第31話 -奇病8-


 第31話 -奇病8-


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 あれから、僕は嵐のような一週間を過ごした――。


 秀雄と共に内調に戻った日は、そのまま徹夜だったし、その後もアパートに帰ることすらできない状態でゾンビの駆除に追われた。

 ドライアードだけでは、手が足りないのでニンフたちも駆り出して対応した。

 ニンフたちは、内閣府庁舎の屋上にあるヘリポートから出撃させた。勿論、召喚は『ロッジ』の中で行い、常に【インビジブル】を使わせていた。人間に近い容姿とはいえ、自然にはあり得ない髪の色で耳が尖っている妖精のドライアードやニンフの姿を見られるのは、後で問題になりそうだからだ。


 僕は、目の前にあるノートパソコンからインターネットテレビのアプリを起動した。


「……ざい首都圏で猛威を振るっている謎の感染症、通称ゾンビメーカーの予防措置として、政府は、一般市民に対し戒厳令にも等しい昼夜問わずの外出を規制する行政措置を行いました。また、首都圏の一部地域では、ゾンビメーカーに感染した多くの市民が暴動を起こしたようです。大村さん、この感染症について原因は何だと思われますか?」

「おそらく、狂犬病のような脳神経組織を冒すタイプのウイルスではないでしょうか? 発病した患者に噛まれた後に発症するという点も一致しています。ただ、潜伏期間が恐ろしく短いという点は、これまでの狂犬病とは違っています」

「どういうことでしょう?」

「狂犬病のウイルスは、神経系を介して脳に達するため、噛まれた部位により、発病までの時間が変わりますし、短くても発病まで2週間程度はかかります。しかし、このゾンビメーカーは、数時間で発症したという情報もありますし、実際に感染者が搭乗していたと見られている旅客機の墜落事故から半日足らずで多くの人が発病しました」

「どうして、発病までの時間が短いのでしょうか?」

「これは推測ですが、神経系以外の経路を通って脳まで達しているのではないかと……」

「なるほど……。しかし、今のところ解剖した遺体からウイルスは見つかっていないようですが?」

「確かにそうですが、一般に狂牛病と呼ばれる中枢神経の変性疾患があります。この病気は、ウイルスではなくプリオンタンパク質が原因で引き起こされます。ですから、ウイルスが見つからなくてもおかしくはありません。しかし……これは、未確認の情報なのですが、解剖した遺体の脳は正常だったという話もあります」

「脳の病気ではないということですか?」

「症状を見る限り、他には考えられません。発病した感染者とは、会話することさえできないそうですから……」

「では、次にこの感染症が中国が開発していた生物兵器だったという説もありますが、江田さん、その話は本当なのでしょうか?」

「真偽は分かりません。既に中国政府は機能していないようですから、真相は藪の中です。ただ、その説の根拠となっているのは、内戦状態のチベット自治区で発生したという未確認の情報があるためです」

「つまり、内戦の早期終結のために生物兵器を使用したということですか?」

「可能性としては、そういうこともあり得るという話です」

「では、この感染症と突発的に発生した朝鮮半島有事には、何か関連があるのでしょうか?」

「はい。現在では、北の暴発ではなく、中国から流入したこの感染症により、暴徒化した者たちがNLL――北方限界線――を超えてきたのではないかと見られています」

「しかし、チベットから朝鮮半島までは、かなりの距離がありますが……?」

「この感染症には、潜伏期間があります。感染者が飛行機などで移動すれば、かなりの距離を移動して発症しますよ」

「なるほど……」


 僕は、インターネットテレビのアプリを閉じた。


 報道などを見る限り、ゾンビ化するメカニズムをウイルス等による感染症によるものと見ているようだ。

 これは、政府が発表している内容もそうなるように仕向けているからだろう。

 とりあえず、大衆が納得できる科学的な根拠のある話が原因不明の感染症説なのだ。


 この一週間で亡くなった人や行方不明になった人は、現在確認されているだけでも既に7万人を超えていた。

 表向きは、原因不明の感染症――通称ゾンビメーカー――によるパンデミックだということになっているため、遺体は身元確認が行われた後、速やかに焼却処分された。

 人々の遺体は、ゾンビ化して刻印を刻んだ状態になった後、使い魔たちの攻撃を受けて元の死体に戻り、その後に損傷を受けていなければ、綺麗な状態だったそうだ。


 また、南部課長は、僕を内調の臨時職員にしてくれた。

 最初は断っていたのだが、国の為に働いているのに報酬が無いのは問題だと、かなり強引に臨時職員の肩書きを付けさせられたのだ。


 おそらく、これは猫の首に鈴を付けるような行為なのだろう。

 僕たちは、警察官が何十発もの銃弾を撃ち込んでも倒せないようなゾンビを軽々と倒すことができる。

 日本政府から見れば、得体の知れない強力な武力を持った集団ということになる。

 もし、日本政府が僕たちと敵対すれば、簡単に日本という国が滅んでしまうだろう。

 彼らが僕たちを危険視するのは当然のことだ。


 それを裏付けているのが、ここ最近、南部課長が僕たちの戦闘用の魔法や装備について、いろいろと質問してくることだ。

 僕のほうもあまり手の内を知られるのはマズいと思い、調子に乗って喋りすぎないようにしていた。

 真実ではない設定を作り、それに合わせて話すようにしている。

 例えば、僕は『エドの街』の『組合』で刻印を刻んだということになっているし、【魔術刻印】を刻むための【刻印付与】についてのシステムは知らないことにしている。

 そういった情報を南部課長に話すと、その日のうちに幹部クラスで会議が行われ、情報が分析・共有されているようだ。


 以前に僕が魔法を作れるという話をしてしまったので、そういう新しく作った魔法は、どうやって使うのかと翌日に質問された。

 それに対しては、【工房】のスキルで装備に付与することで使えるようになると説明しておいた。

 実際に嘘ではないし、【マップ】の魔術を使うために装備を変更したところを見られていたので、信憑性のある回答だっただろう。


 更にその翌日には、【工房】のスキルで警官や軍人が使うことができるゾンビに対抗できる武器を作れないかと聞かれた。

 これに関しては、僕も盲点だったのだが、攻撃魔法を刻んだ刻印石とその動力源となる魔法石を組み込んだ、攻撃魔法を発動する武器を作ることは可能だろう。しかし、ゾンビを1体殺すためには、相当な魔力が必要となるため、魔法通貨がかなり必要になると思われる。


 南部課長には、作れなくはないが、物凄く高価な物になるため、拳銃や小銃のように多くの隊員に支給するのは不可能だと言っておいた。実際にそんなことをすれば、僕の持つ魔法通貨は、あっという間に枯渇してしまうだろう。それにそれらの武器は僕たちにもダメージを与えることができるので、多くの武器を支給するのは将来的に自分たちの首を絞めることにもなりかねない。


 また、今回のゾンビ騒動は、大震災並に報道されたため、両親が僕や優子のことをひどく心配していた。

 優子については、事件に巻き込まれたが、幸い命には別状が無いものの、頭を強く打ったためか記憶喪失になってしまったようだと説明しておいた。

 その話をしたら、こっちに出てくると言い出したが、東京は危険なので、優子については、僕が責任を持って預かるから、優子の職場に休職届を出しておいてくれるよう頼んでおいた。


 水谷と優子は、1日に8時間ある休憩時間に『密談部屋3』の中で召喚して僕の知っている彼女たちの記憶を話した。水谷については、それほど詳しく彼女のことを知っているわけではないので、あまり話すことがなかったのだが……。

『ロッジ』ではなく、ルート・ドライアードが裏口の扉を持つ『密談部屋3』を使ったのは、扉に【インビジブル】の魔術が掛かっているため、扉を召喚しても普通の人から見えないのと、ついでにトロール狩りをしてもらい魔法通貨を稼ぐためだ。


 ――コンコン……


 僕が回想に耽っていると部屋の扉がノックされた。


「どうぞ」


 ――ガチャ


「伊藤君、ちょっといいかな?」

「ええ、構いません」


 僕は、与えられた内閣府の個室に南部課長を迎え入れた。

 この部屋は、四人掛けのテーブルがある小さなミーティングルームだった。

 他に適当な部屋が無かったのだろう。

 部屋の中には、テーブルと椅子の他に据え付けの内線電話と会議用のホワイトボードくらいしか無かったが、ノートパソコンを一台、貸し与えてくれた。


 僕が立ち上がり、反対側の席に座るように促す。


「どうぞ」

「ああ」


 南部課長は、その席に座った。


 それを確認してから、僕も元の席に座り直す。


「だいぶ収まってきたな」

「ええ、通報の電話は目に見えて減っています。最初の頃は、鳴りっぱなしかと思うくらいでしたが……」


 この部屋に移ってからは、通報のあった場所を知らせる内線電話が何度も掛かってきた。

 場所を聞いたら、ノートパソコンを使って地図を調べて、【マップ】の魔術で見た一番近い使い魔に【テレフォン】の魔術で連絡をして対応させていたのだ。

 また、通報には誤報も多く、通報のあった場所に使い魔を派遣してみてもゾンビが居ないというケースが結構あった。


「本当に君には済まないと思っているよ」

「いえ、人の命が掛かっているわけですから……」

「そう言ってもらえると助かるよ」


 一呼吸置いてから、南部課長が話を続ける。


「君の使い魔についてなのだが、彼女たちにも給料を支払わなければいけないと思ってね……」

「いえ、彼女たちは僕のしもべですから、気にしないで下さい」

「いや、そういうわけにはいかないよ。しかし、何百人もの臨時職員をいきなり増やすのは難しくてね……」

「まぁ、そうでしょうね」


 情報機関とはいえ、お役所なので、給料は税金から支払われる。

 一度に何百人も臨時の雇用を増やすのは、予算に限りがあるため簡単にはできないのだろう。


「君は、インターネットを使ってフィギュアを販売する仕事をしているという話だったが……?」

「ええ、こっちの世界に戻ってから会社を辞めたので、とりあえず始めてみたのですが……」


 この騒ぎで開店休業状態になってしまったのだ。


「法人化はしているのかね?」

「いえ、個人事業主として開業届を出しました」

「ほぅ、何という店なんだい?」

「伊藤フィギュア工房です」

「これは、提案なのだが、警備会社を起ち上げるつもりはないかい?」

「警備会社……ですか……?」


 僕は、南部課長の真意を図りかねて、そうオウム返しに問い返した。


「といっても、実質的にはPMCなのだが……」


 PMC――民間軍事会社――とは、傭兵の派遣会社のようなものだ。

 武器の規制が厳しい日本では、基本的にあり得ない会社だと思うが、今回のゾンビ騒動で何か変わったのだろうか?


「法改正をして武器の所持を認めるのでしょうか?」

「いや、それはない。そもそも、銃器を持っていてもゾンビを殺すことはできないからな」


 確かにその通りだ。

 国防軍が持つ重火器なら分からないが……。


「そういえば、国防軍の重火器はゾンビに有効だったのですか?」

「いや、流石に街を破壊するわけにはいかないので、それは分からないが、自動小銃や携帯式のロケットランチャーでは倒せなかったと報告を受けている。しかも、ゾンビは素手で戦車を破壊したそうだ」

「戦車をですか!?」


 僕は、驚いた。

 緊急会議のときに映像で見た軍艦の扉くらいならともかく、戦車の装甲を破壊するのは無理だろうと思っていたのだ。


 ――もしかして、ゾンビの手か刻印を刻んだ者の手には、何らかの特殊能力が備わっているのかもしれないな……。


 例えば、拳に魔力が宿っていて、【戦闘モード】を起動して強く殴ると物質の連結を解除してしまうといった能力だ。


「ああ、ゾンビに可能ということは、君にも可能なのではないのかね?」

「……考えただけで手が痛くなってきますよ」

「ハハハ、同感だ」


 南部課長が話を続ける。


「しかし、武器を使えば戦車を破壊することもできるのだろう?」

「おそらく……。前に話した魔法の武器を使えば破壊することができると思います」

「魔法ならどうだい?」

「分かりません。戦車のような金属の塊に撃ち込んだ経験がないので……」


 このように南部課長は、僕たちの戦闘力についてさりげなく聞いてくるのだ。


「先日、話に出ていた、ゾンビに有効な武器の試作品を作ってみてはくれないかい?」

「しかし、前に説明したように数を揃えることができませんし、かなりの魔法通貨が必要となるのです」

「その魔法通貨というのは、日本円に換算すると、どれくらいの価値になるのかな?」

「前にも話しましたが、異世界では魔法通貨を実体化した硬貨が通貨として流通していました」


 そう言って、僕は机の上に金貨・銀貨・銅貨を一枚ずつ出した。


「こうやって、実体化させてしまうと、もう魔法の触媒としては使えなくなります」

「造幣局の無い世界だから、君たちのような魔法使いが造り出した硬貨を流通させているのだね」

「いえ、魔法使いじゃなくても刻印を刻んだ者なら誰でも魔法通貨を実体化させることができます。ただ、魔法通貨は、刻印を刻んだ冒険者のような人から『トレード』というスキルで渡されるか、モンスターを倒さないと手に入りません」

「モンスターを倒すとお金が増えるというのもゲームじみているな……」


 南部課長が金貨を手に取って見ながらそう言った。


「ええ、確かに」

「ここに描かれている女性は?」

「おそらく、向こうの世界で信仰されていた女神ではないかと……」

「なるほどなぁ……一体、誰がこの硬貨をデザインしたのだろうな……」

「それは、僕にも分かりません。異世界にも知っている人がいるかどうか……」


 それを調べるのは、刻印の謎を解くにも等しい難題だろう。

【工房】のスキルを使えば、同じものを作ることはできるかもしれないが、魔法通貨と連動して実体化させることは不可能だ。この通貨を実体化させる機能は、【大刻印】の基本機能なのだ。


「異世界では、その銅貨一枚でリンゴを一個買うことができました。つまり、その銅貨が百円くらいの価値だったわけです。勿論、中世のような世界ですから、物価が安いのは当然かもしれませんが……」

「ふむ。では、そのゾンビに有効な武器の試作品を作ってくれたら、掛かった金額分を円で支払おう」

「それだと、十億円以上掛かると思いますよ?」

「……仕方があるまい。戦車を素手で倒すような相手に有効な武器なのだから」

「分かりました。では、その十分の一で結構です」

「いや、キチンと支払うよ」

「いえ、そんなに貰っても使い途がありませんし……。【商取引】では、リンゴは銀貨一枚程度していますから……」

「商取引?」

「【工房】と同じく【基本魔法】の一つです。ネット通販のようにどこでも物を買うことができます。買った物は、『アイテムストレージ』内に追加され、好きな時に取り出すことができます」



【商取引】→『アイテム購入』→『リンゴ』


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 ・リンゴ【食材】……0.10ゴールド [購入する]


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 僕は、【商取引】のスキルでリンゴを一個購入した。


 それを机の上に実体化させる。


「このリンゴは、今僕が【商取引】のスキルで購入したものです」

「まるで、手品だな……このリンゴは、食べられるのかね?」

「ええ、大丈夫ですよ。良かったら、持って帰って食べてみてください」

「ああ、後で頂くよ……。この硬貨も貰っていいかな?」

「ええ、どうぞ」


 そう言って、南部課長はリンゴと3枚の硬貨をポケットに入れた。


『どこかで分析するつもりかな?』


「分析するつもりなら、後で結果を教えていただけますか? 僕も気になるので……」

「おお、そうだな。確かに分析してみるべきだろう。とにかく、武器の件は、よろしく頼む」


 きまりが悪そうに南部課長は、そう言った。


「話を戻すが、ゾンビに対応するための警備会社を入札で募集することになった」

「それって、単なる肉の壁なんじゃ……?」


 職業別に見ると、この騒動で一番多くゾンビに噛まれたのは、おそらく警察官だろう。

 人に噛みつかれたと住民の通報を受け、駆け付けた警察官も噛まれるといったケースが多かった。

 十数人の警察官たちが何十発もゾンビに銃弾を撃ち込んだという話にしても、その警察官たちは既に噛まれた後で、ゾンビたちは無視していたからそれだけの弾丸を撃ち込むことができたのだろう。

 つまり、ゾンビたちは、感染した人間から攻撃されても反撃しないということだ。

 刻印を刻んでいない人間の攻撃など歯牙にもかけないということかもしれない。


「いや、これは合法的に君と君の使い魔たちに正当な報酬を支払うための措置なんだ」

「つまり、ゾンビ退治を公共事業にするということですか?」

「その考えは無かったが、確かに形態としてはそういうことになるな」


 要するに国の下請け企業を作ってゾンビ狩りを行えということだろう。

 普通に考えると、命懸けの仕事になるということを踏まえれば、相当な額の報酬が得られると思うが、安易に話に乗ってもいいものだろうか?


「少し考えさせてください。僕には、食事も必要ないですし、フィギュアの販売も月に10万円ほど稼げればいいと思っていたので……」

「しかし、この国で生活していくなら、お金はいくらあっても邪魔にはならないだろう?」

「それよりも、本当にこの騒ぎが収束したと思いますか?」

「まぁ、君にしてみれば会社を作っても仕事が無い可能性もあるわけだしな。こちらとしては、今回の件も含めて報酬を支払いたいと思っている。ゾンビについては、今後は散発的に発生する程度ではないかと考えているよ」

「…………」


 ――本当にそうだろうか?


 仮にゾンビを目撃しても通報しない地域や通報するまでに全員がゾンビ化してしまった地域があったとしたら、水面下でゾンビが増えている可能性もある。

 それに日本列島を隈無く調査したわけではないのだ。遠方へ移動してしまった感染者も居るのではないだろうか?

 この一週間は、通報のあった場所にのみ使い魔を派遣するという方法でゾンビを狩っていたので、都心を中心に限られた地域しか調査していないようなものだった。


 ――プーーッ! プーーッ! プーーッ!……


 そんなことを考えていると、沈黙を破るかのように内線電話が掛かってきた――。


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