余談

■余談1

 太陽等の天体が真南を通過することを、南中と言う。

 中学時代に書いた異世界ファンタジーでは、太陽が東から昇ってを通って西に沈んでいたことに、数年後に気付き。

「これ『南中』じゃなくて『北中』じゃん! ここ南半球じゃん!」

 と、該当箇所を全部書き直す破目になった。


■余談2

 テリー・プラチェットの〈ディスクワールド〉シリーズのように、円盤の上に世界が存在する〈地球平面説〉的な世界観の物語もあることを思い出したので。

 今にして思えば、「この世界は球体か?」から検討するべきだったかもしれない。


■余談3

 地球は球体だが、大昔の人々は、自分たちが住む世界を平面と考えていた。

 この異世界が実際に球体であるか否かと、住人たちが球体である事実を知っているか否かは別問題だな、と、これを書きながら思う。

 知っている場合、住人たち自らの観察や測定によって、球体であることに気付いたのか。

 あるいは、神が「この世界の形は丸い」と教える、等でも良いかもしれない。


■余談4

 「12進法の起源」で検索すると、月の満ち欠け以外にも説はある模様。

 片手の親指を使って、他の4指の関節を数えあげると12になるのだという。

 しかし、マリーの指の数や関節の数が違う場合は、結局使えない。

 ……そうか、この世界の人類が片手6本指ならば、12進法が生まれるな。

 でも、異世界ファンタジー書くときに、主人公の指や関節の数まで検討したくない……。


■余談5

 今にして思えば、「この世界には神が12人いる」という設定にして12進法を正当化することも、可能だった気がする。

 あるいは、例えば1月=40日、1年=8月=320日の関係にある恒星、衛星、惑星を設定してしまい、4進法や8進法が発達した世界として暦や時刻、方位を描写しても良かったかも。と、これを書きながら思った。



 ……でも結局、マリーの指が10本かどうかは、わからん。


〈了〉

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