サーバルちゃんお酒を飲む

只野夢窮

サーバルちゃんお酒を飲む

 それは、カバンちゃんとカフェに行って、紅茶を飲んだ後のことだった。

「あれ、なんだろこれー?」

 よくわからない銀色のカップみたいなものが、いくつか部屋の奥にあった。

「良く、わからないですね。これもコウチャなんですか?」

「いやねえ、これはオサケっていうんだってえ!これも図書館でハカセに教えてもらったんだけどぉ、危ないから飲むなって言ってたよぉ!んまぁ、どっちにしても、開け方わかんないんだけどねぇ~」

 なるほど確かにカップと違って、上もしまっている。これでは飲めない。振ってみると、中に何か液体みたいなものが入っているのには間違いなさそうだった。

「こんな閉じ込め方してるってことは、すごく危ないんじゃないかなあ?」

「のどにいいのかしら」

「でもカバンちゃん、飲んでみたいと思わない?私飲んでみたいなー!」

 なにダメだったらその時考えればいいし、フレンズが死ぬなんて聞いたことがない。

「うーん、あ、こうしたら開くのかな?」

 かばんちゃんがなんかよくわからない手の動きで、ぷしゅっとふたを開けてくれた。これなら飲める。

「かばんちゃんってやっぱりすごーい!わーい!これで飲めるぞー!」

「さすが。かばんちゃんは何でも知ってる」

「いやあ実はあたしも飲んでみたかったんだよ~、さあさあ飲んでみて飲んでみて」

 試しに口をつけてみると、とても苦い。

「苦いよお!」

「うーん、苦いってことは、毒なのかなあ」

「どれどれ、あたしにも......にがっ!」

「やっぱりお薬か何かなんですよ、だから苦いんじゃないでしょうか」

「もしかして、のどもよくなる?」

「でもなんかふらふらして気持ちいいよお?これのおかげじゃない~?」

 言われてみれば気持ちよくなってきたかもしれない。そう思っていると頭がふらふらし始めた。かといって気持ち悪くもなく、むしろ心地がいい。

「これは狩りごっこよりも楽しいかもしれないよ!」

「そうだねー!」

「じゃ、じゃあ僕もちょっとだけ......う。確かに苦いです」

「わたしものむ」

「たのしー!もっともっとー!}

「あー!私ものむぅー!」

「僕もふらふらしてきました....でも、確かに楽しいかもですね」

「たのしー!もう一個!あけてー!」

「はい、どうぞ!」

「すごーい!」

「わたしはートキーなかまをさがしてーる!どこにいるのーわたしのなかまー」

「これたぶん、けがで狩りごっこができないフレンズが飲むんだよー!そしたら狩りごっこできなくてもたいくつじゃないもんねー!」

「トキさん、歌がきれいです!」

「ふふふ、照れるわね」

「わーい!たのしー!」

「なんだかオサケを飲むと、歌のアイデアがわいてくるわ」

 オサケを飲んでたはずなのに、気づいたら寝てた。まだお昼間だったのに、なんでだろう?まあ、まだお昼だし、お昼寝しただけかあ。

「ソロソロ、オキテ。モウマルイチニチタッタヨ。あっ。カバンチャン、オサケハ、ハタチニナッテカラダヨ。マダ、ノンジャ、ダメ」

「えっボス、じゃあ私たちは一日中寝てたの?」

「うー、頭が痛いです......」

「ソレハ、フツカヨイダネ。バスニモドレバ、オクスリガアッタハズダヨ」

「思いついた歌、忘れてしまったの.....」

「確かにこれは危ないねえ、しまっておくよぉ!」

「オサケってたのしー!けど、こわーい!ものだったんだね」

 図書館に行けば、オサケについても調べられるかな?カバンちゃんが調べてる間、私はオサケについて調べようっと。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

サーバルちゃんお酒を飲む 只野夢窮 @tadano_mukyu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ