第66話
クローディアの渾身の一撃が、ダハーカを真っ二つにした。だけど、ダハーカはまた再生して仕舞った。見かねたガラナが皆を指揮し、ガハーカの撃退戦を始めた。
そしてキャリブレーンとの合体魔法攻撃で、焼き付くしたと思い始めたその時、ダハーカはまた再生して仕舞った。
そんな中、ガラナの身体に戻った風の聖霊エアリアルが、話し掛けて来た。
「勇太?私と仮契約するぴ。本来はエルフ教の教会で契約するぴ。だけど今は無理ぴ。今回だけぴ。」
と説明してくれた。
「解った。どうしたら良い?」
と俺は返した。
するとエアリアルは再び、俺の身体から、いや、ガラナの身体から現れ、目の前に現れると
「人差し指を出すぴ。」
とエアリアルの言う通りにすると、エアリアルは人差し指にキスをした。
「え!?」
とビックリしてるとエアリアルは、そんな事お構い無しに
「私の力が必要と、強く願うぴ。」
と言った。
「わ!解った・・・・」
俺はエアリアルが言う通り強くねがった。するとエアリアルの力をが感じて来るのが解った。
「勇太、あんたもエアリアルの力が使える様に成ったんだね。」
とガラナが嬉しそうに、話し掛けて来た。
「勇太?今度は魔法のイメージをするぴ。そしたら発現するイメージと一緒に放つぴ。」
とエアリアルが魔法の使い方を教えてくれた。
魔法と言っても、俺にはよく解らない。自分のイメージで遣ってみよう。
「・・・・・よし!現れろ!ガイバーン!」
「了解!」
俺はガイバーンのブレスレットに向かって呼んだ。其れに応えるガイバーン。
すると光と共に無数の粒子が集り、ストライクランダー形態のガイバーンを構築、物質化して行った。
そして目の前に、ストライクランダー形態のガイバーンが現れた。
その姿を始めて見たテディスが
「何ー!この鉄巨人ー!」
と驚いた!
ニャーニャの方はというと
「おっちゃん久し振りだに~。」
と嬉しそう。
「誰がおっちゃんだ!」
と何時もの様に突っ込むガイバーン!
ニャーニャに完全におっちゃんに去れてるなぁ・・・・
「おい!ガイバーン!皆が撤退するのを、援護しくれ!」
「了解!あのキ〇グギ〇ラは私が押さえよう!」
「何だよ?キ〇グギ〇ラって?」
「鉄〇28号対キ〇グギ〇ラね!頑張って!正〇郎君!」
とリスミーさんが行きなり話し掛けて来たけど
「誰が正〇郎君ですか!」
「ガハハハハ!中々話しが解るではないか!リスミー殿!」
何の話しをしてるんだよこの人達は!
と言うかダハーカと戦いながら、何でそんなに余裕なんだよリスミーさんは!
俺はリスミーさんを待機してもらい、皆に撤退する様呼掛け、ガイバーンに撤退の援護を指示した。
するとガイバーンはダハーカに接近、そしてダハーカのしっぽや前足の攻撃をかわしながら、パンチで攻撃した。
その間に皆はこっちに退避して来た。
「よし!今だ!ガイバーン!リスミーさん!退いてくれー!」
俺はガラナの俊足とエアリアルの風の力で、ダハーカに向かって高速移動、そして拳にエアリアルの風の力を乗せて!
「エアリアルインパクト!」
ダハーカの胴体に強打した。
ダハーカは後ろの壁に激しく叩き着き、その強力な衝撃で動けなく成った。
「今だ!リスミーさん!」
するとリスミーさんは無効化の棍棒を、ダハーカに叩き付けた。
「頼むぞガイバーン!」
「了解!パーティクルデコンポジション!」
ガイバーンの掛け声と共に、ダハーカは光と共に無数の粒子に分解して、消えて行った。
すると皆が喜んで集まって来た!
「やるじゃな~い!あたしの下僕だけはあるわね!」
とテディスが喜んでいると
「違うわよ~私の妹弟なんだからね!あとユウちゃん?お姉ちゃんね!」
とリスミーさん!
やっぱり其処は忘れないんだね・・・・
またリディアンさんが微笑んでいた。
「全く緊張感のない連中だなぁ。」
とキャリブレーンがいつかの様に呆れていた。
「あんたは魔法がめちゃくちゃだねぇ。あたしが今度、魔法を教えないといけないわね。」
とガラナに代わると言われて仕舞った。その後ディーナさんとリディアンに、魔法を教えると約束してくれた。
ハニッサさんは其で良いんだと喜んでいたけど。
其れにしても何故邪竜と呼ばれる様に成って、何故此処に居るように成ったのか気になった。
だけど今は先を急ごう。俺達はダハーカの後ろにある、入口に入り先を急いだ。
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