第21話

ラオベンの街に現れたゴーレムを、難とか倒した俺達だったが、もう一体居るのが解り絶望し掛けた時、ガイバーンが現れた。


「何んだい?あの上空に浮いて居る物は?」


とヘザーが不思議がって言った。


「あれ、前に勇太が言ってたけど、ヒコーキと言う乗物だって!」


とクローディアがヘザーは教えていた。


「あの石人形か!よし!片付けて来る!」


ガイバーンは飛行形態からストライクランダーに変形した。


「マテリアルチェンジ!ガトリングガン!」


とガイバーンは叫んだ。

すると両手に光りと共に無数の粒子が集まって、ガトリングガンを構築して両手に装備した。


「ウォォォォォォォ!」


ブォォォォォォォォォォォン!


爆音と共にガトリングガンを

ガイバーンは斉射した!

ゴーレムはミルミル砕かれて

行き粉砕去れた!


「やったぞ、ハハハハハ ・・・・」


力を使い切って居ながらも、力無く俺は喜んだ。そしてリザードマンが何時の間にか姿を消していた。

クローディアとヘザーが喜びながら集まって来た!


「大丈夫?」


と心配そうに言った。


「ああ、力を使い切っただけだからね。」


と俺は答えた。


「あんたも無茶するね。あの鉄巨人が現れなかったら、殺られてたわよ。」


とヘザーに言われた。


「そう言や、あのデカブツは何だい?」


とガラナが聞いて来た。


「デカブツとは失敬な!私は

ガイバーンだ!」


とガイバーンがガラナに怒って言った。ガイバーンはガラナの念波が聞こえる様だ。


「デカブツはデカブツさ。」


とガラナ。


「何だとー!」


まあまあと二人を宥めた。


「ガイバーンは俺達の世界での相棒だよ。飛行形態と人形形態に成るんだ。そして色々な武器を装備出来るしデータ化して

ブレスレットに転送する事が

出来るんだ。」


「データカ?テンソウ?」


3人共不思議がって居た。


「まあ兎に角、強い味方だね。そう言えば本当はどうして来れたんだ?」


とガイバーンに俺は聞いた。


「ウム、実は私はスペアのブレスレットの方でな、勇太のシャトル毎こっちに転移して仕舞ったのだ。そしてマスターのブレスレットとはデータリンクしていたので、勇太共々ロストする寸前までは、状況を把握しているのだ。」


とガイバーンが今までの事を話してくれた。


「じゃあシャトルは今何処に有るんだ?」


とガイバーンに俺は聞いた。


「此処から東の湖の底に隠して有るのだ。」


「此処から東の湖と言えばオラーケル村の近くのレバン湖だよ。」


とクローディアが教えてくれた。


「遠隔操作でシャトルをこっちに呼べないかな?」


とガイバーンに提案した。


「大丈夫だ。早速呼ぼう。」



その頃、オラーケル村で


ファァァァァァァァァァン!


ファァァァァァァァァァン!


ファァァァァァァァァァン!


「グロイビゲ様!」


「また怪物が奇声を上げて居ますね。被害は有りませんか?」


「今の所は御座いません!」


「念の為、人々を家の中へ。」


「解りました!」


「あの湖面に浮かぶ銀色の怪物は何なのですかな・・・・」


キィィィィィィィィィィィン!


「グロイビゲ様!銀色の怪物が空中に浮かびました!」


「ムム!」


ズシュュュュュュュュュュン!


「なんと!凄い勢いで飛び去った!あの方角は隣街のラオベンの方ですね。急いで各地に連絡を!」


「解りました!」



ラオベンの街中


「ん!来たぞ!」


キィィィィィィン!


轟音と共にシャトルが飛んで来た。そして上空で静止した。


「ガイバーン!街中では着陸出来ない、取り合えずホージョーさんの家の敷地内に着陸してくれ。」


「了解!」


俺はガイバーンに場所を教え

シャトルを着陸させた。

そしてシャトルの中に入り

スペアのガイバーンのブレスレットを取りに行き、スペアのブレスレットをはめた。



ホージョー邸

ホージョーの自室


「大変です!お嬢様!銀色の怪物が敷地内に降りて参りました!」


「あ!レーナさん!さっき凄い音がしましたが。」


「ちょっと待って下さい!」


と俺とクローディアとヘザーで

ホージョーさんの自室に慌てて入った。


「あれは俺達の世界の乗物です!ちょっと置かせ貰いました!」


とホージョーさんに告げた。


「勇太よ!そんな車を駐車する時のノリで言われてもなぁ。」


と突然ブレスレットのガイバーンが話した。


「何方?」


とレーナさんが声の出所を探した。


「私は此処だ!」


「あら?お喋りするブレスレットさん?」


とホージョーさんが呑気に言った。


「お喋りするブレスレットさんではないぞ!私はガイバーンだ!」


とブレスレットのガイバーンがホージョーさんに言った。

此には皆が驚いて居た。

俺は皆にガイバーンの事を説明して、ガイバーンに皆を紹介した。


「凄いのですのね。ブレスレットさんは。」


「だから私はガイバーンだ!」


絶対わざと言ってるな?ホージョーさんは


「所で此からどうなされるのかしら?」


とホージョーさんが聞いて来た。


「取り合えずお金が貯まるまで、此処で働きます。」


とホージョーさんに言った。


「其では暫く退屈しないで済みそうですね。」


とホージョーさん。


「え!?」

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