第62話

俺達は獣魔の本拠地の城内へと突入した。そして獣魔達の反撃を迎撃しながら、地下一階への階段を下り始めた。


階段の先には左右に伸びた、通路が見える。


「その通路を今度は左に曲がれ!」


とホージョーさんに憑依した、キャリブレーンがまた指示をした。


俺達は通路を左に曲がると、獣魔達が待ち構えてる!


「く!」


前衛の俺とディーナさんは空かさず、次々と獣魔達を倒して行った。更に先に進むと突当りに扉があるのが解った。


「其処を左に曲がれ!」


とまたキャリブレーンが叫んだ。


だけど扉の前に来た時!


「キャー!」


と中から女の子の悲鳴が聞こえて来た!


俺はキャリブレーンに


「キャリブレーン!」


「そんなのは後にしろ!」


とキャリブレーンが反す


「そんなのほっとけない!」


と扉を開けて突入した。


すると中には沢山の獣魔が培養去れていた。


そしてその奥に培養去れている獣魔達を、破壊している魔族の女の子と、其を阻止しようと攻撃するダークエルフの女の人達が戦っていた。


俺は直ぐに二人の間に割って入り


「ちょっと何?アンタ?ダークエルフのアンタが?同士打?」


と魔族の女の子が不思議立っている。


「待て!アンタは!?」


魔族の女の子の前に守る様に立ち、ダークエルフの女の人を見た時!


「フン!また会ったねぇ。」


後から皆が来て


「貴女は私を追って来た!」


とディーナさんも気が付いた様だ。


「アンタはエルフの戦士!」


ディーナさんが姿を現すと魔族の女の子が驚いていた。


天上界でディーナさんを追って来た、天上界のダークエルフのリーダーの女の人だ!


「そう言えば未だ名を名乗って無かったわねぇ。あたしはジュニ。」


「俺は勇太、空渡勇太。もうジュニさん達が獣魔に加担する必要はないんだ!」


「そうも行かないねぇ。」


「何故!」


「空渡さん!この方達には呪詛の様な物が・・・」


とリディアンさんが途中で言葉を詰まらせ・・・・


「そう言う訳さぁ。」


何とかならないのか・・・


「だから言ったろ!」


とキャリブレーンが冷たくいい放つ


「此処はお姉ちゃんの出番ね!」


とリスミーさんが棍棒を肩に乗せて、明るく話し掛けて来た。


そうか!リスミーさんの棍棒なら、全てを無効化するから!


「行っくわよ~!え~い!」


とリスミーさんが棍棒をジュニさん達に振り捲ると


「ジュニさん達の呪詛が消えて行きます!」


とリディアンさんが驚いていた。


「全く姐さんにゃ叶わねぇ。」


とハニッサさん


「ちょっとアンタ達!何者なのよ?」


と魔族の女の子が不思議そうに話し掛けて来た。


「正義の味方だに~!」


とニャーニャ


「そうそう正義の味方!」


と続けてクローディア


「君?外で俺達獣魔討伐軍が攻撃しているのを知らないの?」


と魔族の女の子に聞くと


「君じゃないわよ。テディスよ。」


と魔族の女の子が名乗った。


その後テディスが城内で破壊活動をしていた事と、外で起きている事を知らなかった事を話してくれた。そして俺達の此までの事を、テディスに話した。


「アンタ、ダークエルフなのにエルフの戦士に成れるの!?其に予言にあった黒きエルフって!?」


と驚くテディス更に


「ちょっ!ちょっとアンタ気に入ったわ!わ!私の下僕にしてあ!あげるわ・・・。」


と顔を赤くしながら下を向いて言った。


何でやねん!


「お前ら!早く行くぞ!」


と怒るキャリブレーン!


「待ってくれ!此処を破壊する!」


此処を破壊して、本当の意味で千年周期を終らせてやる!


「そんな事より奴を早く倒すぞ!」


とキャリブレーンが急がせる。

キャリブレーンの話しだと、獣魔の長サタンが強化する前に倒すとの事だった。


俺達は部屋を出ると通路成りに右に、そして通路成りに右に曲ると左に階段が有った。


するとキャリブレーンが


「その階段を下りろ!」


とキャリブレーンの指示通りに階段を下りると


「此処は?コロシアム!」


目の前には巨竜!!

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