第23話

ホージョー邸内の廊下でエトランジュと合流して、もう一人のダークエルフを探して居た。


「ダークエルフさん居ない

ね。」


とエトランジュ。


「外に出て見ようか?」


「うん!」


エトランジュが嬉しそうに返事をした。

ホージョー邸の玄関から出ると

広い庭が在った。その庭の花壇

を手入れをしているダークエルフが居た。


「あの、すいません!ハニッサさんですか?」


「ん?」


ギク!


しゃがんで花壇の手入れをしているダークエルフの後から声を掛けてみた。すると此方に向いたその顔はヘザーの言う通り強面だった。歳はヘザーと同じ位か?髪形はつり上がった感じかな?俺はびびりながら話し始めた。


「貴女は異世界の誰かに、憑依去れてますか?」


「ん?」


ギク!


「あ!アンタはもしかしてゴーレムを倒した噂のダークエルフかい?」


と立上りこっち向いてハスキーな声で笑顔で話し掛けて来た。

背が高い!

話すと普通だった。


「いえ!俺一人じゃ倒せ無かった、皆が居たから倒せたんです!」


「へ~え!気に入ったぜアンタ!あたしはホージョー邸の皆を逃がす為に、護衛に着いてたんだ。済まないな。あ!悪い悪い、あたしは憑依去れて無いぜ。」


「いえ!そうですか、ありがとうございました!」


俺はお礼を言うとエトランジュを連れて自室へ戻った。

部屋にはヘザーとクローディアも、戻って居た。


「随分長いトイレでしたね、心配しましたよ!あら?お耳が人の物に成ってられますね!?」


とリディアンさんがエトランジュを心配して居た。


「ごめんなさい!つい退屈で

・・・・。」


「おいおい、お前狙われてるんだぞ。」


とディルがエトランジュを叱った。


「まぁまぁ、もう其れ位で良いじゃないさ。」


とガラナがエトランジュを庇った。


「其れよりそのエトランジュの耳、どうしたの?」


とヘザーが聞いた。


「あ!此はガイバーンさんがホログラムで偽装した呉れたんだ!」


とエトランジュが答えた。


「ホログラムで偽装?」


とヘザーが疑問に思った様だ。


「凄い魔法だね!」


とクローディア。


「此は魔法では無いぞ!科学

技術だ!」


とガイバーンが答えた。


「カガクギジュツ?」


とクローディア。


「俺達の世界の人間の知識で

産み出された力だよ。」


とクローディアに解り安く伝えた。

皆が感心していた。


「あ!そうだ!ハニッサさんに会って憑依の事を聞いたけど

憑依して居なかったよ。」


と俺は皆に報告した。


「其でヘザーにダークエルフの村まで戻って貰って、憑依しているダークエルフが居ないか見て来て欲しいんだけど。」


とヘザーに頼んだ。


「一人では危険です。ディルさんも御一緒させたた方が良いでしょう。正直な所、戦力が削がれるのは痛い所ですが。」


とリディアンさんが提案した。

此には皆は同意した。


「所で今、俺達の世界の空飛ぶ乗物がホージョー邸の敷地内に着陸させて有るけど、此に乗れば歩くより早く着くから、乗って行こう!」


と俺は提案した。


「大丈夫でしょうか?食べられたり落ちたりしないでしょうか?」


とリディアンさんが心配して居た。


「食べられたり、落ちたりしませんよ!」


と笑顔で俺は答えた。


「勇太さんが言われるのなら。」


とリディアンさん。


その夜、俺はエトランジュを連れて街に出た。街は色々な光りで意外と明るかった。エルフ耳を人間の耳にホログラムで偽装しているから、街で歩いて居ても目立たない。

だけど、街の人が俺に気着くと

笑顔で感謝した。もうフード無しでも大丈夫だろう。街での刺激で何か思い出すかも知れない

と、期待して連れ出したけど

俺達は通り沿いの石組の建物に

寄りかかり話した。


「この街を勇太達が守ったんだね。」


「危なかったけどね。」


「勇太はその時エルフに成ったんでしょ?」


「どうして成ったのか解らないんだけど。」


「この事でダークエルフとへの風当りも弱くなるね!」


「うん!所で、何か思い出しそう?」


と俺はエトランジュに聞いた。


「う~ん・・・やっぱり何も思い出せないよ。」


「童話見たいにキスすると思い出すのかな?」


「してみる?」


と悪戯な笑みで言った。


「え!?」


「ウソウソ!」


とエトランジュが笑った。


「妬けるねぇ~。」


「あ!ガラナさん!」


「こら!ガラナ!無粋だぞ!」


とブレスレットのガイバーン


「良いじゃないさぁ。だって

・・・・・」


「はは、もう帰ろうか!」


俺達はホージョー邸に帰った。

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