第4話 ダンジョン中ボスはじめました1
人の住む街より離れた場所にある洞くつ。
ロストは魔王の秘書に連れられてその入口に来ていた。
一体の骸骨の騎士がその洞くつから出てくる。
「魔王秘書さま、ようこそ。 私はこのクレーダンジョン2 Fに配置されていますボーンジと申します」
ボーンジは魔王秘書に敬礼すると、その横にいるロストに気づく。
「その子供は?」
「この者の名はロスト。 今日より、ここクレーダンジョンのボスになります」
「そうですか、先のボス様が移転されて後任はそのこどもですか えっええええ~!」
ボーンジが、その目を白黒させながらロストを見たあと、魔王秘書を見る。
「な、なんでこんな子供が中ボスになるんですか?」
「魔王様の気まぐれです」
「またですか。 秘書様、胃薬もってきましょうか?」
「既に飲んできました」
魔王秘書は一つのカタログを取り出しロストに渡す。
「これはダンジョンに設する宝箱のアイテムカタログです。 ダンジョンレベルを越えた物は注文できません」
「あ、あの冒険者をパワーアップさせる宝箱は置かないほうがいいんじゃないですか?」
「我々魔族の武器は魔族の鍛冶屋が作っています。 その材料は人間の武器を溶かして作っています。 宝箱を置くのは人間をおびき寄せるためです」
「そうなんですか」
「奪われたアイテムはダンジョン予算内なら何回も補充できます。 予算が尽きた場合はボスの給与から代金が引かれます」
「わかりました」
「では、ボーンジと言いましたね。 詳しい説明と戦闘方法などをロストに教えて下さい。 私は他の仕事な戻りますので」
魔王秘書は転移魔法を使い、魔王城へと戻る。
後に残されたロストはボーンジの方を見ると、「よろしくお願いします!」と頭をさげた。
「あ、こちらこそ。 ではダンジョン内を案内しますので、まずは中に入りましょう」
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