第8話 中ボスの戦闘2
「よくきたなおまえたち。 ぼくはこのダンジョンのぼすロストだ。 かくごしろー」
ロストがいつもの三人組にいつもどおりのセリフを言い、いつもどおりにやられる。
「はいヒール」
ロストの体が光に包まれて傷が癒える。
「またぼくまけちゃった」
「でも最初の頃よりは少し強くなってない?」
「そうかな? そうだとうれしいな」
なごやかに笑う四人のところにボーンジがやってくる。
「今日の戦闘結果はいかがですか?」
「きょうもぼくのまけー」
「そうですか」
「あ、ボーンジさん。 これ実家の近くの有名なクッキーなんです。 よければお一つどうぞ」
女魔法使いが出したお菓子をボーンジがいただく。
「ちょうど良い甘さですな」
(しかし冒険者と中ボスが仲良しっていいんでしょうか?)
「じゃあ、次は明後日ぐらいに来るね」
「明後日? ダメですぞ、その日は魔王様の城でボスたちを集めての会議ですから」
「じゃあロスト君に会えないの?」
「ロスト殿も中ボスですから」
「それじゃあロスト君が帰ってきたら手紙で教えて、この町のこの宿に私たちいるから」
「わかりましたぞ」
三人が去った後、ボーンジがロストを見る。
「さて、戦闘後ですが訓練の時間ですぞ」
「うん、ぼくつよくなってつぎこそかつんだ」
ロストが懸命にボーンジにパンチを当てようとするがかすりもしない。
(構えこそよくなりましたが、動きが単調なうえ威力もなさそうですな。 これではあの三人に勝てるのはまだまだ先ですな)
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