ももたろう
ノーバディ
第1話 はじまりはじまり
むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがおりました。
注)『おじいさん』『おばあさん』という表現に差別的意図はございません。
おじいさんは山へ芝刈りに。
注)おじいさん所有の山林であり不法侵入ではありません。
おばあさんは川に洗濯に行っておりました。
注)水質等については万全の管理を行っています。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がどんぶらこ~どんぶらこ~と流れて来ました。
おばあさん思わず大きな声で歌いました。
「♪甘~い桃ならこっちゃこ~い
酸っぱい桃ならあっちゃいけ~♪」
注)騒音問題について近隣の方には十分に配慮してあります。
桃はおばあさんの方に流れて来ました。
おばあさんはそれを拾い上げ、産地、生産者、消費期限を確認して言いました。
「おお、何と美味そうな桃じゃ、おじいさんに持って帰ってやろう」
おじいさんはその桃を見てびっくりしました。
「ばあさんや、拾った物はすぐ交番に届けないと拾得物横領罪という罪になるらしいぞ」
二人は早速その桃を警察に届けました。
半年後警察から電話がありました。
「お二人の拾った桃は所有者が見つかりませんでした。すぐ引き取りに来て下さい」
桃の事などすっかり忘れていた二人は慌てて桃を引き取りに行きました。そこには干からびた桃が・・・。
2人は仕方なくその桃を持って帰る事にしました。
「ばあさんや、干し桃って食えるんかいの?」
「ちょっと待って下さいな。すぐスマホで調べます」
「じいさんじいさん、こりゃ高級お菓子ですよ。ワインにも合うし刻んでヨーグルトに入れてもいいそうな」
「そうか、なら早速切ってみよう」
北辰一刀流師範の実力を持つおじいさんは桃を一刀両断にしました。すぽーん♪
すると中から元気な男の子が。
「こら~~! 半年も待たせといてこの仕打ちかい! 真っ二つにされるとこだったやないか!
詫びとしてこれから俺が大人になるまで、何不自由なく暮らせるよう面倒みいよ。
ええか、分かったな?」
おじいさんとおばあさんは事情が呑み込めないまま、その子に桃太郎と名付けました。
注)この後、干し桃はスタッフが美味しくいただきました。
桃太郎はごはんを一杯食べると一杯分、三杯食べると三杯分、グングン大きくなっていきました。
注)食事に成長促進剤等の添加物は一切加えておりません。
三年もすると桃太郎は立派な少年になっておりました。
「じいちゃん、ばあちゃん、俺ビッグになる!!」
桃太郎のアホな言動にウンザリしていた二人は聞き流しておりました。
「じいちゃん、山を降りて海を渡った所に鬼ヶ島ってとこがあって、そこには金銀財宝がワンサカあるんだって! オレ、ちょっと行って取って来る」
それを聞いたおじいさんとおばあさんは、いい厄介払いが出来ると色々と準備をしました。
桃太郎は立派な鎧に身を包み、腰には大きな刀を差し、日本一ののぼりを立てて旅立ちました。
注)桃太郎の安全に配慮してスタッフが見つからない用見守っています。
も~~もたろさん、ももたろさん、おこし♪
注)これ以上書くとJASRACに怒られるので雰囲気で読んで下さい。
桃太郎が歌いながら歩いてると一匹の白い犬が現れました。
桃太郎はその犬の首に紐をかけ、無理やりきびだんごを食べさせました。
注)このきびだんごは専門家の指導の下作られており、犬でも食べられるようになっています。
サル、キジも同様に捕まえました。
注)動物達は専門獣医の指導の下管理し、虐待などは発生しておりません。
その後桃太郎はイヌサルキジに徹底的に人を襲う用訓練しました。
注)物語上の演出です。
「さあ、鬼ヶ島に乗りこむぞ~~、えいえいおお~~♪」
桃太郎は檻の中の三匹に声をかけました。
注)物語上の演出です。動物達は快適に輸送致しました。
鬼ヶ島は鬼達が暮らしている島、砂金が採れ、農産物海産物が程よく採れ、みんな仲良く平和に暮らしておりました。 そしてその真ん中には一際大きな屋敷がありました。
桃太郎は三匹の入った檻を引きづりながらその屋敷に乗り込んで行きました。
「あら、まぁ珍しい。
あなたぁ、お客さまですよ~~」
「金を出せ!」
「はぁ?主人に何か御用なんですよね」
「いいから金を出せって言ってんだ!
この凶暴な動物達を解き放つぞ」
「ひぃ~~~~」
「何事だ?」
「あなた、強盗です」
「何だと、村の若いモン呼んで来い」
桃太郎は刀を抜いて近くの鬼に斬りかかりました。
ここからは紙芝居でお送りします。
イヌは噛みつき、サルは引っ掻き、キジは鬼達の目を突きました。
最終決戦、鬼の頭領と桃太郎の一騎打ち。
息を飲む展開だ。
決着は一瞬でついた。
桃太郎の刀が鬼の頭領の脇腹をうった。
峰打ちだ。
「ま、参った。金なら幾らでもやる。
俺の命もどうでもいい。 ただ村の連中は殺さないでくれ」
「ああ、おれもそこまで無慈悲じゃ無い。
金目の物さえいただけばこんなところには用はない」
その時、桃太郎の背後から一本の矢が。
桃太郎が反射的交わしたその矢は後ろにいたキジに刺さりました。
ぴぎ~~!キジはその場で死んでしまいました。
「てめえら、許さねえ!」
注)ここから先は音声のみでお楽しみ下さい。
桃太郎は・・・とても酷い事をしました。
桃太郎が宝の山を持っておじいさんとおばあさんの所に帰ると2人はおまわりさんと一緒に待っていましたとさ。
おしまい。
注)キジはこの後スタッフが美味しくいただきました。
ももたろう ノーバディ @bamboo_4
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