わくわくする時間
電車に揺られる時間も終わった。
親に促される形で電車を降りた。
今日はどこだろう。
今日はどこに泊まるのかな。
いつもみんなで出かけると必ず1泊するのだ。
特に何もする事はない。
大人はいつもお酒を飲んだりして楽しんでいるけれど。
まだ子供の少年はお酒も飲めないので暇な時間を持て余すだけ。
電車に揺られていた方が良かったな。
一人そう呟くと親に呼ばれて目的地の旅館へ向かうタクシーに乗車した。
電車の方が良かったなぁ。
そう少年は思いながら、ふと窓から見える空を眺めた。
「あ、トンボだ…」
空にはたくさんのトンボが飛んでいた。
もう秋なのか。
夏休み、たくさん遊んだなぁと思い出した少年は、その時を思い出すとわくわくする気持ちが溢れてきた。
夏休みは友達と毎日外へ出かけて探検していたのだ。
おかげで宿題は最終日付近に親に手伝ってもらにながら半泣きで仕上げたのだが。
それを思い出すと、少年はわくわくする気持ちで心の中がいっぱいになった。
空を飛ぶトンボを見ながら、車に揺られる。
たいくつな時間がたいくつではなくなったような気がしている。
とにかくトンボがとこへ飛んでいくのかを少年は眺めていた。
それだけでわくわくする。
不思議な気持ち 朝森真理 @asmr2017221
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