第51話完成版

翌日、ルナールさん達隠密部隊が、ジャンドゥの建設中の施設の調査から帰ってきた。


ルナールさんの話だと、東側に

恐らく滑走路があり、其処に空中強襲揚陸艦クラス5隻に、空中巡洋艦クラス3隻、そして多数のストライクフライヤーが駐留し、管制塔がありその付近には、ストライクランダーの格納庫在ったそうだ。そしてその裏に労奴の宿舎が10棟が在ったそうだ。


ルナールさんは1棟に付き1000人位入所しているんじゃないかと言っていた。そしてその近くに建設中の建物が在ったそうだ。十中八九、前線基地を建設しているのだろう。


クソー!ジャンドゥめ!天上界の沢山の種族達を、何だと思ってるんだ!


「どうしたの?勇太?怖い顔をして。」


近くにいたリナが気に成ったみたいだ。


「いや。何でもないよ。」


と微笑んで返した。


「勇太よ!多くの労奴と仲間達を救出するには、大きな船が必要だ!其に戦力も必要だぞ!」


とブレスレットのガイバーンが言った。


「ああ、グリフォン族の城砦村から皆を呼ぼう。其と大気圏内を航行可能な、宇宙空母のデータはあるか?ガイバーン。」


「あるぞ!勇太よ!」


「直ぐに頼む!」


「了解!マテリアルチェンジ!フォーランス!」


ガイバーンは一旦ストライクランダー形態で現れた。それは物質化したガイバーンの内臓の、物質変換機を使って宇宙空母を作成する為だ。そしてガイバーンのブレスレットは、ガイバーンを物質化する為だけの物だ。だから此処まで小型化出来た。


そしてヘルハウンド族の城砦村の外に、光と共に無数の粒子が集り、構築して物質化し、巨大な宇宙空母が現れた。


「この艦は!親父の艦!」


「正確にはフォーランス級宇宙空母の同型艦だな。親父殿の艦は、その一番艦だったな勇太よ。色々と想う所はあるだろうか・・・・」


「構わないさ・・・此で皆を助けよう!」


「了解!」


そして俺は通信で皆を呼んだ。

するとしばらくするして、シャトルで皆が現れた。


「勇太ー!」


とクローディアがシャトルから勢いよく現れ、俺の隣に居るリナに気付くと


「あー!また勇太が新しい女の子を作ったー!」


とクローディア

人聞きが悪いぞ!


「!?でもこの子カワイイー!ちょっと触らせて~!」


とリナに向かってクローディアが突進して行くと


「キャー!来ーなーいーで~!」


と逃げるリナ。


なんか手付きがイヤラシイぞ!

クローディア!


「おー!空渡よぉ~。大変だった様だなぁ~、ん~?」


とハニッサさんがシャトルの後部パッチから出てきた。


「勇太ー!だに!」


ビタッ!


とニャーニャが張り付いて来た


「よ~し、よ~し。」


と張り付いて来たニャーニャの頭を俺は優しく撫でた。


「ゴロゴロだに!」


「あー!私もー!」


と俺がニャーニャの頭を撫でる姿を見付けたリナが、こっちにすっ飛んで来た!


「わー!何だに~!」


「げふ!」


すっ飛んで来たリナにニャーニャもろとも、押し倒されて仕舞った!


「重い!」


「わ!何だにこの犬は!」


「犬言うな!この猫!」


「猫違うだに!シャー!」


と構えるニャーニャ!


そして!


「うー!」


と唸るリナ!


「捕まえた!」


とリナをモフるクローディア!


「キャー何すんのよ~!」


とジタバタするリナ。


何遣ってるんだかこの人達は!


「キャー!私も混ぜてー!」


とリスミーさんまですっ飛んで来た!


また事態を悪化させに来たぞ!この人は!


誰か~、何とかして~


すると突然ガラナに代わって


「ちょっとあんた達!いい加減にしな!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


と仁王立ちで止めるガラナさん!


なんか怖いぞ!


すると皆は急に小さくなり、その場はお開きと成った。


「全く何を為さっているのやら。」


「全くですわ。御嬢様!」


と然り気無くリナをモフるホージョーさんとレーナさん。


「キャーこの人達何とかして~!」


と悶絶するリナ!


頼むから蒸し返さないで!


その時ギロ!と目を光らせるガラナさん!


「さ!さあ、そろそろ行きましょうか?レーナさん?」


「そ!そうですね御嬢様。」


そそくさと逃げるホージョーさんとレーナさん!


やれやれ・・・・


「勇太!」


と呼ぶ方を見ると、シャトルの後部パッチに、メーナとアードラさんがいた。


「メーナ!何で!?」


「私も戦うわ!」


「メーナさんと私はシャトルのしゅみれいたあ?で鉄の鳥を動かせる様に成ったのよ!」


クローディアが説明した。


「面白かったよねー!」


なんか二人でハモってるぞ!

何時の間にマブダチに鳴ってるし!


と言うか、シュミレーターで遊んでないか~?この二人?


「勇太よ!」


「ああ、二人にも協力して貰おう。」


「空渡殿!鉄の空飛ぶ船を造ったと聞いたのだが、是非とも私にを乗せては貰えないだろうか?」


とアードラさんが嬉しそうに、話し掛けてきた。


「城砦村は大丈夫なんですか?」


「うむ!武官共に任せてきたぞ!ハハハハハ!」


本当に大丈夫かなぁ~、よくあの厳しそうな武官さん達が、許したなぁ~・・・


「ん?これはグリフォンの!」


「おお!ザンナ殿か!久しぶりですな!ハハハハハ!」


後で聞いた話だと、グリフォン族とヘルハウンド族は友好関係にあるとか、グリフォン族はヘルハウンド族のピンチの時、救援に向かわせたかったけど、グリフォン族も獣魔の攻撃に晒されて、救援が送れなかったとか。今回の総攻撃の事もあり、来たらしい。


だったら早く教えて・・・・


「其じゃアードラさんは、この艦の艦長して頂けませんか?」


アードラさんは族長だ。指揮能力は高いと思うし。


「かんちょう?とな?」


「ん~・・・!、キャプテンですね。」


「うむ!行くぞ!野郎共!」


いや!そのキャプテンじゃ無いんだけどなぁ~・・・・


「ガイバーン!アードラさんに艦のマニュアルをインストしてくれ!」


「了解!所で勇太よ!この艦の名はどうする?」


「もう仲間を失いたくない、だからその想いを込めて、この艦の名前はグッドスピードにするよ。」


「勇太よ。それは・・・・いや!今は言うまい。解った勇太よ!この艦の名はグッドスピードとする!」


グッドスピードの由来は良く覚えて無いけど、グッドはゴッドがなまって、確か運の良い名前だったと思った。


「空渡殿!私も一緒に戦いたいだが!」


とザンナさんが話し掛けてきた。


「また何を言っているのですか!族長!立場をお考えください!」


とルナールさんが止めに入った!


「ルナール殿!私には解るぞ!この惨状を見ればザンナ殿の気持ちが!我が民が沢山殺され、自分は安全な場所で何もしない悔しさを!」


とアードラさんがザンナさんの気持ちを察して、擁護する話した。


「ルナールさん?生身では危険だ。ザンナさんには強力な装甲のストライク!?いや、鉄の巨人を渡します。それでどうでしょう?」


と俺が言うと


「ルナール殿!如何かザンナ殿の想いを、察しては貰えないだろうか?」


とブレスレットのガイバーンが言った。するとルナールさんが


「・・・・仕方ありませんね。それでは私も同行します。」


「それじゃルナールさんにはレーダー」


「空渡さん!」


俺が言い掛けた時、シャトルの後部パッチから


「リディアンさん!」


「空渡さん私・・・・」


あの事を、エトランジュの事を気にしてるのが見て解る。


俺も正直な所、未だ完全に払拭してない・・・・


でも今は!


「すいません!リディアンさん!レーダーはリディアンさんの担当でしたね!グッドノートのレーダーをお願いします!」


俺は明るく笑顔でリディアンさんにお願いした。


「解りましたわ!」


とリディアンさんも察したのか、明るく応えた。


クローディアがストライクフライヤーに搭乗する事なったので、ルナールさんにはグッドノートの火器管制を、ニャーニャはまたオペレーター、そしてリスミーさんとハニッサさんには、ザンナさんの護衛も兼ねて、ストライクランダーに乗って貰う事にした。後、操艦はノリノリでアードラさんがやる!て言ってた。それと、一緒に行くと聞かないホージョーさん、に付いてきたレーナさん。


そして俺は戦略攻撃機フラッグキラーに搭乗する事にした。

フラッグキラーはガイバーンの兄弟機みたいな機体で、遠距離から敵旗艦を狙撃して撃沈して、一時的に指揮系統を撹乱するのが目的の機体だ。今は対処する様に成ったので、時代遅れの代物だけど。


そして作戦を皆に伝えた。


先ず、俺がジャンドゥ基地直上の靄の中から巡洋艦クラスを3隻を狙撃して撃沈、その後、地上からガイバーンに揚陸艦クラス5隻を撃沈、混乱した所をストライクランダー隊で地上の兵器を破壊、そしてストライクフライヤー隊には敵施設を爆撃して貰おう。ストライクフライヤー隊には狙撃の後に合流する。


「よし!作戦開始だ!」


と俺は号令を出すと。


「了解!」


と皆で応えた。


「よ~し!野郎共!出撃だ!グッドスピード発進!」


とアードラさん。だからね・・・・


「了解!」


と艦橋の皆が応えた。


「勇太!1番カタパルトから発艦だに!」


「了解!フラッグキラー発艦する!」


キィィィィィィィィィィン!


パ!シュュュュュュュュ!


「ストライクランダー隊!降下するだに!」


「了解!ガイバーン!降下する!」


ヒュュュュュュュュン!


「ソードワン!降下するわよぉ~!」


ヒュュュュュュュン!


「ソードツウ!降下するぜぇ!」


ヒュュュュュュュン!


「バワーライナー!降下するぞ!」


ヒュュュュュュュン!


着地するとザンナさんがバワーライナーを試すと


「こいつぁはあたしに合ってるねぇ。」


少し大柄なストライクランダーだ。接近戦が得意な機体でホバーと強力なバーニアで高速移動が可能で、強力なアームでの、一撃離脱の攻撃戦法をする。


「羨ましいのは解るがぁ、姐さんに渡すとムチャクチャするからよぉ~ん~?」


「羨ましくなんか無いんだからね!後、お姉ちゃんね!」


「!?お!お姉・・・・じゃ無くて!真面目な顔して、ストライクランダーで地団駄を踏むのを止めて呉れねぇかぁ~ん~?」


「リスミーさん!バカ遣ってないで早く戦線に向かって下さい!」


上空からその様子が見えたから、通信で注意した。


「え~!」


「ほら!姐さん!」


「解ったわよぉ~・・・・後、お姉ちゃんね!」


其処は忘れないんだね・・・・


「話しは終わったかい?其じゃ行こうか。」


と勇ましい表情で決めるザンナさん

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