第61話

獣魔の本拠地の城の前で、俺とディーナとキャリブレーン、そして後から加わったレーラさんは、城内に突入仕様としていた。


だけど前からは城内から獣魔達が現れ、後方から も獣魔達が追い付いて来た。


後方の獣魔達はストライクランダー形態のガイバーンが、応戦している。


ふ、とシャトルの方を見ると、シャトルからまた誰か降りて来るのが見えた。


そしてこっちに向かって走って来る!


「空渡さーん!」


「空渡よー!」


「ユウちゃーん!」


「勇太~だに!」


リディアンさん!ハニッサさん!リスミーさん!ニャーニャ!


「みんな!」


皆がこっちに来ると


「私も一緒に行くよ~!」


クローディア!


「空渡よ~お前さん一人じゃぁ危なっかしくていけねぇ、ん~?」


ハニッサさん!


「お姉ちゃんも一緒に居てあげないとね!」


リスミーさん!


「援護は任せて下さい!」


リディアンさん!


「乗り掛かった泥船だに!」


泥船か~い!


「皆さんも来て下さったんですね!」


とディーナさんも来て共に喜んだ。


「おいお前ら!来たんなら手伝え!まあ、この大魔導士の俺一人でも平気だがなぁ。」


と前方の城から現れた獣魔達を、魔法で迎撃しいるホージョーさんに憑依した、キャリブレーンが話して来た!


「早く行くのだ勇太よ!此処は通さん!獣魔達よ!」


ストライクランダー形態のガイバーンが、後方の獣魔達を迎撃していた!


「否!此処は我等にお任せを!」


さっきシャトルと共に降りてきた、ヘビーホーネットの内の一機が通信で伝えて来た。


その声はエルティナの物だった。


他にブラークさんとスタインさんと、砦村の兵士達がストライクランダーに搭乗して、この場に居るようだ。


「頼むぞ!空渡君!ディーナ殿!君達にアルスナーダの未来が掛かっている。情けないが今は君達に頼るしかない。」


とスタインさんが申し訳無さそうに通信で話した。


「クローディアの事は頼む空渡君!あの時は済まなかった・・・・。」


この声は?


・・・・・あ!


夜中に俺を刺し殺そうとした砦村の人か!


確かガラナと間違えて殺そうとした・・・・


「いえ、俺も貴方と同じ立場だったら、同じ事をしたかも知れません・・・だけど今は共に戦っています、今は其だけで善いじゃないですか!」


その後ガラナに代わり


「まあ、仕方ないって物さぁ・・・・」


「・・・・ありがとう」


力無く応える砦村の兵士


「何湿っぽい事言ってるんだお前ら?それと空渡とやら?あの時はありがとよ!助かったぜ!それとクローディアの事、ありがとな!後は頼んだぜ!」


この声は砦村の城壁の上で、見張をしていた人か!


「さあガイバーン殿、行かれよ!」


今度は通信でブラークさんがガイバーンを促した。


「忝ない!」


そう応えるとガイバーンにこっちに来た。


「よし皆行くぞ!」


俺の号令の下皆は城へと突入を開始した。


入口に入ると獣魔達が一斉に襲ってきた!


だけど俺とディーナで前方の獣魔を、そしてサイドの獣魔はレーラさんとハニッサさんが倒して行った。


「オラオラオラオラ!」


とハニッサさんが獣魔達を殴り倒して行く!


よく見ると拳に何かの魔法を付加している様だ。


レーラさんも槍さばきが速くて強い!


リディアンさんとキャリブレーンは魔法攻撃で獣魔達を倒している!


「何だ!この空渡ってダークエルフの女は?次々と素手で獣魔達を倒していきやがる!其にディーナってエルフの戦士の女は!コイツも次々と光の剣で獣魔達を倒して行く!」


とキャリブレーンが驚いていた。


「お姉ちゃんも負けてられないわよ~!出てきて私の棍棒ちゃん!」


とリスミーさんがマテリアルチェンジで、棍棒を出して次々と獣魔達を倒して行った。


「ウニャ~!ネコパンチネコパンチネコパンチネコパンチ!」


「こーのー!」


とニャーニャとクローディアも危なっかしくも、ニャーニャはネコパンチで、クローディアは剣で、二人で協力して獣魔達を倒して行った。


その内、前方に左右の階段があるのが確認出来た。すると


「右だ!右の階段を降りるんだ!」


とキャリブレーンが叫んだ。


俺達はキャリブレーンの指示通りに右の階段を降りて行った。


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