第26話

ユニコーン族の城が襲われていると知ったエルティナと俺は、ガイバーンに乗り急ぎ向かっていた。


ジャンドゥ艦、艦内


「テンケイ艦長!東の方より高速接近する未確認飛行物体接近!数一!」


「我々以外にその様な物を使う何者かが居るとは!迎撃に向かわせろ!」


「了解!」


ユニコーン族城内


「敵の数が多過ぎで御座る!スレイプニル様!」


「敵も本腰で御座るか!残りの魔導師と剣士を投入するで御座る!」


「東から空飛ぶカラクリが単機で接近中で御座る!」


「西からジャンドゥの本隊、東から分隊!東にも魔導師と剣士を向かわせるで御座る!」


ガイバーン機内


「何とした事か!速い!」


エルティナが驚いていた。

西の方に、煙りが上がっているのが見えた!


「空渡殿!」


「うん!行って見よう!」


ガイバーンを飛ばし、急ぎ向かった!


「ユニコーン族の城だ!」


ユニコーン族城壁上


「後からジャンドゥの空飛ぶカラクリが単機でこっちに来るで御座る!」


「むむ!凄い速さで通り過ぎたで御座る!」


ガイバーン機内


「城が襲われて居るぞ!勇太」


多数の戦闘機と歩兵が攻撃していた!

ユニコーン族達が魔法のバリアーの様な光りでジャンドゥの戦闘機や歩兵の攻撃を防いで居るのが上空近くで見えた!其れと同時に魔法で攻撃している様だ!俺達は戦闘空域を突っ切った!


ジャンドゥパイロット「速い!見た事の無い機体だ!」


ジャンドゥ艦橋


ズシュュュュュュュュュュン!


「テンケイ艦長!未確認飛行物体が高速で通り過ぎました!」


「凄い揺れだ!対空兵器は何をしている!」


「交わされました!」


「航空隊に迎撃に向かわせろ!」


「了解!」


ガイバーン機内


「ジャンドゥめ!」


とエルティナが叫んだ!


「事態は劣勢に見受けられるぞ勇太!」


「敵は?」


「戦闘機多数!空中巡洋艦クラスが一隻、空中強襲揚陸艦クラスが二隻!」


「何と!何時もより多い!拙者を下ろして呉れまいか?」


「解った!」


俺はユニコーン族の城の城壁の上にガイバーンを横着けさせた。するとユニコーン族の女兵士達が走って来た!ジャンドゥと思ったのだろう。ガイバーンがハッチを開けた。そしてエルティナが飛び出し


「待たれよ!」


と静止した!


「此はエルティナ殿!ん!?其にエルフ殿!何故に此の様な物で?」


「あの!すいません!城の長は

居ますか?」


「貴様!ダークエルフ!」


「此の御仁は味方で御座る!

そして此の御仁が噂のダークエルフ殿で御座る!」


「何と!此は失敬した!」


と城のユニコーン族の兵が片膝を付いて謝罪した。


「此処に来たのは、元の世界に戻る方法を此処の長が御存じと伺い、教えて頂く為参りました。」


「スレイプニル様は急務の為、今はお会い出来ぬで御座る!」


「解りました!後程改めて面会させて頂きます。其れと俺達は貴女方に加勢します!」


「かたじけない!」


俺はエルティナを降ろして、ガイバーンで城から飛び立った。


「敵に気付かれた!」


「ミサイルを撃ってきたぞ!勇太!」


ジャンドゥの多数の戦闘機が

前方からミサイルを多数撃ってきた!


「ガイバーン!多弾頭ミサイルで迎撃!」


「了解!多弾頭ミサイル発射!」


多弾頭ミサイルで多数のミサイルを迎撃した!だけど未だ打ち漏らしが来る!


「ガイバーン!急上昇!」


「了解!急上昇!未だ来る!」


「ガイバーン!ダミーを多数射出!」


「了解!ダミー射出!」


打ち漏らしのミサイルを全て誘爆させた!


「今度はこっちの番だ!ガイバーン!多弾頭ミサイルで多数の敵機を迎撃だ!」


「了解!多弾頭ミサイル斉射!」


ガイバーンは多数の多弾頭ミサイルを発射した!そして多数の敵機の追尾、そして次々との敵機を迎撃して行った!


ユニコーン族の城


「凄い!凄過ぎるで御座る!あれだけの空飛ぶカラクリを殲滅して仕舞うとは!」


制空権を握られた敵歩兵達は

次々とユニコーン族の強力な魔法攻撃で倒されて行った。

しかし敵母艦からの援護砲撃が続いていた。


「此処まで来て未だ撤退しないのか!?仕方無い、ガイバーン!対艦大型ビーム砲発射準備!」


「了解!対艦大型ビーム砲発射準備!」


俺は照準を空中巡洋艦の、後部エンジンに合わせた。此なら大破させるより、損害が少ないだろう。


「発射!」


「了解!発射!」


強力なビーム砲が空中巡洋艦の後部エンジンに命中した。そしてエンジンが爆発しながら落下して行った。旗艦を失なった敵は、やっと撤退した。


「よし!ユニコーン族の城に戻ろう!」


「了解!」

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