第78話

俺達は苦戦の末、サタンを倒す事が出来た。だけどサタンが倒れる間際、浮遊島を落とす強力な魔法により、ピンチに立たされた。


即座に脱出しなければならない中、サタンの城の地下3階から脱出出来ない状況になりながらも、ハーピー呼ぶ羽で呼び寄せ、ハーピー達の協力で皆を脱出させる事に成功した。


そしてサタンの城から脱出すると、サタンの魔法による落下する巨大な浮遊島が、間近まで迫っていた。


俺はストライクガンナー形態のガイバーンに撃破指示した。


「エネルギー充填、3、2、1、発射!」


強力なビーム砲の閃光と共に、落下する巨大な浮遊島に命中、そして爆散した岩が天井界の大地に降り注ぐ。


逃げ遅れた獣魔達は次々とその岩に潰されていった。


俺達は落ちて来る岩を破壊しながら、その危険な空域から逃れられた。


すると


「じゃーな!」


と、イフリートの権限が、身体から抜けると急に力が抜けて、疲労困憊になってしまった。


そしてグッドスピード後部の格納庫内で、皆と合流すると、ハーピーの族長のエリチェンが寄って来て


「こら~!お前達〜!今まで何してたんだ~!」


と、ミラーダさん達を叱り始めた。


俺はジャンドゥ基地から救出した時のやり取りを話すと、エリチェンは渋々納得したみたいだ。


安全な場所に集結した討伐軍と、その旗艦グッドスピード。


怪我をした皆はグッドスピード内で、回復魔法を受けて、すっかり回復していた。


俺達討伐軍はブリ―フィングルームで、今後の方針を話し合い、生存者を捜索しつつ、生き残りの獣魔を討伐する事になり


そして


「海樹君!ゴメン!すっかり忘れてたよ!」


と、ディーナさんに憑依している海樹君に話し掛けると、返事が返って来ない。


すると


「ごめんなさい。実は何時からか彼の声がしなくなって・・・・。」


と、ディーナさんが申し訳なさそうに話し掛け、愕然とする俺にリディアンさんは


「私がディーナさんを止めたのです。」


と、ディーナさんを庇う様に俺に話し掛けた。


リディアンさんは俺がショックを受けて、戦えなくなる事を避ける為と釈明した。


「ごめんなさい、私の独断でまた貴方を傷付ける結果になって・・・・」


と、リディアンさんは謝罪した。


その様子を伺っていたグリフォン族、族長のアードラさんは


「彼女はこの世界を救いたいが試しの事、どうか彼女を責めないでは貰えねか?空渡殿。だがリディアン殿、貴女のやり方も良くはない。」


と、庇いながらもそのやり方には関心してはいなかった。


けれど


「何か対策はあるのでしょうか?リディアンさん?」


と俺は返した。


「既に実施していますが、精神系の魔法で彼の精神を呼び戻す事が出来るでしょう。ですが、時間が掛かると思います。」


と、説明した。


だから直ぐに伝えず、黙っていたのか。


それにエルフの戦士の完全体になったはずなのに、パワーが何か低い気がしたのはそのせいか?


気を取り直し、俺達はサタンの城の隣にある遺跡に出向く事になった。


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