第19話

俺達は今、ホージョーさんの

豪邸内の1階の一室に居る所だ。


「其じゃあメイド服に着替えてから私と来て。」


とレーラさんが言った。

何故か以前にもメイド服に着替えさせられた様な気が・・・・


俺とクローディアはメイド服に着替えて、部屋の外のレーラさんの所に行った。


「其じゃあ二人共粗忽そうだから廊下の掃除をして貰いましょうか。」


とレーラさん。失敬な!クローディアも顔を膨らませていた。

廊下と言っても可也広い。俺達が廊下を掃除していると、メイド姿のディルとヘザーが歩いて来た。


「あんた達!」


「ガラナ!」


ガラナに代わってガラナが二人に対して構えた!


「ちょっと待って!」


とヘザーがガラナを制止し様としていた。何故だ!


「あたしを殺しに来たのか!」


とガラナが言った。


「違うわ!あんた達に合流する為に来たのよ。」


とディルが言った。


「え!?何故?」


どう言う事だ?


「最初はガラナ、あんたの裏切りのお陰であたし等の村が、獸魔達の攻撃を受けて来た。其からしばらくしてから、砦村の連中が助けに来たんだ。其でその連中の中にスタインと言う男が居て、あんた達の活躍を聞かされたのよ。其があたし等を助けに来た理由よ。其から砦村と内等の村との間で暫定的だけど、共闘声明が出されたわ。最初は他のダークエルフに叩かれた、砦村の連中も他の人間に叩かれた様だけど、段々その流れは各地で広がって行った。其で先行してあたし等があんた達に合流する事に成ったのさ。」


とヘザーが説明した。


「そのあんた達が何で此処に居るんだい?」


とガラナが二人に聞いた。


「まさか!?」


急に二人の顔が赤くなり


「ダッサイはねぇあんた達~。」


とガラナが二人に追い討ちを掛けた。そこまでしなくても・・・・


「うっさいわねぇー!あんただって此処に居るって事は!」


とディル。


「な~んだ!皆文無しなんじゃない!」


とクローディアが言ってしまった・・・・


「お前が言うな!」


とガラナ。


「しょーが無いでしょ皆食っちゃ寝食っちゃ寝してるんだから!」


とクローディア。


「まあ、内等もおんなじ様なもんだけどね。」


とディル。


「一番食っちゃ寝してるお前が言うな!」


とヘザーがディルに突っ込んだ。


「どうしたの?貴女達、こんな所に集まって?」


とレーナさんが歩いて来た。


「いえ、この難しい問題をどの様に効率良く解決出来るかと

模索して折りました。」


と俺はレーナさん訳の解らない事を口走ってしまった・・・・


「何でも良いけど、終わったの?」


とレーナさん


「すいません未だです。」


と俺は言った。


「終わったら私の所に来てね。

キッチンに居るから。」


「はい。」


俺達は速やかにはけた。その後キッチンに居るレーナさんに会う為、廊下を歩いていると、ヘザーとディルと出会した。


「さっきはごたついて自己紹介が未だだったわね。あたしはヘザー。」


前に戦ったボブっぽい銀髪の

ダークエルフだ。見た目20代中半の女の人で少しクールな感じだ。


「あたしはディル。」


このダークエルフも前に戦った

銀髮ポニーテールの見た目二十歳前後の女の人だ。このダークエルフは少し直情的な感じかな?


「俺は異世界からガラナに憑依した、空渡勇太。」


「私は砦村で兵をしてた、クローディア。」


と其々自己紹介をした。


「この間の事を謝る積もりは無いし、謝った所でクローディア

あんたは許さないだろうね。

だけどね、あんたの村とあたし等の村で暫定ながら、共闘する事に成ったんだ。全て帳消しにしろとは言わない、ただ同士討ちしないよう戦おうじゃなか。」


とヘザーがクローディアに申し出た。


「解ったよ。約束するよ。」


とヘザーの申し出をクローディアは受けた。


「えーと、ヘザーさん?」


「ヘザーで良いわよ。」


「ヘザーとディルさん?」


「ディルで良い。」


「ディルとヘザーは異世界の男に憑依去れてない?」


とヘザーとディルに確認した。

すると二人が会槌を打ち


「いえ、あたし等は憑依去れてないわ。」


とヘザーが応えた。


と話しながら歩いて居るとキッチンのレーナさんの所に着た。

そしてレーナさんにこっぴどく絞られ自室に戻ると、エトランジュがホージョーさんにゴスロリに去れていた!其にヘザーとディルがエルフを見て、驚いていた。


しまった!バレた!


「勇太~、僕こんな格好に去れちゃったよ!」


とエトランジュが困っていた。


「え!?何やってるんですか!」


とホージョーさんに俺は言った!


「どお?カワイイでしょ!」


とナチュラルに応えるホージョーさん。


「ええ、カワイイですけど、

じゃ無くって!リディアンさんはどうしたんですか?」


とホージョーさんに聞いた。


「ああ、あの方なら多分トイレで最新の魔道書を、熟読中ですわよ。」


リディアンさんがこうも容易く

配らはれるとは!


遣られた・・・・


俺は力無く両手を付いた。


「皆さんの分も有りますよ。」


とホージョーさん。

気が付けば皆なゴスロリに去れていた。何時の間に!ディルとヘザーまであの二人、あんなキャラだったのか?

しかし変な方向にスペックが高いな、ホージョーさんは。


「あ!それは寝具ですから。」


とホージョーさんは部屋を出て行った。


「こんな寝具有るか!」


とホージョーさんに突っ込んだ。

余りの事にしばらく固まっていた俺達は、リディアンさんが、

トイレから戻って来た事で、我に還った。


「どう為されたのですか?あら!カワイイ!其処のダークエルフのお二人は?」


とリディアンさんが聞いて来た。


「ホージョーさんにエトランジュの事がバレて仕舞い、俺達はゴスロリに去れて仕舞いました。この二人のダークエルフのヘザーとディルは味方です。」


「あたしはヘザーよろしく。」


「あたしはディルよろしくな。」


とリディアンさんに説明した。


「私はリディアン・フェイよろしくお願いいたします。ご免なさい!上手く乗せられて仕舞って・・・・。」


とリディアンさんが謝った。


「成ってしまった物は仕方ありません。其れよりホージョーさんの出方と、外部の人間がまた拐いに来るかもしれません。

なので護衛を二人、一人は今まで通りリディアンさん、もう一人はディルでお願いします。

ホージョーさんの方は、多分悪ふざけで遣ってるだけだと思いますけど。」


と俺は頼んだ。

ホージョーさんの事に対しては

皆、そうそう!と首肯いていた。


「任せな!」


「今度こそは騙されませんよ!」


と二人は意気込んで居た。


「大丈夫なのかい?あの組み合わせで?」


とガラナが心配していた。


「ディルは強力な攻撃が使えるから、頼りになるわ。其に冷静な魔道士のリディアンが居る。 しかしエルフの生残りが居るとはね。」


とヘザーが言った。


「取り合えず今日の所は、寝ますか。」


俺達は明日に備えて、寝る事にした。

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