第229話 お留守番ダンナとはなんぞや


 はいどもども、ただいまで~す!

 ということで戻って参りましたよ鎌倉から。

 ほんまはもっと早く帰ってきとってんけど、「ぽっちゃり」に関してはこちらが「ただいま」報告となりますもんで。


 てなわけで。

 二泊三日でいきなり鎌倉へ行って帰ってきたわたくしですが、ダンナは意外にも「スンッ」てしてた。……と、最初は思うたんですがね(苦笑)。

 帰った日も平日やったもんで、彼はふつーに自宅でリモートワークしとったしね。

 ほいほいお土産を渡して「ありがとう!」とにっこりした後はまたすぐ仕事しとったし。


 でも、夜になったら急にお風呂やらベッドやらで「●さんいなくて寂しかったよう」と、いつも以上にペタペタくっついてきてました。

 翌日が祝日やったもんで、さらにぺたぺたくっつかれる。それも一日中。

 お昼寝するときもぺたぺたくっつかれて


「●さん、●さんっっ……」


 て、出かけたときみたいに鼻をクスンクスンさせてました。

 どないやねーん!


 少ししてからムスメから聞いたところ、なんや私がおらんかった日はまともにごはんも作らず(ほぼレトルト)、お風呂も入らんかったそうな。

 えええ? あの絶対毎日お風呂に入るマンのダンナが?? マジっすか?


「いやちょっと待て。私がおらんかったら死ぬんかーい!」

「死ぬもん!!」


 と、いつものように即答される私。半目になってまう。

 いやもうまったくね……ある程度予想はしとったけど、まったくねえ……(大苦笑)。


 まあもちろん、ダンナにも言い分はある。

 お風呂を溜めても、帰ってきたムスメがちゃんと入るかどうか定かでない。あの人、眠気に負けると入らへんかったり、時間があきすぎちゃってお風呂が冷めてもーてたりと、色々ある人なもんで。

 となると光熱費のムダを出さへんためにも……っちゅうことで、一日抜いたんや、というのです。


 でも結局、帰ってきたムスメが「あれ、風呂ないやん」と勝手に溜めて入ってたらしいんで、あんまり意味なかった(笑)。「帰ったら暗いし、風呂ないし……」と私に教えてくれました。


「私がおらんから言うて、まーたすぐに寝てたんやろ。もう9時ぐらいにさー」

「いや8時」

「8時なんかーい!」


 それはもはやお子さまの就寝時間やん。

 勘弁してよママン。


 てなわけで、今度はどんなにインドア派のダンナでも、引きずってでも連れていかずばなるまい……と心に決めるつづれでしたとさ。

 ちゃんちゃん!

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