SHINING of DUAL

作者 神代 恭子

32

12人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★ Very Good!!

 まず言えるのは、昨今のマニア受けするやたら小難しい海外SFを求めているなら、引き返した方がいいということだ。本作はSFが大衆のものだった頃――愉快なパルプマガジンが流行していた頃、あるいはエドモンド・ハミルトンが輝いていた頃を思わせる。いい意味で本作には(規模こそ壮大なものではないが)スペースオペラ性がある。
 美形に囲まれた世界の中で――これはSFというジャンルの特性を最大限に活かしている設定だ――少女が出遭うめくるめく騒動と人々に、読者は爽快感を持って読み進められるだろう。本作は人間関係と彼らの台詞回しも魅力だと私は考える。起伏の激しい台詞は少々独特で、慣れるのに時間がかかったが、登場人物の情動に重きを置いた作品を読み慣れた読者ならさほど苦労することなく踏み込むことができるだろう。複雑化していく人間(と言っていいのかは悩ましいところだが、異星人なら人間でよいだろう)関係からは目が離せない。
 ポピュラーSFの魅力、アクションも見逃してはならない。未知の能力、派手な戦闘。本作には私たち読者を痛快感に浸らせる要素があふれている。

★★★ Excellent!!!

トラディショナルなSFを感じさせる世界でありながら、どこか現代味を帯びた不思議な語り口が軽妙で、厚みのある登場人物が魅力的。
主人公の女子高生ひかりちゃんを始め、それぞれの年代、種族、立場による人となりの描写が巧みです。
太陽を挟んで地球と対称の位置に存在する星、リテラに住む生命体ナマートリュと地球人がどのような物語を織り成すか、今後の展開が楽しみな作品です。

★★★ Excellent!!!

 地球と同軌道上、しかしその真反対で公転する惑星「リテラ」。主人公はその惑星に地球とリテラを繋ぐための主賓として招かれたごく一般的な女子高生です。
 地球と同軌道上にある惑星、そしてその惑星に住まう人にも似た種族ナマートリュは超能力とも言える能力を保持している(しかもイケメンが多い)。そして地球とリテラの交流を邪魔せんと動く裏の組織、その組織が操る怪物の存在。
 主人公のひかりは、この陰謀に巻き込まれてしまう。もうこれは楽しくないわけがないですよね?? 彼女がどのように物語の中で動いていくのか、本当に一般的?それとも何か特別な力が? これから必見です!