第63話

俺達は獣魔の本拠地の、城内へと突入した。そして地下一階の獣魔の培養工場で戦う、一人の魔族の女の子と天上界のダークエルフ達に遭遇した。


俺は獣魔の培養工場を破壊する、魔族の女の子と其を阻止する、天上界のダークエルフ達と和解し、更に地下に下りると其処はコロッシアムで、目の前には巨竜が立ちはだかっていた。


「貴様等は通さん!」


と巨竜が言い放つ。


「バカな!前回来た時にはこんな奴居なかったぞ!」


とホージョーさんに憑依したキャリブレーンが言い放った!


「あたし等が食い止める!アンタ達は先に行きな!」


と、其を聞いたさっき合流した、天上界のダークエルフのジュニさん達十数人が、促す様に話し掛けて来た。


「千年ぶりの訪問者と思えば。舐めるな!ダークエルフの小娘ごときが!」


と目の前の巨竜が威圧する様に言い放った!


するとリディアンさんが


「貴女方だけでは無理です!あの三つの頭を持つ巨竜はダハーカ、幾つもの魔法を操る邪竜です!」


と説明した。


「俺が奴を引き付け倒す。お前らは先に行け。出口は巨竜の後ろの、この先に見える反対側の壁のあの入口だ。」


と指差した。だけど先に行くには、巨竜を避けて行くしかない。


「流石に其れは無理だ。奴を倒すしかない!」


と俺はキャリブレーンに反論した。


「いいから先に行け!」


とキャリブレーンは俺の制止を振り切り、三頭竜のダハーカに向かって行った!


そして飛上り


「食らえ!ソニックエアスラッシャー!」


とキャリブレーンがダハーカの真中の頭めがけて、カマイタチの魔法攻撃をした。


「アンチマジックフィールド。」


とダハーカの真中の頭が防御魔法を使って防御、そして左側の頭が


「ブースト!」


と加速魔法を使ってキャリブレーンに向かって前足で、張り手攻撃をしてきた!


「ライトニングアロー!」


と、とっさにディーナさんが魔法の光の矢で、ダハーカの足に攻撃。ダハーカを其を避けた。


「余計な事を!」


とキャリブレーンが後ろにいる、ディーナさんに向かって言い放った。


だけどその隙を突き、ダハーカの右の頭が、魔法の炎の大蛇とカマイタチの魔法、毒のを放つ


「ファイヤーサイクロン!エアスラッシャー!ポイズンレイン!」


「アンチマジックフィールド!」


空かさずディーナさんの左にいる、リディアンさんが防御魔法を放った!


「く!グラビティープレッシャー!」


とキャリブレーンも負けじと、重力波魔法を放つ


「アンチマジックフィールド!」


とまたダハーカの真中の頭が、防御魔法を使って防御。


此のまま魔法攻撃しても、らちが空かない。


俺は気を集約し始め


「アンタ本当にエルフに成れるんだね?」


とエルフ化する俺を見たジュニさんが、不思議そうに見詰めている。


「ちょっとあたしの下僕にちょっかい出さないでよね!」


と顔を膨らませて、テディスが俺の腕を右腕で絡み付け、引き寄せた。


だから何で下僕?


「ちょっとこんな時にバカ遣ってる場合じゃないよ~!」


とクローディアが乱入!


「あたちも混ぜるだに~!」


とニャーニャまで!


「此れは良いネタに!?じゃなかったわ!こら!貴女達マジメに遣りなさい!」


とレーナさんが一喝してようやく収まった。


なんか可笑しな事を口走ってた気がしたけど・・・・


まっ、いいか?


気を取り直し


「裂波弾!」


俺は気を集約した光の弾を、ダハーカの胴体に目掛けて打ち出した。


空気を切り裂く様な音と共に、ダハーカに向かって行く!


「アンチマジックフィールド!」


とまた真中の頭が防御魔法を展開!


だけど貫通して命中し、大ダメージを与えた。


「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!バカな!」


とダハーカが驚いていた。


「やるじゃないかぁ空渡よぉ。んー?」


と喜ぶハニッサさん。


「奴の攻撃は魔法で防げないのか?」


とキャリブレーンが呟いたのが聞こえた。


「お姉ちゃんも負けないわよ~!来て私の棍棒ちゃん!」


とリスミーさんがマテリアルチェンジで棍棒を出現させ、ダハーカの魔法攻撃を 無効化しながら接近、そして棍棒で強打していった。


「ぐあ!何だこの鬼族の小娘は!魔法が効かない!」


とダハーカが驚愕している。


「そう言や姐さんの棍棒は、何でも無効化するんだったなぁ。」


とキャリブレーンが言った。


「今です!」


とリディアンさんの号令で、皆一斉に向かうと


「舐めるな!」


とダハーカが尻尾で皆を弾き飛ばした!


「うむ!中々の強敵だな勇太よ!まるでモ〇ハンだな!」


とブレスレットのガイバーンが得意げに俺に話し掛けた。


何の話しだよ!


とバカな話しをしていると、ダハーカが飛上り


「グラビティープレッシャー!」


とダハーカの左側の頭が重力波魔法を放った!


俺達は床に張り付けられて仕舞った!


不味い!


「ファイヤートルネード!」


とダハーカの右側の頭が特大魔法を発現仕様とした時!


突然!


ズシュュュュュュュュュン!!


「グァァァァァァァァァァ!!」


強力なビーム砲がダハーカの胴体を貫いた!そしてダハーカは、床に墜落して動かない。


それと同時に魔法が解け、慌て辺りを探すと、上空にフラッグキラーが現れていた。初めてみるジュニさん達とテディスは不思議そうにしている。


「ガイバーン!お前の仕業か?」


と聞くと


「危なかったぴ?間に合ったぴ。」


とフラッグキラーが話し掛けて来た。


今ぴって言ったぞ!


「ガイバーン!お前フラッグキラーのAIに、等々変な改ざんをして仕舞ったのか?」


とブレスレットのガイバーンを問いただすと


「私は未だ何もしていないぞ!だが中々良いセンスだな!ガハハハハ!」


と喜ぶブレスレットのガイバーン!


何で喜んでるんだよ!


っと言うか未だって!?


「アンタ正か風の精霊エアリアルかい?」


とガラナがフラッグキラーに話し掛けた。


「ん?!ガラナかだぴ?お前風の精霊使いが荒いぴ。この玩具はその報酬として貰ったぴ。此れは良い物だぴ。チーン!」


何の音だよ!


なんかガイバーンのブレスレットが、ピクピクしたぞ!


「後、勇太とか言ったぴ?お前気に入ったぴ。この玩具から良い物を感じるぴ。後で契約するぴ。」


「詰りどういう事?」


「アンタも風の魔法が使える様に成るって事さ。」


とガラナが教えて呉れた。


「アルスナーダでは自身の魔力から魔法を発現する者と、精霊の力で魔法発現する者の、二種類が存在するのです。」


とリディアンさんも教えて呉れた。


「おい!お前等!未だ終わってないぞ!」


とキャリブレーンが叫んだ。

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