「角川文庫に聞く! 新人賞で求める小説とは?」②

 ここからはメモが追いつかず、話された言葉を要約して書き残したので、吉良編集長の意図とズレがあるかもしれません。私が納得した振り返りワードとしてお読みください。



■角川文庫の読者が求めていそうな作品

 角川文庫で出す作品と好まれている作品は、身近にある世界+αのちょっとした特殊性が加わったものである、ということ。

 それは、読者が主人公と入れ替わっても楽しめるような、想像のしやすくリアリティのある世界があるものです。

 

 そのため、今回のお仕事小説のコンテストを開催する運びとなったそうです。

 (ちなみに、「これは角川文庫が狙うターゲット層を気にせず、面白いものを書いていただき、結果その作品の面白さや感性が共感されて、そこまで波及できればいいと思っている」とのことでした)



■お仕事小説の要素、選考基準

 そこに「成長」があり、十分な「ディテール」が存在し、「リアルな世界」があること。

 登場人物が仕事を通じて感じる世界を、読者が面白いと感じるか。

 たとえ地味な仕事でも、人間が絡めばドラマがでる。

 

 選考基準は、「今の時代の空気をハッと感じさせてくれるもの」

 舞台が異世界であっても、現実世界のメタファーだと感じられる作品であり、現実味のあるディテールでリアルな世界と近似性があればそれは対象となる。すなわち、現実の風刺として書けていればOKだそうです。


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