第27話

ユニコーン族の城での戦闘を終えた俺とガイバーンは、ユニコーン族の城に戻ろうとしていた。


「ガイバーン!ユニコーン族の城壁内の広い場所に降りよう!」


「あの城の前と門の間の広い場所か、了解!」


城内の広い場所にガイバーンを

着陸させた。するとユニコーン族の女兵士が、警戒してか集まって来た。俺はハッチを開けて降りようとした。其れとエトランジュを見たユニコーン族の女兵士が


「ダークエルフだと!此はエルフ殿!人質に御成りか!」


ダークエルフの俺を見たユニコーン族の女兵士が襲って来ようとした!


「待たれよ!」


と城の中央の出入口から声がした!声の方を見ると、エルティナだった!


「その御仁は味方で御座る!

しかも噂のダークエルフ殿ですぞ!」


「だから今回も、助太刀成されたで御座るか!此は失敬した!」


と一番近くに居た屈強そうな歳が30代前半位で身長が170位のユニコーン族の女兵士が謝罪し、他の兵達も謝罪した。


「して此方のエルフ殿はエルフの戦士殿か!」


「其が記憶喪失ではっきり言えないんです!異世界の人間の魂が宿って居る様ですが・・・」


「ごめんなさい、僕が記憶喪失で・・・・」


「左様で御座るか・・・・」


と残念そうだった。


「所で俺は異世界から此のダークエルフに憑依した、空渡勇太と言います。此処の長にお会いしに来ました。長にお目通り出来るでしょうか?」


と一番近くに居るユニコーン族の女兵士に聞いた。


「拙者ブラークと申す者、此の城で戦闘を統べておりまする。今ならお会い出来るで御座る

ささ!此方へ!エルフ殿も!」


「解りました。戻れ!ガイバーン!」


「了解!」


ガイバーンは粒子分解してブレスレットに戻った。すると周りのユニコーン族達が驚いていた。


俺はブラークさんとエルティナに導かれ城の奥まで着いていった。

長い通路を歩いて行くと、大きな扉が有った。その扉をブラークさんが開けると、広い王の間があった。そしてその奥に此の城のユニコーン族の長と思われる女の方が居られた。見た所40代前後で身長が180㎝位はある、女王の様な立派そうな方だ。


「む!ダークエルフ!其れとエルフ殿!」


と玉座から立上り長が身構えた!


「お待ち下さいれ!スレイプニル様!此の御仁は今回の戦いで助太刀で戦い下された、噂のダークエルフ殿で御座る!」


とブラークさんがスレイプニルさんを止めた!


「何と!此は失敬した!あの空飛ぶカラクリでジャンドゥの空飛ぶカラクリを殲滅し尚且つ

ジャンドゥの空飛ぶ船を破壊した力には感服致す!今回の助太刀、大変感謝致す!其れと拙者はスレイプニルと申す。」


「俺は異世界から此のダークエルフに憑依した、空渡勇太と言います。実はスレイプニル様が元の世界に戻る方法を御存じと伺い参りました。」


「スレイプニルで好いので御座る。ウム、成る程、あの空の靄の先に獣魔の本拠地、天上界に異世界に行ける出入口が有ると、聞き申しておる。」


「有難う御座います!其れと

連れのエルフの女の子が記憶喪失なのですが、何か治す方法を御存じ無いでしょうか?」


「むむ!そうで御座ったか!

残念ながら拙者には解らぬで御座る。エルフの戦士かも知れぬのに、しかし乍盟約により御助け致す!」


「そうですか・・・・解りました・・・・有難う御座いました。其では此で失礼します!」


「待たれよ!空渡殿!先の戦闘で御疲れで有ろう。我城で泊まって行かれると良い。」


とスレイプニルさんが気を使ってくれた。


「そうで御座るよ空渡殿!もう外は暗い。」


とエルティナが促した。


「解りました。一晩泊めさせて頂きます。」


こうして俺達はユニコーン族の城に一晩泊まる事に成った。

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