第22話

ゴーレムを倒した俺達は、シャトルをホージョーさんの敷地内に着陸させて、ホージョーさんの邸宅に戻り状況を説明した。


「今日はもう自室でお休みになさって宜しいですよ。私達の英雄さん。」


とホージョーさんが気を効かせて呉れたんだろう。


「解りました。其では失礼します。」


とホージョーさんの部屋を出て自室へ戻った。


「ただ今!」


「あ!勇太!」


とエトランジュが出迎える。


「外で凄い音がしましたが、

ゴーレムはどう成ったのですか?」


とリディアンさんが聞いて来た。


「やっつけましたよ!それと俺達の世界の空飛ぶ乗物のシャトルを着陸させてました。」


と答えた。


「凄いんだよ!勇太!エルフに成ってゴーレムを一撃で倒したんだよ!」


とクローディアが興奮気味に言った。


「その後、もう一体のゴーレムが居て、デカブツが粉砕したのさ。」


とガラナが言った。


「デカブツではないぞ!ガイバーンだ!」


「何だ?今のダンディーな声は?」


とディルが言った。


「この声の主がガイバーンのよ。」


とヘザーが俺のガイバーンのブレスレットを指差しディル達に教えた。


「勇太さんがエルフに成ったのですか?」


とリディアンさんがクローディアに聞いた。


「そう!短い間だったけど!」


「勇太さんこそエルフの戦士なのかも知れませんね。」


とリディアンさんが言った。


「いえ、其れは未だ早急かも知れません。以前リザードマンがエトランジュを見て、昨日のエルフの戦士!と驚いて居たのでもしかしたら・・・・・」


「勇太よ、所で此からどうするのだ?」


とブレスレットのガイバーンが聞いて来た。


「俺達は元の世界に戻る手掛りが有る、ユニコーン族の城へ

そして離れ離れに成った海樹君を探す手掛りのダークエルフを探して居るんだ。まずは先にダークエルフを探そう。所でヘザー、此処にはまだダークエルフは居る?」


と俺はヘザーに聞いた。


「もう一人強面の奴が居るわよ。確か名がハニッサだったわ。」


「そのダークエルフは今何処に

?」


「1階の自室か何処かで仕事をしているのでは。」


とヘザーが答えた。


「其れじゃ、俺、クローディア、ヘザーで探そう!」


と3人で邸宅内を探しに出た。

廊下に出て歩いて居ると、床に

本が落ちていた。


「何だい?この本?随分薄いわねぇ。」


とガラナが不思議がって居た。

何かのパンフレットか?と拾って見ると、表紙に[ヤりたい体のマインター]と書いてあり、俺とエトランジュに似たダークエルフとエルフの女の子が肌かで抱き合った絵が描いてあった!何だこの本!と開いて見ると、エッチな本だった!


「これエロ本じゃない。」


とガラナ。

更に良く見ると無修正だった!


「良いのかこれ?謎の発光現象や、湯気が仕事して無いんだけど、異世界だからセーフなのか?」


「勇太よ、其れはアニメだ!」


「詳しいなガイバーン!」


「な~に、紳士の嗜みだぞ!」


「何バカ言ってるのアンタ達

!」


「すいません・・・・・」


とガラナに怒られ、ガイバーンとハモって力無く謝った。


「どうしたの?」


といきなり後からエトランジュが話し掛けてきた!そして手に持った本を見られて仕舞った!


「あ!エッチな本だ!僕にも見せて!」


と嬉しそうに言った。


「うわ!この本はエトランジュには速い!」


と俺は薄い本を隠した。

は!またホージョーさんの仕業か!?

と、その時、猛ダッシュでレーナさんがすっ飛んで来た。

と思ったら薄い本を奪取して

去って行った。俺達は目点に成った・・・・

何だったんだ?


「と言うか、何でエトランジュが居るんだよ!」


「トイレに行くって出て来たんだよ。」


「え!?駄目じゃないか!君

狙われてるんだよ!」


「ごめ~ん、部屋の中は退屈で

外に出たかったんだ。」


「何故、狙われてるのだ?」


とガイバーンが聞いて来た。


「この世界ではエルフは稀少種で、欲に刈られた人間達が拐って、高く売ろうとしてるんだ

。」


とガイバーンに説明した。


「全く人間って奴は救世主に

成るかも知れないエルフを!

何処まで愚かなのかね!」


とガラナが呆れて居た。


「だったらエルフの耳をホログラムで人間の耳に偽装したら

良いぞ!」


とガイバーンが提案した。


「そんな事出来るのか?」


「ウム!」


「ガイバーンさん!早速遣ってくれないかな?」


とエトランジュが頼んだ。


「了解!」


エトランジュのエルフ耳が人間の耳に偽装去れた。


「此れでお嬢ちゃんは自由に出られるわねえぇ。偶には役に立つじゃないか、デカブツ。」


「ガイバーンだ!」


「其れじゃ戻るのも時間の無駄だから、一緒に行こうか。」


「うん!」


俺はエトランジュを連れてもう一人のダークエルフを探した。



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