第42話

鬼族のリスミーさんは異世界から来た人だった。そしてリスミーさんが乗って来た乗り物が、フェイトンのシャトルに似た物だった。


不味いな、フェイトンの人間かも知れない。一応、乗って来たシャトルは見せない様にしよう。


其にしても!?


「あー!そこそこー!くっつかなーい!」


とクローディア


「良いじゃない私の妹弟なんだから~。」


とリスミーさんが後から抱き着き、嬉しそうに言った。


リスミーさんの胸が背中に当たってる!


すると、本当なの?と言う顔でクローディアがこっちを見た。


「い、いやぁ~・・・・」


今更違うと言えない状況に・・・・


「どうしたんだい?ドキドキして?」


とガラナが話し掛けて来た。


「いやその~・・・リスミーさんの胸が背中に・・・。」


と俺が言うと


「難ならあたしの胸を好きなだけ触っていいわよ。」


とガラナがさらっと言った。


「な~んだ!そんな事なら早く言ってよ!お姉ちゃんの胸を幾らでも触らせてあげるのに!」


とリスミーさんまで!

いつの間にか話が可笑しな方向に!


「勇太のヘンタイ!」


とクローディアに言われて仕舞った!


「い、いや!誤解だよ!」


「おいおい、空渡よぉ今そんな事遣ってる場合かぁ?んー?」


ハニッサさんまで!って!?

面白がってない?


「何だコイツ等?緊張感の無い連中だなぁ。」


とキャリブレーンがまた呆れていた。


「程々にね。空渡さん!」


とリディアンさんが微笑んだ。

此は話を反らさなければ!


「所でリスミーさん、あの乗り物は?」


と俺が聞くと


「お姉ちゃんね!」


とリスミーさん


「お、お姉ちゃん?」


「あ~、あれはジャンドゥの

基地に落ちてたからか、拾って来たのよねぇ。」


其は置いて有った物じゃ!?


と言うか大体そう言うの、落ちてあるというレベルの話しじゃ無いでしょ!


まっ、いいか?


其にしても、ジャンドゥでも無いし、フェイトンでも無さそうかな?


「所でユータちゃん達はどうやって来たの?」


とリスミーさん。ちゃんって!


「リスミーさんと同じ様な乗り物で来たんだけど、故障して墜落して壊れてしまったんだ。」


其の時キャリブレーンが


「此処は昔、強力な魔法同士が爆発した爆心地だからなぁ、其の歪みかこの辺りじゃぁ全ての魔力を奪う。だから薄暗いし草木も生えない。」


だからシャトルのエンジンの出力が低下したのか?

其に少し力が出ない様な・・・


「一旦此処から離れましょう!」


とリディアンさんが促すと


「此処から西へ行くと、獣魔の本拠地があるハズだぜ。ただし、歩くとなると何日掛かるか知らないがなぁ。」


とキャリブレーンが西の方を指差し言った。


「コイツに教えられるのは釈だが、行くしかねぇなぁ、んー?」


とハニッサさんが悔しそうに言った。


「行くだに~!」


と無邪気なニャーニャ


「行こう!勇太!」


と意気揚々とクローディア


「うん!行こう!」


俺達は獣魔の本拠地のある西を目指した。



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