第77話

イフリートの力を借りて、サタンに、炎の魔法を放った。


するとサタンは燃え上がり、倒れこんだ。


「は、は・・・此処まで・・か・・・だが、たたでは殺られん・・・イゾラフォール!」


と、サタンが最後に魔法を唱え時、倒れこんだリディアンさんが


「私・・達・共々・・攻撃するつもり・・ですか!」


と苦しそうに驚愕していた。


「未だ・そんな・・魔法力を・・残していた・・のか!」


と、ホージョーさんに憑依した、倒れこんだキャリブレーンも、苦しそうに驚愕していた。


だからあの時、自分が遣られた時の為に、魔法力を温存していたのか!


その魔法を聞いた瞬間、俺の制止を振り払い、リディアンさんにその魔法の事を話し始めた。


リディアンさんが云うには、上空の靄、いや雲海の中に、大小多くの浮遊島が点在していて、その浮遊島を落とす魔法だと言っていた。


その事聞いて驚いていると


「俺が・・かつて・この天井界で・・使った事・がある。」


とキャリブレーンが話し始めた。


「クレーター・を覚えて・・ますか?」


とリディアンさんが話し掛けて来て、俺は首肯くと


「あの・クレーターは・・俺が・かつてこの・・天井界で浮遊島を落と・した跡だ。俺は・・・集結した・獣魔達・・を殲滅する為、あの魔法を使った・・・。」


と、キャリブレーンが語った。


その攻撃で近くにあったグリフォン族の砦村が被害に遭い、多くのグリフォン族の多くの民が亡くなったと、リディアンさんが語った。


だけど、あの時あの魔法を使わなければ、グリフォン族の砦村も進行され、全滅していたかもしれないとも語った。


それじゃキャリブレーンは、グリフォン族を結果的に、全滅から救ったかもしれない。


いや、今はそれ所じゃない 。

皆を早く脱出させなきゃならない。


それ所か今あんなクレーターが出来る様な魔法攻撃を受けたら、外で戦っている討伐軍が全滅しかねない。


そうだ!


俺はガイバーンのブレスレットに向けて


「現れろ!ガイバーン!」


と叫んだ。


「了解!」


と応えるブレスレットのガイバーン。


すると、目の前に光りと共に、無数の粒子が集り、ストライクランダー形態の、ガイバーンを構築、物質化して行き、ストライクランダー形態のガイバーンが現れた。


「ガイバーン!通信で全軍に撤退命令を、それとストライクガンナー形態で、天井を打ち抜いてくれ!」


と指示した。


するとガイバーンは通信で撤退を通達し、ストライクガンナー形態に変形して、高出力ビームで天井を打ち抜き天井には大穴が開いた。


「よし!今度は小型ヘリをマテリアルチェンジして、皆を運んで脱出しよう!」


とまたガイバーンに指示した。


すると


「済まない勇太よ!マテリアルチェンジのソフトウェアがさっきの攻撃を受けた時、破損した様だ。」


とガイバーンが応えた。


さっきサタンに魔法による狙撃で、大破し掛けた時か!


「直ぐにソフトウェアの修復は出来るか?」


と聞き返すと


「ダメだ!他にも不具合がある様だ!」


とガイバーンが応えた。


く!


どうしたら!


「ゆうちゃん?貴方だけでも逃げて・・・・」


と倒れこんだリスミーさんが苦しそうに言った。


それに続きディーナさんとクローディアも


「嫌だ!俺は皆と帰るんだ!」


と、泣きそうになりながら否定した。


「よう、空渡・・・よう・・・お前さんには・・未だ遣る事が・・・残っているんじゃない・・・のか?んー?・・・」


と、エルティナを庇う様に倒れこんでいるハニッサさんが、苦しそうに話し掛けられ俺は・・・


その時、ユニコーン族のブラークさんと、天井界のジュニさん達ダークエルフが駆け寄ってきて


「こりゃ酷いねぇ。皆助け起こすんだ!」


とジュニさんが指揮して皆を運び始めると、俺は事情を話した。


「・・・空渡殿!確かハーピーを呼ぶ羽を持参して折りますまいか?」


と、ユニコーン族のブラークさんが、話し掛けて来て俺は、は!と思い。


俺は一か八かハーピーを呼ぶ羽を使った。


すると、大穴の開いた天井から、幾つもの光りが輝き、ハーピー達が転移して来た!


その中の1羽のハーピーが、呼び掛けて来た。


「空渡殿ー!やっと呼んでくれたのかい?」


ハーピーのミラーダさんだった。


ミラーダさんに会うのは、ジャンドゥの基地から助けて以来だ。


俺はミラーダさんに事情を話すと、ミラーダさん達は迅速に皆を運び出した。


その時、空気が震える様な感覚と共に、地響きの様な音がしてきて


「速く上昇して脱出だよ!」


と、ミラーダさんが叫ぶと、ハーピー達は皆を抱えて、飛び立ち城から脱出した。


そして俺はガイバーンに搭乗して、獣魔の城から脱出した時、既に上空に巨大な浮遊島が迫って来ていた!


「ガイバーン!大型ビーム発射準備!」


とガイバーンに指示すると、ストライクガンナー形態の機体を、上空の巨大な浮遊島に向けた。


「了解!エネルギー充填!3・2・1!発射!」


その瞬間、強烈な閃光と共に、大型ビーム砲が、巨大な浮遊島に向けて発射去れた。

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