第217話 男の〇〇とはなんぞや


 はい、どもども~。

 「処暑」も過ぎたというのに、まだまだ暑いですねえ。

 そろそろ全国的に、子どもたちの夏休みが終わりはじめたタイミングでしょうか。夏休み中のお昼ご飯担当のみなさん、お疲れ様です!


 さてさて。

 かく言うわたくしはまだ夏休みということでして、リモートで仕事をするダンナの隣でのんびり小説書いたりなんだりしている日々があと少し続く予定なのですが。

 ダンナは広告関係のデザイナーのため、リモートで仕事をしつつ、ときどきいろんな独り言を申します。

 こないだなんか、いきなりこんなん言うた。


「お。俺って天才??」って。

「イエースイエース、ユーアージーニアス! 〇さんは天才っ。まちがいない!」とすかさず言ってサムズアップしてみせる私。

 なんやダンナ、めっちゃにっこにこになって「ありがとう」ってうれしそうでした。

 ははは。


 ほんで。

 こないだは唐突に、こんなことをつぶやいてた。


「は? ええと……みどりにする? だんしょく……?」って。

「ん?」

「いや、ここ緑色って言われてやね」

「ほおん?」


 ダンナの仕事用のでかいモニターをちょっとのぞくわたくし。


「みどりいろのような暖色で、って言うねんけどやな……。みどりって、寒色でしょ」

「そうやっけ?」


 私自身、あれこれと絵は描くけど、ようわからん。

 みどりって寒色の青と暖色の黄色が混ざった色やから、正直どっちかわからんし。

 いわゆる十二色えのぐなんかの「みどり」は寒色っぽいけど、もっと黄色が強くて薄めの「グリーン」ってなると暖色みたいな気がするし。

 まあええねんけど。

 

「だんしょく……『オトコのいろ』って書くほうやなく?」

「…………」


 ダンナが黙った。ほんでうっすーい目をしてこっちを見ている。


「わははは。速攻でこんなこと言う奥さん、なかなかおらへんやろ?」

 なぜか威張るわたくし。

「うん。おらへんねえ」


 ああ、いえいえ。別に褒められたこっちゃないことはわかってます、はい。

 仕事中にいらん茶々ばっか入れてすんません、はい。

 BでLな小説ばっかり書いてる人間やからこそでてくるセリフやっちゅうことは重々理解しとりますんで、ゆるして~。


 ではでは!

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