第10話 合宿一日目
「
「
二人の声にたたき起こされた俺はまだ半分夢心地で、目を開けてしばらく、ここがどこなのかを考えていた。
「そうか、俺寝てたんだ……」
キャンプ場に到着してから少し休憩するつもりが、すっかり寝入ってしまったようだ。
軽く伸びをしてからゆっくりを上体を起こす。
「おはよう、二人とも」
「はい、おはようございます。そろそろテント設営の指導が始まるので、急ぎましょう」
「ああ、もうそんな時間か」
テント設営の説明が始まるまでまだ時間があったはずだが、と思ったが、どうやらぐっすりと一時間は寝ていたようだった。
まだ覚醒しきれていない頭で、身体を持ち上げゆっくりと立ち上がる。
「おっと」
途中少しフラついたが、なんとか立つことができた。
「もう、祐二寝過ぎだよ」
確かに、少し歩いたくらいで疲れて寝てしまうなんて、我ながら体力のなさを情けなく思う。
「ごめんごめん、もう起きたから、じゃあ行こうか」
俺たちが到着したのと同時に、先生方からのテントの設営方法に関する指導が始まった。
説明はクラス単位で行われた為、一旦二人とは別れる形となった俺は、自分のクラスの担任からの指導を受けていた。
「テントは二種類あるけど、どれも立て方は簡単だからよく見ててね」
どうやら一人用のテントと二人用のテントが用意されているらしい。
キャンプ場で使うテントというから、てっきりオートキャンプで使うような大きいやつを期待していたのだが、担任が持っているテントはかなり小型の、本格的な登山に使われる物のようだ。
そういえば"あの時代"、働いていた会社で登山趣味の人から話を聞いた事があったっけ、確か二十年も前のテントは重い物ばかりだったが、最近のテントは耐久性を維持しつつ小型軽量化が進んで、持ち運びがしやすくなったとかなんとか。
目の前で担任が持ってるテントも比較的最近の物なのだろう、その大きさは手のひらサイズとまではいかないが、片手で持てるほど小さく、リュックの中に入れてもまだ他にも入るくらい余裕がありそうな、そんな大きさだった。
小型で軽量の為持ち運びやすく、耐久性も問題なく多少風が強くても潰れる心配は無い、少し窮屈ではあるがそれなりの生活空間は確保できる。まさに移動式仮設住宅だ。
人類の技術進歩に感銘を覚えながら俺は目の前で行われている設営指導をしっかりと頭にたたき込んだ。
「じゃあこれ、
テントを受け取る際、担当の先生がそう補足してきたので、少し疑問に思って聞き返す。
「先生、それは何故ですか?」
「そりゃあ、テントの一人用ってのは本当に大人一人がギリギリ入って余裕が無いサイズのことを言うんだよ、荷物だってあるし、それを置くスペースだって必要だろ? だから、一人分大きめのサイズを使うのさ」
「なるほど、わかりました。ありがとうございます」
「はいよ、まあ設営はどれも簡単だからちゃちゃっと立てちゃいな」
テントに関する豆知識をまた一つ得た俺は、いつか登山に挑戦してみるのもありかなと思っていた。
テントを受け取った俺たちは早速設営に取りかかる。
先ずは袋から設営に必要な物を一式出してみた。
「ええっと確か最初はグラウンドシートを広げて……あ、その前に小石とか取り除くんだっけ」
指導内容を思い出しながら設営すると決めた場所の小石をどける。それからグラウンドシートと呼ばれる茶色いシートを広げ、更にその上にテント本体を乗せた。
「テントの本体ってこんなふにゃふにゃなんだな、これが本当にあんな風に立つのか……?」
先生があまりにも手際よく設営するものだから、あっという間にテントの形をとった為、実際に現物を見てやり方が合ってるかどうか心配になってくる。
「次はフレーム……これかな」
テントの骨組みになるフレームと呼ばれるアルミ棒の束を手に取り、それをまとめる輪ゴムを外す。
「うわっ」
ジャラジャラを音を立てながら崩れる束に少し戸惑う。
アルミの棒は内部が空洞となっており、その中に伸縮性のあるゴム紐のようなものが入っている為、全て繋がった状態で垂れ下がった。
俺はそのフレームを全てまっすぐになるように組み合わせると、テントの形が想像できる骨組みが仕上がった。
「なんか、テントっぽい」
全てのフレームを組み合わせて地面へ置いてみるとその姿は四本の足で自立する動物の姿に似ていて、指導で見た内容通りだと確信がもてるようになってきた。
「で、あとはテント本体とフレームを繋げて……と」
テント本体にあるフック状のものと輪ゴムをそれぞれフレームに引っかけるように取り付け、最後は各隅に伸びる帯の先、輪っかになっている箇所にペグと呼ばれるアルミの杭を打ち付ける。
「おお、テントだ」
先生が『これは月明かりの下でも簡単に設営できるくらいやることは単純だから』なんて言ってたのを思い出したが、確かに初めてでも簡単に設営することができて少し嬉しく思った。
俺はこの感動を綾崎さんと由美とも共有したいと思い二人の方を見るが、あちらはテント一式を眺めながらああでもないこうでもないと苦戦している様子だった。
「どうしたの? 何か分からない事でもあった?」
「あ、英田くん、実はテントの組み立て方が分からなくて、先生、立てるのすごく早かったので覚えきれなくて……英田くんはもう終わったんですか?」
「うん、今立て終わったとこ、手伝おうか?」
「英田くん凄いですね……じゃあ、お願いしてもいいですか?」
頼られるのは悪くない気分だったので、快く引き受けた俺は、先生の真似事でもするように立て方を説明しながら二人に披露することにした。
二人のテントも設営が終わり、次は夕食の準備という段階に入ると、今度は俺の出る幕は無くなり、完全に二人に任せる形になる。
キャンプ場には大きな共用施設があり、そこでは簡易的ではあるがシャワーも用意されている。その施設には、これまた広い調理室があり、夕飯はそこで作る事になる。
「じゃあ、二人に任せちゃってもいいかな、何か手伝える事ある?」
「そうですねえ、荷物運びとテント設営も手伝ってもらったことですし、料理は私たちでやりますので、英田くんは休んでいてかまいませんよ」
「そう? 何でもやるけど」
「祐二は休んでいて、流石に色々やってもらって料理まで手伝ってもらっちゃ悪いよ」
二人からそう言われては引き下がるしかない。
「そうか、じゃあ俺は明日のオリエンテーリングの現場とか下見してくることにするよ」
「そうですね、そうしてください。料理、頑張りますので期待しててくださいね」
ここは二人に任せよう、そう決めた俺は早々に調理室を後にした。
キャンプ場は登山口も兼ねており、広場の隅には舗装されていない道が伸びていた。
俺はその入り口までやってくると、その先に絵里を含め、生徒会の面々と先生方が何か話している姿を見つける。
暫くその様子を眺めていたら、その話は終了したようで、先生方がこちらに引き返してきた。
戻ってくる先生方に軽く挨拶してから俺は絵里の居るところへ向かった。
「絵里、生徒会のお仕事ご苦労さん」
「あら祐二、ありがと」
「先生達と話してたみたいだけど、明日のオリエンテーリングの事か?」
「うーん、まあそれもあるんだけど、一つ問題があって、いや問題という程でもないんだけど、少し相談してたの」
「ふーん、問題って?」
「オリエンテーリングの後、夜に肝試しがあるでしょ、その会場もこの山道を使うんだけど、この道の先ってルートが別れててさ、それで──」
絵里が言うには、肝試し大会でもこの山道を使う事になるのだが、山道そのものは一本道ではないらしい、肝試しは山道をある程度進んだ先に到着の証となる紙を設置し、それを持ち帰ってゴールとしたいのだが、そのルートの途中に別の山道があるそうだ。
その道の先に縄と木で作られた簡易的な綱橋があるのだが、元々老朽化が進んでいたところ、最近の大雨で一部崩れかけてるらしく、近々関係業者の手によって改修作業が行われる予定で、今は使わないよう注意看板が立っているとのことだ。
しかし、肝試しは夜間に行われる為、誤ってそのルートに生徒が入らないよう対策する必要があるらしい。
「なるほど、確かに夜の山道は危険だからな、道に迷わないよう目印みたいなものは必要だろうなあ」
「うん、それで先生方に相談して、行っちゃダメなルートに関する周知を徹底するようお願いしていたとこなの。もちろん、誤ったルートに入らないよう、その先には先生が待機する事になってるわ」
「それなら安心だな、色々と調整することが多くて大変なんじゃないか?」
「そうね、楽しみたいって気持ちもあるけど、無駄な事故はなくさなきゃいけないし、私にとっての楽しみはこのイベントが無事成功する事……かしら」
皆がテント張りやら料理やらで楽しんでいる間も裏では絵里達生徒会がイベント進行の調整やらで頑張ってるんだなあと関心する。
「まあ、俺も道に迷わないように注意するよ、一番道に迷いそうなのは由美だが……」
「そうねえ、私もそれが心配だわ。ちゃんと見ていてあげなさいよ」
「わかってるって、じゃあ俺はそろそろ戻るよ、それじゃ」
「ええ、楽しんでらっしゃい、"幸せ者さん"」
「うるせえ」
そう言って俺は来た道を引き返し、綾崎さんと由美の状況を見る為戻ることにした。
キャンプ場へ戻った俺は二人が奮闘しているであろう調理室の前まで来ていた。
だが、その様子は出る前となんだか違っていた。
「なんだ──この臭い……」
甘酸っぱい刺激臭と肉の腐臭が混在するような──
「に、逃げろおぉぉぉ……うっぷ……」「目が、目があああぁぁあ!」「何! 何がどうなってるの!?」
加えて、悲鳴にも似た叫び声が調理室の中から聞こえてくる。
「な、何が起きてるんだ!? 綾崎さん、由美!」
二人の事が心配になり、俺は勢いよくドアを開ける。同時に吹き付けるような刺激臭と腐臭に顔をしかめる。
「あら、英田くん」
皆狂ったように部屋から出て行く中、綾崎さんはいつもの綾崎さんだった。
その側には由美が見えたが、机に突っ伏したまま微動だにしない。
「由美! 何があったんだ!? それにこの臭い……この鍋から……?……ウッ」
二人のもとへ歩む度この吐き気をもよおす臭いは強くなっていく。
「なんか由美さん、カレーの味見したと思ったら急に寝てしまって、自分では分からないので、他の方の意見を聞きたかったのですが、由美さんこんな調子ですから少し困ってたんです」
この状況にまったくそぐわない、いつものように困ったような笑みを浮かべる綾崎さん。その目の前にある鍋は紫と赤が混ざりきれないように渦を巻いていた。
突っ伏したまま動かない由美を見る。その手には味見用に用意された小皿とその鍋の中身であろうものが残っていた。
間違いない、発生源はその鍋だ!
俺はそう確信すると綾崎さんを問いただす。
「いったい何を……作ってるんだ……?」
「何って、"カレー"ですよ? もう、英田くんってば、とぼけちゃって、においで分かるじゃないですか」
「わかるか!」
「あ、そうだ、ちょうどよかった、英田くんも味見してみてください。もう完成ですから」
必死の抗議を無視するように、強引に自分の話を進めてくる綾崎さんに俺は狂気めいたものを感じる。
「え……え? それを? 俺が!?」
「何言ってるんですか、英田くん以外に居ませんよ?」
そう言って小皿に移した"液状の何か"を俺に差し出す綾崎さん。
「うっぷ……ちょ、ちょっと待って、それ以上それを近づけないで」
「もう、嫌がってもダメですからね、ほら、あーんしてください」
そう言った綾崎さんは小皿から"液状の何か"をスプーンですくうと、俺の口元へ近づけてくる。
これは、誰もが憧れるシチュエーションのはず、はずだが……食べたくない!!
「英田くん」
「は、はい」
突然真剣な顔になる綾崎さんに思わず返事を返す。
「私たちはチームです。互いに協力しなければいけないんですよ? 忘れたんですか?」
その言葉をここで使うか!?
「いや、覚えてるけど、それとこれとは話が違うというか……」
「食べて……くれないんですか?」
今度は悲しそうに上目遣いでこちらを見つめてくる綾崎さん。
ああ、そんな目で見つめられたら……じゃない! こんなの食べたら、きっと由美みたいになってしまう!
綾崎さんとの友情をとるか、自分の保身に走るかの窮地に立たされた俺は嘔吐感に苛まれながら思考を必死に巡らせる。
「(綾崎さんを傷付けたくはない……でもそれを食べる訳にはいかない。俺は、何をすればいい……!? 何かいい策は無いのか……!?)」
額に汗が流れる。永遠とも思える時間が経過したように思えた、その刹那──
「えいっ」
「むぐ!?」
綾崎さんはスプーンを俺の口に無理矢理押し込んできた。
口の中で混ざり合うようで混ざらない異物。それは甘酸っぱくてそれでいて舌をビリビリ刺激し、その激しい刺激臭にも似た腐臭が俺の鼻腔を駆け抜ける──
「どうですか? え、あれ? 英田くん? 英田くんどうしました!? 英田く──」
ついに俺は意識を手放した。
「う、うーん……」
「あ、気がついた? 祐二」
「由美? 俺は何で……寝てたのか……?」
目を覚ますと目の前には由美の顔が横から覗いていた。気のせいか、妙に近い。
「祐二もしおんちゃんの料理食べて倒れたのよ」
そう言った由美もなんだかまだ気分は優れないようだった。
何だろう、妙に落ち着く。頭の後ろに柔らかい物が敷かれているようだ。
「そうだ、料理の方は……って、え……!?」
俺は由美の膝の上で寝ていたことに気付く。
「あ、まだ動かない方がいいよ、もう少し休んでて」
「そ、そうは言ってもお前、この状況は」
「寝心地はどうですかー?」
意地悪な笑みで覗き込む由美。俺は顔が赤くなるのを感じた。
「悪くない。でも、すまん、まだ起きれないみたいだ、もう少しだけ……」
「ん」
そうして回復するまで暫く由美の膝枕を堪能することにした。
すっかり回復した俺は、調理室で半泣きでふくれっ面をした綾崎さんを見つける。
まだ臭いが少し漂ってる気がしたが、鍋には既に蓋がされており、調理室の窓は全開だった。
「あ、あの、英田くん、体調は大丈夫ですか……?」
俺が入ってくるのに気付くと困った顔をしながらオドオド聞いてくる綾崎さん。
「綾崎さん? これどういうことか説明してくれるかな?」
俺は笑顔を崩さずに綾崎さんを問い詰める。
「え、えっと、その、英田くん今日は色々と大変で、疲れたかなと思って、元気の出るように……その……調味料の他に隠し味を……」
「何を入れたのかな?」
もちろんここで引き下がらない、笑顔を崩さず綾崎さんを追い詰めるように質問していく。
「栄養ドリンクですとか、マムシエキス……とか、あと色々……でも、私自身ちゃんと味見はしたんですよ? 隠し味が隠し切れてないとか多少は思いはしましたがまさか倒れてしまうとは」
綾崎さんに調味料を持ってくるようお願いしたのは確かだが、多少リュックが膨れていたと思ったらそんなものを……
俺は他に何が入ってるのか聞くのを諦め、すぐさま次の行動に移る。
「由美」
「ん? なにー?」
調理室の入り口から由美がひょっこり顔を出してくる。
「明日の分の食材って確か少し多めに持ってきたよな?」
「うん、おかわり分も考えて多めに買ったね」
「カレーの材料の余ったのと合わせて味噌汁作るぞ」
「ん、りょーかい、他には何か作る?」
「確かたまごも持ってきたよな、じゃあ卵焼きとサラダも作っておこう。朝飯みたいな構成になるが無いよりマシだろう」
「それくらいなら任せてよ、私作るよー」
ガッツポーズを見せる由美がここまで頼もしく見えてしまうのは気のせいだろうか、だが料理をしない俺でも分かる、料理を冒涜するその鍋の中身を許す訳にはいかなかった。
「あ、あの、"カレー"はいかがしましょ──」
「廃棄!」
綾崎さんの言葉を待たず、俺はすぐさまその鍋を掴み調理室外の流し台へ持って行く。
「ああ! そんなあ!」
鍋に手を差し出し半泣きの綾崎さん、俺は流し台で鍋の蓋を開けて流そうとするが、その瞬間こもっていた臭いが吹き出してくる。
先ほども味わった甘酸っぱい腐ったような刺激臭で半泣きになる。
「こんなもの料理とは言いません! 由美、もう調理始めちゃって!」
「任せてよー! やるよー!」
俺は振り向くことなく背後の由美に料理開始の指示を飛ばすと、由美はすぐさま準備にとりかかったのかカチャカチャ音が聞こえてきた。
そうこうする内に逃げ去った生徒達と先生方が調理室へ戻ってきた。
そこには半泣きでふくれっ面の綾崎さん。半泣きで叫びながら流しに鍋の中身をひっくり返す俺。同じく叫びながら料理中の由美。
「い、いったい何があったんですか?」
その光景に、誰もが戸惑っていた。
夕食も終わり、各々がシャワーと着替えを済ませた後、終始不機嫌だった綾崎さんをなんとかなだめることに成功した俺たちは、就寝時間までテントの前で雑談にふけていた。
「そういえば、明日の肝試し大会なんだけど──」
俺は絵里から聞いた通行止めのルートに関する話を二人に伝えることにした。
「なるほど……事前にコース確認はしておいた方がよさそうですね、それで、オリエンテーリングの方はどうでしたか?」
「それはさっぱり、絵里と話し込んでて、時間殆どつかったから何も見てないなあ」
「そうですか、まあ、事前準備なんてしてるチームなんて少ないはずですから、当日説明もあるでしょうし、問題はないと思いますが」
「とにかくチームで行動するんだから、お互い勝手な行動はとらないようにしないとね」
俺がそう言うと、二人は静かにうなずく。
「では、当日は慎重に進みましょう」
「そうだねー、祐二迷わないでよ?」
「迷うのは由美の方だろ、なんなら手繋いで歩こうか?」
由美をからかう俺──
「え……まあ、その、もう、バカにすんな-!」
噛みついてくる由美──
「ふふ、お二人は本当に仲が良いんですね」
それを微笑ましいと眺める綾崎さん──
星空の下、場所は違えど、いつもと変わらない日常がそこにあった。
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