第25話
エトランジュの記憶を思い出さそうと、ガイバーンでアクロバット飛行をした。エトランジュがジェットコースターの事を話した事から、俺達の世界の人間の魂が宿っているのが解った
。
そしてガイバーンを着陸させた時、ホージョー邸の玄関から額に角を生やした、女の人が走って来た!
「あれはユニコーン族だわ!」
とガラナが教えてくれた。
「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
剣を手に襲って来た!
「何だ!」
「このジャンドゥの手先がぁぁぁぁぁぁ!!」
ユニコーン族のメイド服を着た俺と同じ位の歳の女の子が剣を降り下ろして来た!ホージョー邸の身内の子か?俺は軽く避けた!
「貴様!なぜ避ける!」
「そんなむちゃくちゃな!其よりジャンドゥウって何だよ!」
「貴様!トボケル積りかぁ!
そんな物に乗っておいて!」
ガイバーンの事か?
「どうしたの?勇太!?」
とエトランジュがコックピットから出て来た!
「エトランジュ!危ないから中に居て!」
「あ!此はディーナ・シー樣!復活成されたのですか!盟約によりお助けいたす!」
とユニコーン族の女の子が膝を着いた。
「しかし、少し若返られましたか?以前より可愛らしく成られて。」
「え!?何の事?」
「エトランジュは記憶喪失なんだ。そして俺達の世界、いや
アンタ達から言えば異世界の人間の魂を宿して居るかも知れないんだ。」
「何と!誠か!」
その時、事の次第を見ていたホージョーさんが走って来た!
「待って下さい!その方はジャンドゥでは有りませんよ!其にゴーレムを倒した方ですよ!」
とホージョーさんが弁解してくれた。
「何と!此は失礼塚まつった!」
とユニコーン族の女の子が頭を下げた。
「私はユニコーン族のエルティナと申す者。」
「俺は異世界からこのダークエルフに憑依した空渡勇太。所でジャンドゥウって?」
とユニコーン族の女の子に聞いた。
「ジャンドゥウとはこの国の隣国で、カラクリに長けた人間達で、我等ユニコーン族の敵なのだ。その空飛ぶカラクリを見てジャンドゥウと思って仕舞、
大変失礼した!」
とエルティナと名告る女の子が説明して再び謝罪した。
「所でホージョー殿、早馬は御座らぬか?我等の城が今ジャンドゥに襲われていると連絡を受け、急ぎ出立したいので御座るが。」
「ご免なさい。今は出払っていて・・・・・」
「エルティナさん?」
「エルティナで良いので御座る。」
「何なら此に乗って行く?此なら馬より遥かに速いよ。」
とガイバーンを指差した。
「ムム!」
と少しエルティナ表情が強張った。
「僕も一緒に居て上げるよ。」
とエトランジュがエルティナの手を握った。
「此はまた良いネタに成りますね!お嬢様!」
とレーナさんが何時の間にか居て目を輝かせていた!
「よろしくお願いしますよ!」
とホージョーさん。また可笑しな方向で盛り上ってる!
そして後部座席にエルティナと
その膝にエトランジュをちょこんと乗せて、出発する事にした。あれ?エルティナが赤い顔をして満足気な顔をしてる!
まさかこの人も!?
「其ではホージョー殿!助けて頂いて感謝いたす!では御去らば!」
「其では気を付けて!」
とホージョーさんが少し悲しそうな表情を浮かべていた。
「其れじゃ行って来ます!この事はリディアンさん達に伝って置いて下さい!」
とホージョーさんに頼んだ。
「行くぞ!ガイバーン!」
「了解!」
「このカラクリは言葉を話すのか!?」
「カラクリではないぞ!
ガイバーンだ!」
「ひ!」
ビビり過ぎだなぁエルティナは
其にしても毎回毎回間違われるなぁ、ガイバーンは。
そして俺達はユニコーン族の城に向かった!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます