第73話

サタンとの最後の戦い。

サタンは俺を脅威と認識すると

、俺を護るように立ちはだかるディーナさんに向かって、斬りかかって来た。


「ディーナさん危ない!」


とディーナさんの前に立ち、サタンを迎撃しようとした時


「エクスブロージョン!」


激しい爆発がサタンで発生した。


その魔法を放ったのは、その声からホージョーさんに憑依した、キャリブレーンだった。


不意を突かれたサタンは魔法の直撃受けた。


そして爆煙が晴れるとダメージを負ったのか、サタンが少し前屈みで立っていた。


「今のは少し効いたぞ。」


とサタンがキャリブレーンに向かって話し掛けた。


「だからナメるなと言っている!」


と返すキャリブレーン。


「ならば、本気で行くぞ。」


とサタンが告げると何か辺りが暑くなり、雷が落ち始め


「不味いわよ勇太!強力な魔法が来るわよ!」


と、この身体の持主のガラナが、念波で話し掛けて来た 。


すると


「アンチマジックフィールド!」


と、リディアンさんが魔法無効化化の魔法を展開した。


すると


「ふん!小賢しい!マジックトランスフィックス!」


とサタンが唱えると


「そんな!その魔法が使えるなんて!」


と絶望するリディアンさん!


「行くぞ!爆裂魔法とはこうだ!エクスプロージョン!」


とサタンが唱える。



その瞬間


「気の力を集約、烈波弾!」


「エクスプロージョン!」


勇太達が居る一帯が大爆発し、爆煙が辺りを立ち込める。


その爆発力はキャリブレーンの倍以上だった。


そして爆煙が晴れ始め、勇太達の健在な姿が現れる。



「貴様等!何故生きている!貫通したハズだ!」


と驚愕するサタン。


「俺達が相殺した!」


と俺とキャリブレーンがサタンに返した。


「ならば!」


とサタンが大刀で再び斬りかかって来た!


するとディーナさんが、光の剣から実体剣に切り替え、受けた。


その隙を突く様にクローディアとレーナさん、そしてハニッサさんが攻撃を加えようとする。


だけどサタンは、大剣の腹で吹き飛ばす。


戦いは持久戦となり始め


リディアンさんも、回復魔法を使いながらの戦いに成った。


それにしても、サタンが魔法を使っていないのが気掛かりだ。


その時、クローディアが距離をとったと思うと


「皆退いてー!疾風斬!」


クローディアの斬撃波がサタンに向かって行く。


サタンは大剣で防いだ。


「く!なんて奴なの!」


と悔しがるクローディア。


あの大剣を何とか出来れば


「よし!うぉぉぉぉぉ!!烈波弾!」


俺は至近距離から烈波弾をあの大剣に放った。


烈波弾はサタンの大剣を破壊して、サタンに直撃して大爆発した。


サタンは吹っ飛び、後ろの壁に激突した。


「今度こそやったのか?んー?」


とハニッサさんがサタンをみて言った。


だけどサタンはむっくりと立上がり


「今のはかなり効いたぞ。」


と言ってこっちに歩いて来た。


そしてサタンが大剣を復活させた。


その頃、勇太達の後方で獣魔達と戦うニャーニャ達


「全く切りがないねぇ。」


と、愚痴を溢す天井界のダークエルフのジュニ。


「倒しても倒しても次から次へと湧いてくるだに~。」


と、化け猫族のニャーニャも愚痴を溢す。


「ここで食い止めてないと、あたしの下僕とその仲間達が戦えないわよ!」


と、二人に激を入れる魔族の娘テディス。


「空渡殿ー!何処で御座るかー!」


とユニコーン族のエルティナとブラークがサタンの居る広間へと現れた。


「むむ!知らぬ顔のダークエルフ達と魔族の娘!!」


とブラークが構える。


「待つだに!この魔族と天井界のダークエルフは味方だに!」


と、ニャーニャが制止した。


「これはニャーニャ殿!して、空渡殿達はいずこに?」


とブラークがニャーニャに伺う。


ニャーニャは遥か先の前方でサタンと戦っている事を告げた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る