第55話

俺達は今後の方針を決める為、アードラさんの居る広間に、アンファングの砦村のスタインさん、ユニコーン族のブラークさんとエルティナ、リザードマンのライケンさん、そしてダークエルフのヘザーとディルが集まった。


そして最初に口火を切ったのはスタインさんだった。


「私はアンファングの外れの砦村のスタインという者だが、私は彼等を此のまま放って置く訳には、行かないと思うのだが。」


「あたしは見ての通りのダークエルフでディルって女さ。今は連中の事より先に獣魔の奴等を叩くべきだよ。」


ディルはストライクランダーをマテリアルチェンジで大量に作成して、獣魔討伐軍分をに供与しての攻撃を想定しての発言だろう。


「拙者はブラーク、ユニコーン族の副官を務める者で御座る。拙者もディル殿と同意見で御座るよ。拙者等の戦力もそう多くはないので御座るよ?」


「その戦力増強の為に、彼等に協力して貰うのだ。その為には彼等を暴君から解放しなければ成らない。」


スタインさんが補足する様に話した。


「確かに彼等ジャンドゥの戦力は強大で御座るが、しかしそう簡単に協力して暮れるのでご御座ろうか?」


とブラークさんが疑念を懐いていた。


「今回の天井界のでの戦いで、二人のエルフの戦士の存在が知れ渡るはず。なのでエルフの戦士を解放の象徴として戦いに挑むんだ。」


とスタインさんが説明した。


「あたしはダークエルフのヘザーてんだが。なぜアンタはそんなにジャンドゥの連中を仲間にしたいんだい?相手が同族の人族だからかい?」


怪訝な表情でスタインさんに向かって話すディル。


するとスタインさんが話し出した。


「其れでは仮に獣魔達を倒したとしよう。その時我々は恐らく、可也疲弊しているハズだ。そんな時、奴等ジャンドゥに追撃去れたら・・・・」


「全滅は必至で御座るなぁ・・・」


とその言葉に対してライケンさんが呟いた・・・


確かに天井界に全線基地を建設する位だ。獣魔達との戦いを想定しての事だろう。だから天井界で、追撃去れても可笑しくはない。


其にしても、ホージョーさんに完全制御去れているとは言え、キャリブレーンが大人し過ぎるのが気になる・・・・


と考えていると突然。


「私が一緒に行きます!」


と声のする広間の入り口の方に振り向くと、其にはメイユウが居た。


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