幹を抉った。同じサーバルキャットがここまでやれたのに、私は樹皮を捲るだけで精一杯だなんて認められない! 自分と二人の力量差は自覚していた。けれども、どうしても私はここで引き下がるわけにはいかなかった。
「スーバル君はちゃんと全力を出した。ボクの要求は満たされているんだよ」
満足した背中には、何を言っても届きはしなかった。
「では、我々もとしょかんへと戻りましょう」
「天才とはいい議論ができそうです」
帰還を促しても動こうとしない私に愛想を尽かした博士と助手もまた、この場を去っていった。
「スーバル……」
励まそうとするも、何も言葉が浮かんでこない。ターバルからは、そんなオーラが醸し出されていた。代わりに、励ましの言葉を持ったサーバルがこう告げる。
「フレンズには得意なことと苦手なことがあるんだよ! 私だって、文字は読めないし落ち着いて考えることもできないし!」
文字だって完全に読めるわけではないし、セルリアンの石を見付けられたのは、私が前線で戦っていなかったからだ。私には、何一つとして満足にこなすことができない。全てが中途半端──それは、何もできないのと同じだ。
「私、何で生まれたんだろう」
涙と共に溢れ出した感情。それは、この瞬間まで芽生えたことのなかった姿をしていた。
「──皆と、出会うためじゃないかな」
サーバルは、一歩前に出る。
「スーバルは、カバと出会った時に何を思った? カワウソと出会った時に何を感じた? 私やターバルと出会った時に、どういう気持ちになった?」
「すっごーいって、たのしーって思ったわよ……」
カバの力は本当に凄かった。カワウソと遊ぶのはとても楽しかった。サーバルやターバルとした旅は、その両方を持っていた──
「私も、そう思ったよ」
サーバルと私は同じだった。
「私もすっごくて楽しかったぞ!」
ターバルと私は同じだった。
「スーバルが生まれた理由──」
「私が生まれた理由──」
それは、皆と出会うため。すっごーいとたのしーを感じるため。今は、それでいいのかもしれない。
「皆と出会えてよかった──!」
私は振り返り、サーバルとターバルに抱きついた。そんな三人を、賢者は温かい瞳で見守っている。
「涙を流すのはヒトの特権……よね」
その日はとしょかんで夜を過ごすことになった。バス停にバスを停めたボスや、自由に辺りを探索していたフレンズ型のセルリアン達とも合流し、建物の中はとても窮屈なものとなっていた。私達が本を漁っている間にも、博士達は研究、討論といった頭を使う行動を行っていた。そのお題はフレンズ型のセルリアンについてで、彼女らはまだセルリアンの使命を持っていること、他のセルリアンを活性化させてしまうこと、じゃんぐるちほーや現在図書館にいる彼女らは、セルリアンの女王の支配下にないということを推測した。しかしながら、いつ彼女らが女王の影響を受けるか分からないため、百パーセント無害とは言えないとも言っていた。ただ、彼女らがフレンズと仲良くしたいと感じていることは紛れもない事実だ。ならば、敵対するわけにはいかない。ただ、増加傾向にあるセルリアンの活性化の件については何か対策を練るべきだろう。話の内容は、そんな感じだった。
次に、博士達は全員を呼び出して、同様のフレンズが誕生したことについて話し始めた。『サンドスター』に何らかの異変があったのは確実だが、その理由はまだ分からない。だが、必ず解き明かしてみせる。そこから始められた解説は、次のフェーズへと移った。私やターバル──いや、皆が追い求めていた謎。少し前に『サンドスター』から誕生したフレンズ達のこと。四人の考えはこうだった。フレンズは、各種族につき一人もしくは二人誕生した。彼女らは、より獣の特徴を顕著に現したもの、ヒトに匹敵する知性を持ったものの二種類が存在している。これは、ターバルの発達した筋肉と、ヒトにしか話すことのないボスがスーバルに話しかけたことから導き出すことができる結論だ。二人同時に誕生したはずのターバルにはボスが反応を示さず、スーバルの身体能力が極めて低いこともこの結論に箔をつけている。では、一人しか生まれなかったフレンズの潜在能力はどのようなものなのか。三人のサーバルキャットが出会ったヒポという名のカバは、冷静沈着な思考回路と卓越した身体能力を持っていた。ここにいる天才と賢者は文字が読める程の知識、すなわちヒトの知性が上乗せされたアフリカオオコノハズクとワシミミズクだ。つまり、一人だけ生まれた種族は、二つの能力を両方持っているということになる。二つの性質を保持した一つの種族と、二つの性質を二つに分けた種族のどちらが『サンドスター』の望んだ発現なのかはまだ把握できていない。だが、どちらもフレンズであることは事実だ。
ここで、博士達はフレンズがまだ動物だった時のことを思い出すよう強要する。動物はフレンズとは違い、同じ種族が複数体存在することが常識だった。それらは相違ない容姿をしているものの、個体によって得意なこと、不得意なことは確かにあった。これは、言うなればフレンズ版の個体差だ。サーバルキャットだから走るのが速い、サーバルキャットだからアフリカオオコノハズク程頭がよくない断定する時代は終わった。これからは、ターバルだから足が速い、スーバルはサーバルキャットだが頭がいいと、個体によって判断するべきだ、と博士は高らかに宣言した。これにて、博士らによる知的な演説は幕を閉じた。
「何か、質問はありますか?」
「我々の完璧な演説を目の当たりにしたのです、ぐうの音も出ないでしょう」
自信満々に言う助手に、私は質問を投げかける。
「私は旅の途中、何度もセルリアンが増えているという言葉を耳にしたわ。これについて分かったことってあるかしら?」
この問いには、賢者が代表して答えてくれた。
「セルリアンはヒトの傍に集まる習性があるのよ。つまり、ヒトの性質を色濃く持ったフレンズに反応しているってことね!」
「ボクやスーバル君は、セルリアンにはヒトと同じ生き物として処理されているわけだ」
サーバルキャットでありながらヒトでもある。私は、不安定な存在なようだ。
「でも、心配する必要はないよね!」
私には、サーバルの言葉の意味が理解できなかった。
「私が──私達が傍にいるから!」
あぁ、そういうことか。
「私達は、同じサーバルキャットである以前に友達だからな!」
「ずっと一緒だよ、スーバル、ターバル!」
二人の優しい心に、私はまた涙を流した。しかしそれは、悲しいからではなく嬉しいから流れた涙だった。
どんな夜でも、時が過ぎれば必ず朝になる。全てを知った私もまた、次なる自分へと変化していた。ほんのちょっとだけ強くなった私は、目的を失った二人のサーバルキャットに新たなる旅路を提示した。
「私、ヒトについてもっと知りたくなったの」
見て、聞いて、考えて、私にしかできないことを見付ける。ヒトの得意なことを見付ける。私の夢を、余すところなく全部話した。二人は、笑顔で頷いた。
「いいよ!」
「また新しいフレンズに出会えるかもしれないしなー!」
二人なら、きっとそう言ってくれると思っていた。
「では、目的地は港でしょうか」
「ヒトが最後に行き着いた場所ですからね」
「あそこには興味深いものが沢山ある」
博士と助手、天才の助言を受けた私は、ボスに港へと向かうよう話した。
「色々ありがとね!」
バスに乗り込んだサーバルは、アフリカオオコノハズク達にお礼の言葉を贈った。
「造作もないことです」
「私達は賢いので」
ここのフレンズ達は、相変わらず自分に誇りを持っているようだ。
「くれぐれもセルリアンの襲撃には気を付けるように」
「天才の助言、しっかりと受け取ったわ」
「ところで、賢者はどこに行ったんだー?」
賢者はフラフラと近くを散策する癖があるようで、今もその最中なのだとか。今感謝を伝えることができないのは残念だが、次に会った時に言えばいいだろう。
「それじゃ、バイバーイ!」
「またなー!」
「さようならー!」
そしてバスは走り出す。私の願いを叶えるために。
ヒト。どこまでも賢くて、どこまでも愚かな生物。アタシの中を流れるヒトの血が求めている。ヒトの痕跡を。ヒトの行く末を。アタシの中を流れるケモノの血が求めている。ヒトの温もりを。ヒトの感情を。探究心と好奇心は、尽きることなく溢れ出ている。疑心と確信はアタシに告げる。ここにそれはない、と。ならばアタシは、帰る場所を帰る場所足らしめねばなるまい。ヒトに染まった我が身で、どこに行けるのか。ケモノに欠けるアタシは、どうすればいいのか。ヒトの頭で考える。ケモノの身体で枝に降り立つ。アタシは来訪を待つ。答えが来るのをじっと待つ。やがて来たるそれに、我が身を落とす。些か寝心地の悪い寝床だが、動くそれは実に新しい。ヒトのアタシはそう告げる。
「旅に出ます。探さないでね。いぇい」
中にいた『けものフレンズ』は言う。
「今、賢者の声が聞こえなかった?」
──と。
それに、『ひとフレンズ』はこう返した。
「気のせいじゃない?」
──と。
三人のフレンズ 白鳥リリィ @lilydoll
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