第52話

俺達はジャンドゥの天上界の前線基地に、労奴として捕らえられた、多種族の民と地上界の仲間を救出する為、総攻撃に向かっていた。


俺は戦略攻撃機フラッグキラーで、上空の靄の中に紛れ、直上からジャンドゥ基地に停泊している、空中巡洋艦クラス3隻を狙撃仕様としていた。


そして地上のストライクランダー隊が、配置に着いたのを確認すると、俺はフラッグキラーの対艦ビーム砲で3隻の空中巡洋艦クラスを狙撃した。


「よし!発射!」


ズシュュュュュュュン!


ズシュュュュュュュン!


ズシュュュュュュュン!


ドン!ドン!ドォォォォォォォン!


3隻の空中巡洋艦クラスの撃沈に成功した!だけど地上から対空ミサイルが飛んで来た!


「見付かった!離脱する!」


続いてガイバーンが地上から、ストライクランダー形態で、対艦ビーム砲で5隻の空中強襲揚陸艦クラスを撃沈した。


「此方ガイバーン!敵艦を全て撃破した。此よりストライクランダー隊と合流する!」


そしてリスミーさんとハニッサさん、そしてザンナさんのストライクランダーが、基地内の地上のストライクフライヤーと、対空兵器を次々と破壊して行った。


しかしジャンドゥのストライクランダーが、数10機か現れた。


ジャンドゥストライクランダーパイロット


「奴の仲間か!速い!うわー!」


バァァァァァァァァァァン!


「ふん!他愛ない!」


ザンナさんの乗るヘビーホーネットが、敵のストライクランダーへジグザグに急速接近して、右腕の強力なパンチで次々と大破させて行った!


「やっぱりあれが良い~!」


とゴネるリスミーさん!


「解ったから姐さん!アサルトビームライフルを乱射するのを止めて呉れねぇか~?んー?」


「だってぇ~!それとお姉ちゃんね!」


「え!?お!お姉・・・・・!そんな事より、ザンナの姐さんの凄いの見せられちゃ~、こっちも負けてられないねぇ、ん~?」


「そんな事って何よ~ハニちゃん!」


「ハニちゃん!?・・・・い!行くぜぇ~!」


リスミーさんの気の抜けた発言に負けず、ハニッサさんが敵ストライクランダーに向かって一旦ジャンプ、そして背中のブースターで突進、その勢いで胴体の動力部をパンチで破壊して、次々と無力化して行った。


「お!遣るねぇアンタ~!確か空渡殿の仲間のハニッサ殿かい?」


「ああ!ザンナの姐さん!アンタも遣るねぇ!ん~?」


「ふ!付いてきな!」


「ちょっとぉ~、二人で盛り上がらないでよぉ~!」


と言いながら周りに立ち塞がる、敵ストライクランダーを然り気無く、次々と殴り倒して行くリスミーさん。


ジャンドゥパイロット


「何だ!このストライクランダーは!ムチャクチャな攻撃を!うわー!」


ドォォォォォン!


「何だ、姐さんも遣るじゃないかい!」


と感心するザンナさん。


「二人共!行くよ!」


「危ない!」


ガイバーンが管制塔の上から狙撃仕様としている敵ストライクランダーを、地上からストライクランダー形態からアサルトビームライフルで破壊した。


「私を忘れてないか?」


「兄弟!」


「ブレスレットさん!」


「誰がブレスレットさんだ!」


リスミーさんに突っ込むガイバーン。


「アンタは一族の仇を討ってくれた!・・・誰だっけ?」


「ガイバーンだ!」


とナチュラルにボケるザンナさんに突っ込むガイバーン。


「ちょとぉ~バカ言って無いで、早く行くわよ!」


「アンタが言うな!」


と皆に突っ込まれるリスミーさん!


「え~!!」


グッドスピード艦橋


「よし!今だ!ストライクフライヤー隊発進!」


命令を下すアードラさん!


「了解だに!クローディアは3番カタパルトから、メーナは4番カタパルトから発艦だに!」


「了解!クローディア発艦するよ!」


キィィィィィィィィィィン!


パ!シュュュュュュュュュ!


「メーナ発艦するわ!族長!行って参ります!」


「うむ!頼んだぞ!あ!?それとキャプテンだぞ!」


「え!?」


キィィィィィィィィィィィン!


パ!シュュュュュュュュュュ!


「全機展開だに!」


「了解!空渡殿、そして勇者達よ!どうか御無事で!」


グッドスピードから発艦して着た、ストライクフライヤー2機と合流すると


「二人共、無茶するなよ!危なく成ったら、直ぐに帰艦するんだ!」


「大丈夫だよ勇太!あんな奴等チャチャっとやっつけちゃうよ!」


とクローディアが通信で言って来た。


「そうよ勇太。私達なら大丈夫。」


とメーナも通信で言って来た。


「コラー!日よっ子共!生意気を言うな!そんな事では死ぬぞ!」


ガイバーンが通信で割って入って来た!


何だかガイバーンが、鬼軍曹みたいに成ってるぞ!


「いざと成ったら二人の機のコントロールを頼む!ガイバーン!」


「了解!」


「それと二人共!労奴達の居る、10棟の施設を爆撃するなよ!」


「解ってるよ~勇太!」


とクローディアが通信で言って来た。


「私達に任せて!」


続けて通信でメーナも言って来た。


そして俺達はジャンドゥ基地の爆撃を始めた。

クローディアは基地施設を、メーナは地上の兵器を爆撃して行った。

俺は基地を旋回して、辺りを探り始めたすると!


「空渡さん!近くにレーダー反応が有ります!」


とリディアンさんが慌てて通信して来た!


「何処だ!何処に居る!」


ドドォォォォォォォン!


爆音と共に基地の裏の、地面が崩れ落ちた。


すると!


巨大なストライクガンナーが現れた!


ジャンドゥパイロット


「奴の為に新開発したこのナタルで、今度こそ倒す!」


敵ストライクガンナーが行きなり多数のミサイルを放った!


「全機散開!メーナとクローディアは帰艦するんだ!」


俺は二人に急いで命令した!


「でも!」


「私達未だやれるわ!」


と言う二人に俺は強い口調で


「早く!」


と言うとやっと二人は帰艦した。


グッドスピード艦橋


「むむ!空渡殿達が苦戦している!ルナール殿!ミサイルで援護ですぞ!」


「御意!」


グッドスピードからの援護のミサイルが、敵ストライクガンナーに命中した。だけどダメージは少く、直もミサイル攻撃をして来た。


「何て固いんだ!近寄れない!」


「魔術的に強化している様です!」


とリディアンさんが通信で説明した。


「そろそろあたしの出番だねぇ。キツイ奴をお見舞いするよ!」


と突然ガラナが言ってきた。


「ガラナ!フラッグキラー!操縦を頼む!」


「了解。」


ふう~、こっちのAIはまともそうだなぁ。


「火の精霊よ。風の精霊よ。ファイアートルネード!」


巨大な炎の竜巻が現れ、敵ストライクガンナーに向かって行った。だけど手前で消滅して仕舞った!


「アンチマジックフィールドです!」


とリディアンさんがまた通信で説明した。


「チッ!小賢しいねぇ!」


悔しそうなガラナ。


ジャンドゥパイロット


「ハハハハハハ!バカめ!」



「あたしに任せな!」


「あたし等が援護するぜぇ~ん~?」


リスミーさんとハニッサさんがアサルトビームライフルでザンナさんの援護を始めた!


そしてザンナさんのヘビーホーネットが、敵ストライクガンナーのミサイル攻撃を交わしながら近寄り、足にダメージを与えた。


ジャンドゥパイロット


「グゥァァァァァァァァァ!

くそぅ!奴は何処だ!」


「ここだ!」


ガイバーンが管制塔の上で対艦ビーム砲を、敵ストライクガンナーに向け、そして発射した!


ズシュュュュュュュュュン!


見事に、敵ストライクガンナーに命中した!敵ストライクガンナーは可也のダメージを受けた様だ!


「グァァァァァァァァァァ!未だ!未だ負けぬ!こう成ったら奴等の母艦を撃沈して遣る!」


敵ストライクガンナーは高出力の光学兵器を、グッドスピードに向けて、チャージし始めた!


「そうは指せません!ライトニングアロー!ストーム!」


声のする方を見ると、グッドスピードの前に立ち塞がるディーナさんが居た!


「ディーナさん!」


「遅く成りました!」


そして、無数の光の矢が敵ストライクガンナーに命中して行き、粉砕して行った!


そしてついに大爆発して行っ

た!


「終わったな、勇太よ!」


「ああ!」


「待ってください!他にもレーダー反応が有ります!」


リディアンさんが慌ててまた通信して来た!


「何だって!何処ですか?」


「滑走路の下です!」


「後ろか!」


ドォォォォォォォン!


爆音と共にストライクガンナーが、地面から飛び出した!


「同じ奴か!フラッグキラー!対艦ビーム砲発射だ!」


「了解。」


ズシュュュュュュュュュン!


ドォォォォォォン!


敵ストライクガンナーに命中した!


だけど致命傷には到っていない!


「もう一度だ!今度は俺の力も加えて遣る!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


するとまた身体がエルフ化するのが解った。


「裂波弾砲!発射ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


ズシュュュュュュュュン!


キュュュュュュュン!


光の弾が空気を切り裂く様な音と共に、敵ストライクガンナーに向かって行った。そして中心部に命中した!


すると中で炸裂して内側から破砕して大爆発した!


「遣った!」


「遣ったじゃないか!空渡殿!アンタ更に遣るねぇ!流石はエルフの戦士だねぇ!」


とザンナさんが通信で俺を讃えてくれた!


俺達はジャンドゥ基地の破壊に成功した!




「フ、フ、フ。」

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