第6話 エリーさん

「先程は思い込みでとっ捕まえてしまい申し訳ありませんでした!!」


 おろおろしている少女に向かって鬼気迫る土下座をする刀少女…鬼気迫る土下座ってなんやねん…謝られている方が泣きそうになっているんだけど?


「おにぃ…女の子を泣かせてもいいの?」


ハッ!?後ろから殺気を感じる!!?


「とっ、ところで君の名前はなんて言うのかなっ?」


 刀少女を立たせてから、おろおろしている少女に質問するとそれに乗ってくれた。


「あっそうですねっ私の名前はエリザベート・カムイといいますっ!あのよろしければエリーとお呼び下さい~っ」


 カムイってもしかして神威かな?すごく日本っぽいなぁ。それに強そう。


「エリーさん、俺のことは弘気と呼んでくれ」


「コーキさん、ですね。よろしくお願いします~」


「ほらほらもうAクラスはすぐそこよ?自己紹介は後でしなさい、ねっ?」


 いつの間にかクラスの前まで歩いていたようだ。先生の後に続いて俺達もクラスの中に入った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る