第166話 聞いてへんもんとはなんぞや
こんにちは。またまたやって参りました。
このところ、小説がはじめられんもんでずっとエッセイ祭りをかましておりますが、ついてきてくださってる方、果たしてどのぐらいおられるんやろ……(苦笑)。
ともあれ、いつもありがとうございますっ!
よかったら今回もお付き合いくださいまし。
さてさて。
夏休みなのは私とムスメだけで、ダンナは平日、いつもどおりにリモートワークでお仕事です。
「あ~。そろそろ薬が
「あ。そやねえ。一緒にいく?」
てなわけで、土曜日にふたりで出かけることになりました。
おもな目的は皮膚科へいくこと。
だいぶ前にお伝えしたとおり、ダンナはずっと前に虫に食われた痕がひどくなって、その後ずっと皮膚科に通っています。とはいえ、お薬をもらうときだけなんで二か月に一回ぐらい。
対する私もお薬だけで、たぶん昔の日焼けによる顔のシミのための飲み薬を処方してもらっております。これは三か月に一回ぐらい。ちょっとずつちょっとずつよくなってるような気が……するようなしないような(どっちやねん)。
ダンナは少しずつよくなっている模様。
夏休みなのをええことに、ムスメはすっかり夜型になってもーて、午前中はどうせぐーすか寝ている。というわけで、その日は夫婦二人だけで出かけました。
いつもどおりに診察と薬の処方をしてもらって、そのまま近くのデパートに向かいます。
まずは本屋さん。目的だった「ゴールデン〇ムイ」の最終巻をゲットしたあと、服屋さんにも入って、ちょっとウロウロ。
すると、えらい可愛いTシャツをみつけました。
ほら、ご存知のかたもあると思うんですが、アメリカ子供向け番組「セサミ・ストリート」にでてくるパペットのひとつ「カーミット」。その写真入りのシャツ。
これがえらい可愛い。
「ぜったいダンナに似合う!」と決めつける私(笑)。
そのまま買って帰りました。
帰ってシャワーを浴び、さっそく着るダンナ。
「かーみっちょ!(私はカーミットをこう呼ぶ)かわいいかーみっちょを着た〇さん可愛い、可愛さマックス!」
「えへっ」
さっそく褒め殺したらめっちゃ嬉しそうなダンナ(笑)。
ところでわたくし、この夏は毎年の検査になっている胃カメラを一泊二日で入院して受けることがだいぶ前から決まっておりまして。
今日、日曜日はまたもやふたりでぶらぶら近くのスーパーに買い物に出たんですが、いつものようにダンナにきかれた。
「晩ご飯どないしょ~」
「ん~。まぐろ丼」
「あしたの晩御飯と、あさっての晩御飯は?」
「え? あしたはともかく明後日は知らんで。おらんもん、私」
「えっ」
ダンナ、びっくりする。
「なんでそないびっくりすんの。言うたやん!」
「いや、聞いてへんって」
「いや言うた。去年いうた」
「去年って。そうやった? おぼえてない……」
いや、まあね。一年に一回の検査やし、いつもは春にやるやつを夏にしたしで、いろいろと変わってるけども。
ダンナわざとらしく鼻をぐすぐすして泣きまねする。
いややめて。ここはスーパーの中です。
いくら人が少ない言うても冗談にならん。
まあ、鼻をすすりあげてるマネしとるだけやから、だれも気付かんけど(笑)。
「いやや、さびしいもん」
「ハイハイ。って、前に私が骨折したときは一週間そうやったやん。あのときはどうしてん。もうめっちゃめちゃさびしかったんとちゃうん」
「うん。めちゃめちゃさびしかったよ!」
「……ハイハイ」
もう打つ手なしやな。
しょーがないので、買ったものをお互い持って、手をつないで帰りましたとさ。
ちゃんちゃん。
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