第259話 魔の一日とはなんぞや


 はいこんにちは。

 いやもう、ほんまに今回だけは参った。マジ参った。

 なにがか?

 というのが今回の本題です。


 まあまずは、そこまでの経緯をちょろっとご紹介しましょう。


 某月某日。

 その日はわたくし、たまたま前日からの体調不良で仕事を休んでおりました。

 午前中もまだずっとその体調不良がつづいており、寝たり起きたりしておったわけですが。


 ダンナはというと、平日なもんでもちろん仕事。

 例によってリモートワークで、会社から貸与されとるPCで仕事をしかかっとったんですが。


「あれ? おかしいな、あれ……?」


 という声が何度となく聞こえてくる。

 なんやいな~いうて、要するにそのPCで、会社との重要なデータのやりとりができなくなっとったらしい。まあ、詳しいことはようわからんのんですが。


 ほんで。

 なんやしらんけど、それをリカバリーするために、自分のPCを使うて起動のなんちゃらを作ってなんかするとかなんとか、色々トライしとったようなんです、後で聞いたところによれば、ですけどもね。


 ほうして。

 わたくしの体調は午後になってだいぶ回復したんで、ダンナの隣でちょろっと小説なんかも書いとったわけですが、夜になってからダンナが言うた。


「ごめん、ちょっと〇さんのパソコン貸してくれへん?」と。


 どうやら自分のPCだけでは作業がうまいこと行かへんかったらしい。そうと察して「ええよ」と私のノートパソコンをお貸ししたわけです。外付けのハードディスクもつけたままね。

 その後、ダンナはそれとは別に、自分のUSBを差し込んでアレコレやっておりました。


 あああ!

 もうほんま、ほんま今言うても後の祭りなんですけども、なんでそんときそのまま貸してもーたんや私!


 その外付けのHDには、これまで私が9年以上書き溜めてきた小説やエッセイのすべてと、イラストなどのデータが入っておりました。


 その日はもうすでにエッセイそのほかを書いちゃってたんでとっとと寝て、翌日は体も回復したので出勤。

 帰ってきてちょっと休憩して、「さて今日の執筆をば……」と自分のHDを開いて続きを書こうか……としたときです。


「……ん? なんで呼び出せへんの?」


 今度は私が「あれ? あれ?」と言い始めた。

 ダンナは仕事用のPCで仕事中やったんですが、異変に気付いて(最初はちょいめんどくさそうに)こっちへ来て見てくれました。要するに私が機械にウトいと思うてやろうな。ちょいムカつくな。


「ほら、これで見れるでしょ」

「ほーん。ありがとう」


 数分後。


「……あれ? やっぱおかしいで。見られへんねんけど? どこにあるん私の小説ファイル。続きが書かれへんねんけど???」

「えっ……?」


 さあ、もうわかりましたね?

 ダンナ、消してしもーとったんですわ! 

 外付けHDに入っとった、これまでのわたくしの9年以上の執筆作品のデータをすべーて、きれいさっぱり!!!!


「え? は? ……マジで? は?」


 最初はもう、そんなことしか言えんかった。

 ダンナすぐに「ゴメン」と言うてくれましたけどもね。

 いや「ゴメン」で済んだら警察いらんやろ。


 その後、復元アプリなど入れて色々試してみましたがダメで。

 最終的に、半笑いながらも土下座するダンナ。

 ああああ……もう! なにをしてくれとんねーん!


 いや、わかっとるよ。

 わざとやないっちゅうことだけはね。

 腹が立つというなら、あの時なぜ、外付けHDを外してからダンナに渡さんかったんかっちゅう、自分自身に対してやねん。まさか、詳しいダンナならそんなアホな真似せえへんやろうという信頼もあったからやけどね。


「もうほんま……昨日は俺、厄日やったわ」とダンナ。


 よくよく聞いたら、そこに至るまでに自分のPCも2つ壊してた。会社と私のを合わせると都合4つや。ほんまに「シ(死)」や。ひでえ。マジ厄日。魔の一日や!


 はああ、すんません。

 さすがに今回ばかりは「のほほんのんびり」ってなわけには参りませんねえ。


 結論から申しますと、その後、どこか東京にある優秀な業者さんをダンナが見つけてきて、そこへデータ復旧の依頼をすることに。

 めっちゃお高かったらどうしよう……ってドキドキしてましたが、「手付けで〇万円、復旧できたらさらに〇万円」みたいな話で、まあまあ、出せない金額でもなかったのでお願いすることに。

 そちらは災害などでのデータ復旧にも実績があるらしくて、「えらい自信満々やったわ……」とダンナは申しておりましたが、さてさて、どうなることやら。


 まあ幸い、小説とエッセイだけなら複数のサイトにあげてあるわけで、そちらからサルベージできないわけではありません。ただもう、とにかく9年分、しかも毎日更新となるとページ数もハンパないわけで(大汗)。

 この「ぽっちゃり」を一括ダウンロードもしてみたんですが、いわゆるテキストべったり状態なので小説書きとしては使いにくいシロモノでねえ。ほんま参る。

 最悪、小説はそれでもええけど、自作イラスト以外の、いただきもののファンアートなんかはね……どうしようもないし。

 今後はもうぜったい、グー〇ルドライブとかにあげとこう、そうしよう(握り拳)。


 結果はまだのちほど……と言う感じなのですが、まあご興味ありましたら次のお話でごらんくださいませ。

 はあ、なんとかなっとったらええなあ。


 いやはや……今回ばかりはマジ参った。

 みなさまも、どうかどうかお気をつけて~。

 ではでは!

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